2026年5月23日 19:53
現在は、動物愛護の潮流もありつつ、
根拠を持って、ムチの使用回数に制限もかかってきました。
「馬の能力を最大限に引き出すためには、
叩き続けることではなく、
馬自身のリズムや気持ちを整えることが重要だ」
という考え方、アプローチが正解、主流となってきています。
近年の会社での人財育成にも、非常によく似ています。
※「ヒトは生物である」これは大原則です。
昔の職場では、「厳しく叱る」「詰める」「気合でやらせる」という育成が多かった。
短期的には成果が出る場合もあります。
しかし、中長期的には人が萎縮し、自主性も消える。
現在、これをしていると、離職にもつながる。
前述の通り、一流騎手ほど、
30年以上の昔から、むやみに鞭を使わないものでした。
普段から馬との信頼関係を築き、
折り合いをつけ、最後に少し合図を出すためにムチを見せる(見せムチ)だけで、
馬が自ら、伸びる状態を作っている。
会社も同じ。
優れた経営者やリーダーほど「怒鳴る回数」が少ない。
「怒られた」と感じさせない。
日頃から、ベースとなる信頼関係を築き、方向性を共有し、
働きやすい環境を整えている。社員が自ら動く。
もちろん、勝負所=要所での厳しさは必要である。
競馬でも、ムチそのものが禁止されたわけではない。
問題なのは、「いつもいつも、鞭に頼ること」なのである。
人が育たない会社の共通点。
それは、「普段の仕組み」ではなく、
「その場の叱責」で、動かそうとすること。
しかし、それでは根本的な会社の力が、上がってゆかない。
競馬も企業経営も、
今、本当に大切なのは「その場の追い込み」ではない。
日々の訓練・調教、信頼関係、環境・仕組みづくりである。
馬が、走ること・レース場を好きでいられるように。
ヒトが、仕事すること・職場に来ることを好きでいられるように。
真の勝負のとき、
少し背中を押せば、自ら走り出す状態を作れるかどうか。
そこに、
一流の騎手と、一流の経営者・幹部の共通点がある。
※
今、風車ムチは、ダメですよーー。
あのときは・・と、思い出話で済ませるように。
2026年5月9日 19:19
大相撲に続いて、今度は、競馬。。
競馬の「調教師」とは、
馬主(オーナー)から、馬を預かり、
育てて、レースに出走し、勝たせることが仕事です。
馬を飼育する「厩舎」を運営して、人気の調教師の場合、約80頭。
大多数の厩舎が、50~60頭くらいの馬を預かっています。
厩舎には、主に馬のお世話(掃除、エサやり、ブラッシング、運動など)をする「厩務員」や、
馬のトレーニングを行う「調教助手」あるいは「専属の騎手」が、所属しています。
JRA全体で、
調教師=厩舎の数は、200近くとなります。
いわば、「厩舎」は、
オーナーから経営をまかされた「会社」や「レーシングチーム」のようなもの。
調教師は、そこの経営者・リーダー。ということになります。
今回のブログは、
最近、定年で現役を引退した「国枝栄調教師」について。
歴代調教師のなかでも、
通算勝利数で10位にランキングされる「名伯楽」
2頭の三冠牝馬「アパパネ」と「アーモンドアイ」が、代表管理馬です。
このように、牝馬を育成することに定評があり、
「牝馬の国枝」と言われていました。
その国枝調教師が、引退後、
厩務員ヘルパーとなった、というニュースです。

