2015年5月3日 23:29
先日のブログの続き。
「装置産業」と「ソフト産業」という、
両極端な事業の体質を、1つの会社で、併せ持つようにすれば、
盤石の会社が、出来上がってゆきます。
視点を変えれば、「見込み生産」と「受注生産」にも、当てはまります。
事業には、2つの体質があります。
自社で商品を作り、値段を決める「見込み生産・事業」と、
相手の要望に応じて、商品を作る「受注生産・事業」です。
「見込み生産」は、
ひとつの商品を、まとめて作り、それを販売してゆく生産方法。
大量生産によるコストダウンで、1個ごとの利益は、大きくとれます。
しかし、販売は安定しません。売れ残った在庫のリスクもあります。
ビールやジュース、テレビ、自動車・・・などは、見込み生産による商品です。
「受注生産」は、
お客様の要望に従って、設計し、商品を生産するスタイル。
顧客との継続的な取引である場合が多いので、売上は安定します。
しかし、人手がかかり、下請け・請負型であることから、利益は薄くなります。
印刷業や、建設業、製造業などが、受注生産の事業です。
これも、先日のブログ内容と、同じく、
「見込み生産」の会社は、「受注生産」の要素を、併せ持つと、儲かる。
「受注生産」の会社は、「見込み生産」の要素を、併せ持つと、儲かる。
「個人需要」と「法人需要」の関係も、
「店舗販売」と「訪問販売」「WEB販売」の関係も、同じ。
ここで、ちょっとしたポイントがあります。
それは「最終到達系の両極端を、同時に持つ」ということ。
中途半端な「あいのこ」「中間系」では、ダメなんです。
最終到達系とは、
そのものだけは、絶対に消えない、そのものだけで存続可能なものです。
さらに、余談・・・
お会いする経営者や幹部も、同じだな~、と感じています。
優秀な経営者・幹部さんは、
「大胆」と「臆病」。
「温情」と「冷酷」。
「ケチ」と「太っ腹」。。
性格の中に、両極端が、同居しています。
2015年5月1日 7:42

隠れ家カフェにて・・・経営原則について、真面目にまとめてみました。
設備や、生産ライン、施設ありきで、
利益を生み出す産業のことを、「装置産業」と呼びます。
工場系の製造業や、
ホテルや、パチンコ店、結婚式場などが、代表例。
クリーニング業界も、装置産業の性質が、強い業界です。
「装置産業は、儲からない・・・」
装置産業に関わる、経営者さんは、こんな声を上げます。
設備投資の金額が大きく、
かけたお金が戻ってくるのに、何十年とかかってしまうのが、その理由です。
そして、そのうちライバルが、巨大な資本で出現し、
売上・利益を奪われる・・・。
借金返済だけは、変わらない。
一方で、「装置産業」の対極にある、
「ソフト産業」の経営者たちも、「大変だ・・」と、こぼしています。
代表例は、WEB制作会社、アプリ開発会社、
デザイナー等。コンサルタント業も、ソフト産業。
参入障壁が少ないので、どんどん新規参入者が相次ぎ、競争にさらされる。
時流、流行についてゆけなくなると、全く売れない。
人に頼る部分が大きいので、安定しない。
一般的な特長をまとめてみると、
「装置産業」は、
在庫や投資等、資本の負担が大きく、回収に時間がかかる。
しかし、継続性は高く、半自動的に利益を生み出し続けてくれる。
「ソフト産業」は、
資本負担が少なく、即、キャッシュを生み出すことができる。
しかし、何年間も継続的に、それを続けることは、至難の業。
で、私が、色んな会社を見てきての結論。
「装置産業」の会社が、
「ソフト力」に優れていると、とても、儲かるようになる。
「ソフト産業」の会社が、
「装置力」を持つようになると、とても、儲かるようになる。
「性格の異なる事業特性の両端を併せ持つこと」
これは、強い会社づくりのコツなのです。
2015年4月26日 22:50

クライアントさんと、店舗を視察に行ったときに、
発見しました!!
わざと・・・ですよね?
偶然??
思わず、ニヤニヤ。
吹き出しコメントをいれたい・・・。
「珍しく首輪、買うてくれるから、オカシイと思っとったんや~」
うーん、イマイチやな~。
ナイスなコメント、募集中です。
2015年4月21日 7:14
●ご支援先の社長:「中西さん、最近、ラーメン食べてないんですか?」
○中西:「いえ、そんなことないですよ、相変わらず、大好きですよ!・・・何でですか?」
●「いや~、最近、ブログにラーメンが、出てこないので・・・」
という訳で、(ご期待に応えて?)ラーメン特集!

