2023年3月11日 20:06
ここは、南国・土佐高知。
若いころから、何度も訪れた、龍馬のふるさと。
出張中、夜の商店街を、ぶらぶら一人、放浪歩き。
地方には、面白い店舗が多い。
独自の進化を遂げている店舗がある。
人口減少の中、生き残りをかけて戦った痕跡と、現在の姿には、
「ゆるゆる・ぬくぬく」の都会の企業にはないアイデアがあふれている。
だから、大好き。勉強になる。
今日は、高知の名物「カツオのたたき」をテーマに、
店舗を観察してゆく。
どの店舗が、儲かっているかな?
坪効率が高いかな?
どんな経営者かな?と、思いを馳せながら。
それでは、商店街の奥のほうから、順番に。。
いつものように、本質は語らず、上っ面だけを、記録しておく。
ほう、素材を獲りに行く「乗り物」の名前を、屋号にしたか!
思えば、「○○農場」とか「○○製麺」とか、あるもんね。
そのうち、「ヤンマーCT340」「クボタ GM64」って、出てくるかな?

呼び込みは、藁焼きの実演と、漁師の顔と名前、船の写真。

次、これはチェーン店だな。地域性を加味した屋号。

呼び込みは、、炙られているカツオの姿と、メニュー表。
上記のライバル店を、一生懸命、真似しよう。としている姿勢がみられる。
おお。。地元・高知出身の戦国武将の名前。
ゆかりある武将の家名を、屋号にした。あえて山内家じゃないわけだ。

呼び込みは、賽銭箱とか、、
ん?店内に鎧武者が着座している!
※そして、マニアは見抜く、これは真田幸村の鎧ですが・・・
(大阪の陣では、共に戦い、お世話になりました!)盟友を偲んで・・って意味か?

さらに、お次は、地名が屋号。
(室戸ジロー)ってことは、「足摺タロー」が、どこかにあるのかな?
それとも、近年、売り出し中の地鶏「土佐ジロー」に、かぶせてきたか?

呼び込みは、、この不愛想な魚・笑。
無表情で、こっちを見ていた。もしかして、君がジローかい?

そして、豪壮なお城のような店構え。歴史押し。
今度は、山内家が出てきたぞ。
長宗我部家のあと、高知を治めた山内家(=二十四万石)と、
丸三葉柏(まるにみつばかしわ)の家紋。
この家紋は、後に、高知出身・三菱グループの創業者・岩崎弥太郎により
三菱のロゴ=スリーダイヤの元となる。

呼び込みは、龍馬の隣で「お龍さん」の顔ハメ看板。
土佐犬(コロナ対策済)+名物・長尾鶏(おながどり)・・・
土佐名物フルコースで迎える。

その向かいには、
そのまんま「土佐市場」というお店。明るいサンプルケースを全面に押し出す。

呼び込みは、燃え盛る藁焼き職人パネルに、
現物の酒瓶。サンプルケースを演出する。
そして、商店街から中に入った場所には、
3~4階建ての巨大ビル「司(つかさ)」。
全国に展開している土佐料理専門店の本店。
ブランドチェンジし、土佐料理・祢保希(ねぼけ)としても展開している。

呼び込みは、巨大ビル店舗そのものと、龍馬の特大パネル。

わずか、300m程度の商店街のなかに、
栄枯盛衰の法則、店舗づくりの法則のエキスが詰まっている。
2023年1月22日 22:02
1年前の購入時、96円。
今、121円。

実に、126%の単価上昇。
この文具店の店内の客数は、どうか?
落ちているようには見えない。
売場はそのまま、接客もそのまま。
当然、商品もそのまま。
消費者は、一度は、値上げを許してくれる。
正確に言えば、知らずに、やむやく、買ってゆく。ちょっとした「違和感」を感じながら。
そして、
こうやって、ネチネチと確かめる(ケチ臭い)客がいる。
さて、次回のリピートがあるかどうか?
ケチ臭い客=私は、もう行かない。
かといって、別の文房具屋に行くわけでもない。
異業種=100円均一ショップに、行ってみる。
こうして、文具店の市場自体が落ちてゆく。
「値上げ」は、慎重かつ大胆なる作戦に基づいて決行を。
私がこの文具店のコンサルタントならば、もっと異なる方法の値上げ作戦を立てる。
2023年1月21日 21:27
人間、必要に迫られなければ、
わざわざ「推理力」を働かせることはない。
推理は、当たっているかどうか、
その「答え合わせ」まで、時間のかかることが、ほとんどなので、
やる気も出ない。必然性がない。
私の「実益」を兼ねた、
「即、答え合わせのできる」推理力演習(探偵ごっこ)の一部を、ご紹介します。
電車の座席で、誰が次の駅で降りるか?