いわば・・・
会社の経営者が、
1パートスタッフとして、現場で働くようなもの。
世に知れたスーパーの経営者が、
毎日、とある1店舗で、1従業員として、
レジ担当や、鮮魚のバックヤードで魚をさばく仕事に就くのと同じことです。
このニュースに関して、
書き留めておきたいことがあります。
(つづく)
2026年5月3日 19:47
もうひとつ、大相撲より。
「寄り切り」という、決まり手の極意について。
「押し出し」「上手投げ」「つり出し」「うっちゃり」・・・
数ある大相撲の決まり手のなかで、ダントツの1位が「寄り切り」
「寄り切り」で、勝った通算勝利数を見れば、
1位、貴乃花。2位、北の湖。3位、千代の富士。。名横綱の名が並びます。
まさに「王道」の技。
この技の極意は、
下半身を、強く。
上半身は、だらっと、脱力。
上半身は、
相手にあわせて「遊び」を残す。
それが一番、相手の力が出なくなる。
相手の力を受け流す。
上に、力を入れると、相手が押し返しやすい。引かれやすい。
「上は力まない。力むと、相手の力をもろに受ける」
「預ける感じ」「乗せる感じ」と、元・稀勢の里=二所ノ関親方の解説。
腕も、相手を振り回す「主動力」でなく、
あくまで「支点=操作点、ハンドルのようなイメージ」である。
一方、下半身は、
重心を落とす。足裏全体で土俵をとらえる。
動かない土台を作り。脚と腰で、前に出るイメージ。
押すのではなく、相手を「運ぶ」という作業。
「腕で押そうとしない。腰を落として、前に出る」
「下半身で、前に出続けることが、寄り切り」
まとめると、
上半身:柔らかい → 崩されない・対応できる
下半身:強い → どっしり前に出続けられる
「安定しながら、圧をかけ続ける」状態が、王道の技の極意。
経営やマーケティングに当てはめてみる。
上半身=戦術・現場対応・販促 = だらっと柔軟に。
下半身=理念・システム・品質・財務= どっしり固定。
2026年5月2日 18:34
続きまして、
大相撲より。
現役、最多の金星を誇る、玉鷲関。
なぜ、金星(=横綱に勝つこと)を獲れるか?
その秘訣を語っていました。
横綱は「型」が決まっているから、逆に、やりやすい。
作戦を立てやすい。
守りに入らず、負けてもともと。思い切ってゆける。

強い相手ほど、戦略が立てやすい。
中途半端が負ける。
ベースを大事にしながら、
そのうえに
いつも「遊び心」や「余裕」があること。
マーケティングも、
経営も、まったく、これに同じ。
2026年4月18日 19:34
あるスキルを身につけるための
数年単位の長く厳しい、
不自由な生活の拘束期間は、
「特別な才能のない普通の人」でも実現可能な
高収入への最短距離である。
たとえば、
・競馬の騎手。(3年間、競馬学校)
・競艇の選手。(1年間、養成所)
・競輪の選手。(1年間、養成所)
・パイロット。(学校とエンドレスな試験の連続)
・弁護士。(司法試験)
・医者。(医師試験)
精神的にも、肉体的にも、追いつめられる数年間を過ごす。
一方、その「資格」や「技術」を得れば、
その責任の重さと対応した一定の高い収入が保証される。
人生は、
自分が何を得るか。
何を選択するか。
その前に、何を捨てるか。で決まる。
そして、酷なことに、、
これらの決断は、10代から20代前半までにやってくる。
(入学の年齢を考えてみてほしい)
・・・・
この期間、これに類する決断をしなかった大多数の若者は、
ある意味、
これから大変な世の中を生きてゆくことになります。
労働基準法の順守、ホワイトな働き方の提示、残業ゼロ・年間休日が多数・・・
強制力のない、平等な時間の中で、
能力を高め、他者を逆転してゆかなければならないわけです。
自主的に追い込むこと。なんて、
相当の志と自制心がなければ、成立しない。これもまた能力・性格に規定される。
法律や制度が、優先するわけではない、
そうゆうレベルよりも、上の概念。
「その人の生き方」を優先して生きてゆかなければ、
一生、資本主義の奴隷で終わる。

ご支援先での、年に1度の方針発表総会。
今年は、ついに、こんなホールにて。
売上・利益と共に、会場も大きくなってゆきます。
そうゆう内容も踏まえて、ミニ講演をお伝えさせていただきました。