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経験考・・・時間を重ねただけで「経験ある人」とは言わない

最近、「まだ経験不足なので・・・もっと経験を積んで・・・」なんて、
自分のことを話すスタッフに接すると、心に違和感を感じる。

自分が20代のころ、「中西君は、これから経験を積めば、もっと良くなるね」なんて、
人生の先輩から言われると、心の中で反発していた。

文豪・ゲーテ、曰く「真の知識は、経験あるのみ」。

しかし、経験とは、単に現場で年数を重ねたことを言うのではない。
何十年、その業に携わっても、経験値の浅いスタッフがいる。
3年目でも、経験値の高いスタッフもいる。
圧倒的にレベルが違うことがある。この違い、何からくるのか?

それは、現場で起きることに対して、
1)仮説を立て(この状況を考えれば・・・こうしてみたらいいのかも?)、
2)決断し(よし、こうしてみよう!)、
3)結果を数字で評価し(おー、こんな結果になるのか~)
4)反省し(もっとこうすれば良かったかな?)、
5)次につながるルールを作り(こうゆうときは、こうしよう)。
6)それを実際に試してみる(ドキドキ、ワクワク)

この繰り返しによって、「経験」が積まれ、レベルが上がってゆくのです。
年数や時間が短くても、無限に経験値を高めている人は、こうしています。

これをなくして、単に惰性と過去の延長で、
年数を重ねただけのスタッフを「経験ある人」とは言わない。

「経験」という言葉に関する
説明のつかなかった「違和感」と「反発」の原因は、こんなところにあったようです。

 
仕事の現場以外にも、経験値を高める方法は、いくつもあります。

自分が消費者となって買い物するとき、
何かを感じようとすれば、経験値は高まります。

自分だけの経験には限りがあるので、
他の人が「経験を結集」して作った商品、売場や、デザイン、音楽、本や映画など、
あらゆる「作品」から学べば、経験が高まるのです。


花は観手(みて)に咲く・・・勉強会で教えていただいたこと

東京国際フォーラムにて、2013年、ラストのセミナーが開催されました。

消費税対策の最終報告と、
会員メンバー様の成功事例発表の2本立ての内容。

クリーニング経営コンサルタント中西正人(セミナー会場、東京国際フォーラム)

セミナーご参加の社長から、教えていただいた言葉があります。

「花は、観手(みて)に咲く」
室町時代の能の第一人者「世阿弥」の言葉。

「初心忘れるべからず」という有名な言葉も、実は、この世阿弥の言葉。
当時の「芸能界」で、生き抜くための様々な名言を残しています。

花とは、「素晴らしさの価値」や「感動する心」。
能を演じる人ではなく、観客の側に「花」が咲くという意味。

作り手が、どれだけ「これ凄いだろ!」「頑張った」というものを作っても、
受け手が、それに価値を見出さなければ、意味をなさない。。。ということ。

花は、常に相手側の心にある・・・。
忘れてしまいがちなことです。

「クリーニングそのもの」にではなく
「クリーニングした服を着る人」に、花が咲く。

「コンサルティングそのもの」ではなく、
「クライアント先」に、花が咲く。

提供する側にまわるときには、こんなことを心がけよう。

そして、自分が「観手=提供される側」にまわるときには、
自分の感じ取り方次第で、花を咲かせることができる、
同じものを見たり聞いたりしても、花とすることができる人になろう。

  
セミナーを開催している僕たちのほうが、学ばせてもらいました。

コンサルタントは、
クライアントさんを教えているのではない、
クライアントさんによって、教えてもらっているんだ・・・。
こんな大原則を、改めて再認識!


コンサルタントの条件(裏バージョン)

クリーニング経営コンサルタント中西正人(出張の朝)

全国にご支援先がありますので、
寒ーい朝でも、早起きして、旅立つのが、経営コンサルタントの日常。

この季節は、空気が澄みわたり、
素敵な朝焼けに出会えることが多いのです。

凛とした空気のなか、
きれいな朝焼けを見ることができるのは、人生の贅沢!

朝の5時台の電車に乗る人たちに、
密かなシンパシーを感じながら、、、
早朝の電車には、
哀愁漂うオトコが多いんですよ!

 
ここ5~6年、どんなに早い時間でも、
起きなければならない時間の数分前に、自動的に目が覚めます。
ほぼ、8割の確率で。。。

どんな時間でも、自由自在なんです。

20年近くやってると、こうなります。
プロ意識のあらわれなのか、それとも、年をとった証拠なのか。。。

念のため、目覚ましはセットしています。


日本売上アップ研究所・・・研究所ですから!

一応、当社は「研究所」ですから・・・

クリーニング経営コンサルタント中西正人(博士コンサルタント)

おいおい、似合いすぎや!

まさに、博士か、研究員。
そのまま、支援に行けば、説得力倍増やで!

  
で、次・・・
クリーニング経営コンサルタント中西正人(何かの犬)

女性陣から、
「足の短い犬に似てる~!!」との歓声。

 
何と言う犬か、、、出てこない。。。

誰か、ご存知の方、いらっしゃいませんか?


アンカリング効果

あるテレビ番組で、見たことのメモ。

パンの街頭販売での実験、、、
A:300円のパンだけ並べて、販売した場合。
B:300円のパンを並べ、その隣に10万円のパンを置いて、販売した場合。

AとB、どちらが売れるのか?という実験。

結果は、
Aの場合が15個。
Bの場合が40個。

10万円のパンが隣にあるだけで、売れ行きが倍以上になったのです。

 
これをマーケティング用語で、アンカリング効果と言います。
「アンカー」とは、船のイカリを意味する言葉。
錨をおろした場所が基点となり、そこから動けないことからきています。

つまり、
10万円のパンがあることによって、基準が出来上がり、
300円のパンが安くみえてしまう。。。という心理効果が働いたのです。

ご支援のなかでお伝えしているところの「見せ筋商品」です。
常識的に、売れそうなものばかりでなく、
売れそうにない高級な商品を品揃えすることがあります。

アンカリング効果は、お客様に「基準」を与える心理効果なのです。

通常3万円のワインが、半額以下の1万円。。。と言われると、
「3万円」という数字がアンカーとなり、1万円が安く感じてしまう。
1万円の価値そのものを考えるよりも、お得感が先に立ってしまいます。

料理屋で、
松5000円・竹4000円・梅3000円のコースがあると、
多くのお客様は、真ん中の「竹」コースを選ぶ。
平均単価は、4000円くらいになるでしょう。

もし、4000円と3000円のコースしかなければ、
平均単価は、うまくいったとしても、3500円前後。

売れるか、売れないか、わからなくても
「憧れの商品」を、品揃えのなかに、入れておきましょう!





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