これを、いつも推理しています。
その人の前に立っていれば、すぐに座れる、という「実益=ご褒美」のために・笑
その路線の特徴、
1~3駅前後の駅と街の特徴、車両と改札・階段位置・・・・
季節、天気、イベント、曜日、時間帯・・・・
それに、その人の年齢、性別、体型、服装、持ち物、表情、姿勢、しぐさ・・・・
土地勘のある関西では、70~80%の確率で、当たる。
関東や、名古屋・福岡など地方都市では、50~60%程度に落ちる。
ちなみに「誰が降りるか?」という推理が当たっても、座れないこともある。
他に、座席を狙っている乗客がいるからである。
本当に座りたいときには、最後に、
「立っている乗客のうち、座りたい気持ちが高そうな人」
「座っている乗客の降りる確率の順番と、並び方」も反映させて、
自分の立つ位置を決める。
「今回、売上は、上がるのかい?」
「もちろんだよ、ワトソン君」
「依頼人の店舗・スタッフ・お客様・ライバル店・商品が、それを示している。
これからその根拠を述べてみせよう」
コンサルタントの仕事でも、当然、
ホームズに負けないくらい、全知全霊・フル回転で、
これらを観察して、問題を解決に導く。
10歳からの志向と、
かれこれ20年以上続く「推理」の趣味と実益を兼ねた演習が、
仕事に活かされていることは、間違いない。
こうして生きてきた(ちょっと変わった)私が、
コンサルタントとして、御社の味方です!
2023年1月7日 21:37
命を削って、
人間は、平均80年間、生きる。
80年間、補給をしながら、
生命としてエネルギーを燃焼する。それが終わって死を迎える。
「物を作る」とき、エネルギー。つまり「生命」を注ぐ。
だから、「物を作る」「商品を作る」という行為は、
その物に「生命を移す行為である」とも言える。
生命は、その人の全人格的なもので、
総合的に、統合されたものである。
だから、作った物や、商品は、その人そのものである。
昨年末、ブログでご紹介した
「モンブランが美味しいのに、人材不足で、閉店」せざるを得なくなったお店。。
https://cleaning-keiei.com/nakanishi/2022/12/17/
シェフの作った商品が心を動かし、閉店を惜しむ付箋メッセージで、
こんな風になっていました。

私が、あなたが、店舗を閉店したとき、こんな風になるだろうか?
これほどの支持のある店舗でも、
今の時流にあわせることができなければ、市場から退場せざるを得ない。
このメッセージを、ひとつひとつ読むと、
店舗とお客様の関係性が垣間見える。
やはり、
会社とお客様は「商品」を介して、つながっている。
「商品」は、作った「自分そのもの」である。
大切に、大切に、高めよう。
・・・・
で、このメッセージの中の大賞は、これ
(変人なので、全部、読みました!)
↓↓
「必ず戻ってください。年寄りなので、あまり長く待てません」
2022年11月12日 21:37
ツール:道具
木材に、釘を打ち込むとき、金槌を「ツール」として使う。
釘を抜くときには、バールを「ツール」として使う。
素手で、釘を打ち込んだり、抜いたりできる人は、稀有である。
道具ナシ=手だけで仕事する人と、
道具「ツール」を使って仕事する人では、道具を使う人のほうが、楽に仕事できる。
道具ナシで仕事する場合は、
力の強い人、粘り強い人、技術に優れた人が、勝る。
つまり
「ツール」は、弱者のためのものである。
明治維新、
圧倒的兵力の幕府軍は、旧式のゲベール銃で戦う。安価で大量に出回っていた。
薩長軍は、最新のミニエー銃(有効射程距離ゲベールの3倍)を装備した。
そのため、少ない人数でも、勝つことができた。
西南戦争、
明治新政府軍の徴兵された庶民の軍隊が、
当時最強の心技体を持つ薩摩兵と戦うことができた理由のひとつは、
新政府軍に、スナイドル銃(装填から発射まで5秒)が装備されていたからである。
1人1人の強さでは、薩摩兵に、まず、かなわない。
薩摩は、刀とエンフィールド銃(装填から発射まで30秒)で戦った。
世界史上では、
ヨーロッパのクリミア戦争の
旧来型マスケット銃(射程距離180m)と、
新式ライフル銃(射程距離900m)の違い。
現在も、
ウクライナがロシアに侵攻されて以降、何とか戦うことができているのは、
アメリカから提供される様々な最新軍事支援「ツール」のおかげである。
ロシアと同じ武器で戦っていたら、まず勝ち目はない。
繰り返す。
「ツール」とは、弱者のためのものである。
良い道具を持たなければ、強者には、勝てない。
クリーニング会社のチラシ・ダイレクトメール・ポスター・店舗・看板は、
売上アップの「ツール」である。
だから、私は、精度の高い「ツール」を提供する!と、作っている。
「うちは、ギリギリでやっているから、販促ツールはいらない」
「お金がないから、リニューアルは、できない」
「ツールは、支給品・既製品・みんなが使っている一般的なものでいい」
こうゆう、弱小の会社もある。
いや、違う。
弱者こそ、
強力で良い「ツール」を手に入れて、戦うべきなんだ。
素手で戦って、勝てる(=売上・利益を上げる)はずがない。
歴史が証明している。
・他社よりも劣る「ツール」
・誰でも手に入れることのできる「ツール」
・アホが作った「ツール」
・「ツール」そのものが売れたら良い、と作られた「ツール」
ツールがあっても、
上記のようなツールで、勝ち続けることは、不可能である。
こうゆう当然の「原理原則」を理解しようとしなかったことが、
今「ツール」を作る予算さえとれないほどに、
利益が出なくなってしまった一番の理由、根本的原因である。
考えを改めるきっかけとして欲しい。