白味噌と野菜のスープ・・・食べたことのない不思議な味でした!

スパイスラーメン。・・・いわゆるカレー味なのですが、「カレーラーメン」ではない!
看板にも、メニューにも、一切「カレー」の文字がない。店主さんのこだわりが、好きですねー。
・・・まだまだ、いっぱい撮り貯めています。
ラーメンにからめて、真面目なお話しを。。。
業績を上げるための一番のポイントは何か?
チラシを配布すること?
新商品を投入すること?
一生懸命接客すること?
展示場やショールームを作ること?
顧客管理を行うこと?
・・・・色々な業績アップ法があります。
しかし、私がご支援先をコンサルティングするときや、
様々な会社の情報を見たり聞いたりするとき、
最も注目するのは、別のところです。
「お客様は、その店の何に対してお金を払ってくれているのか?」ということです。
さわやかな笑顔?
雰囲気の良い空間?
こだわって作ったチラシ?
目立つ看板?
築き上げてきたブランドイメージ?
いずれの答えも、間違いではありませんが、
本質的な答えではありません。
お客様がお金を払ってくれているもの、それは「商品」に対してです。
100円の商品を1個、500円の商品を1個・・・と、お客様に、
商品をひとつひとつ買っていただくことが積み重なったもの。
それが、売上です。
当たり前のことですが、
お客様は「ビジネスモデル」にお金を払うわけではありません。
「チラシ」にお金を払うわけでも、
「ショールーム」にお金を払うわけでもありません。
これらは、あくまで「商品」に付随するものなのです。
ですから、
その会社が一般的に扱っている「商品力」が、どうなのか?
というところが、売上アップの一番の本質的な問題なのです。
「材料・加工方法・接客・店舗・販促」までを含んで
「良い商品」「喜ばれる商品」となっているかどうか?
各種の販促物や、スタッフ、店舗など、
お客様の目に触れる部分に、
その商品の良さが匂い立つように、にじみ出ているかどうか?
きちんと押さえてこそ、永続的に発展のできるお店が作れるのです。
皆さんの会社の「商品」は、
ちゃんと「美味しいラーメン」になっていますか?
2015年4月19日 7:50
「創業」とは、新しく事業を始めること。
「守成」とは、築き上げたものを守り続けていくこと。
つまり、新しく事業を始めることは容易だが、
築き上げてきたことを、衰えないよう守っていくことは難しいということ。
出店して、相手を攻めたてるほうが、簡単で、
出店されて、相手を迎え撃つほうが、難しい。
クリーニング店の現場、会社の運営でも、まったく同じですね。
例を挙げてみると・・・。
新店舗の営業時間や定休日を決め、
それに沿って、新スタッフを募集して、教育してゆくほうが、簡単。
ライバル相手を迎え撃つために、
今ある既存店の営業時間を、1時間、延長しよう!とか、定休日をなくそう!と、
現状を変えるほうが、困難。手こずる。
では、「守成」のため、具体的に、どうすべきか?
第一に、一度「ぶち壊す」という覚悟とパワー。
第二に、仕事とは、自分本位でなく、市場本位であることを理解し、柔軟に変化できる人材力。
こんな要素が、必要となります。
だから「創業」以上に、攻めなければ「守成」は、うまくいかない。
メモ・・・
「創業は易く、守成は難し」
この言葉は、貞観政要(じょうがんせいよう)という中国の書物の一文。
善政を布いたといわれる、唐の太宗と臣下のやりとりを、まとめたもの。
君臣の模範となる言行録だそうです!!