2024年9月8日 19:27
パッと手に取った第三巻の中で「折れ線」をいれた部分の中からランダムに、
主な登場人物たちの描写を紹介するシリーズ・第二弾。
今回は、秋山真之の兄・好古について。
「参謀の要務というのは、
円転滑脱(物事がなめらかな様子)として、上と下の油にならなければならない。
功名を断じて顕(あら)わしてはならない」
「国家が衰退するのは、つねに、上流階級の腐敗よりおこる」
「一家一族、邦家の実利に挙げ、名利は放棄して、速やかに閑するを要す」
一族を挙げて国家に実利を与え、
自分はその功績による名誉と利益をうけない。
国家の繁栄が、至上の正義であり、
彼のロマンティシズムの源泉である。
他にも、
「男子は、生涯一事をなせば足る」
「身辺は、単純明快が良い」
「歴とした男子は、華美を排するのだ」
「一個の丈夫が金というものでひとの厄介になれば、
そのぶんだけ気が縮んで、生涯しわができる」
「質問の本意をきかずに、弁じたてるというのは、
政治家か学者のくせだ。軍人はちがう。
軍人は敵を相手の仕事だから、敵についてその本心、気持ち、
こちらに求めようとしていること、などをあきらかにしてから、
答えるべきことを答える。
そういう癖を平素身につけておかねば、
いざ戦場にのぞんだときには、一般論のとりこになったり
独善におち入ったりして、負けてしまう」
弟・真之へ、人として、男子として、根本的な姿勢を教え、体現する描写が多い。
私も、真之と同じように、
書籍のなかで、好古アニキに薫陶を受け、教えてもらっている。
勝手に、兄弟の一員のつもりになっている。
・・・・
ドラマ第一回放送のなかでも、そうゆう面が、たくさん垣間見えていましたね。

「一身独立して、一国独立す」
福沢諭吉の「学問のススメ」から、この文章を引用し、真之に説明する。
「人、一人一人が独立して、初めて、国家が独立できる」
→
国に何とかしてもらおう、世間が悪い、会社が悪い、学校が悪い。
ではないのだ。
まず、自分が一人前に独り立ちする。それで初めて、自分の所属する組織も独立できる。良くなる。
それが「人として生きる常識」なのである。

なぜ、軍人になった?と尋ねる父に、
「私は、まず、食べることを考えている」と、返事する。
「士官学校は、タダの上に、小遣いまでくれますけん」

「人は、生計の道に講ずることにまず思索すべきである。
一家を養いえて、初めて一郷と国家のために尽くす」「父上の教えです」
→
「何がしたいから・・・」とか、「自分に向いてる仕事がないから・・・」とか、
好き好みをやっている場合ではない。
誰のスネもかじらず、まず第一に、自分が食べること=給料を稼ぐこと。を考える。
私の師匠は「売ることは、生きることに先んずる」と言った。
まさに、このことである。
今、すべての若者にお伝えしておきたい。
2024年9月1日 19:40
NHKで、
9月8日から、毎週日曜日23時「坂の上の雲」というドラマの再放送が、始まります。
詳細は、こちらから。
https://www.nhk.jp/p/ts/X7PG14YX57/
皆さんは、観なくても良い(もう、手遅れ??)でも、
身近にいる、小学生以上、20代までの世代(あるいは、その心を持つ人)には、是非とも観てもらいたい。
まず、導入として、このドラマを。
その後、できれば、書籍を読んでもらいたい。
※書籍に書かれている深く大切な原理原則=たとえば下記のような内容は、ドラマには、ほぼ出てこないです。
https://cleaning-keiei.com/nakanishi/2019/03/23/
以前のブログでも、軽く内容をお伝えしている。
未だに、私の本棚に残り、
これだけの量の「折れ目印」をつけられている、私がリスペクトする名著である。
あまり、この本が良い。とか、この番組が良い。オススメ!とか、
言わない性分です。
(そうゆうものは、自分で探すもの、出会うもの)と思っているから。

でも、思い返せば、この本は、
船井総研・1年目のとき「龍馬が好きです」と、入社してきた私に、
先輩が「坂の上の雲は、読んだのか?」と教えてくれたことが、きっかけでした。
司馬遼太郎作品のなかで、
龍馬がゆく=まだ、おこちゃま。書生。
坂の上の雲=大人。本物。プロ。と(優しいから、口には出さないけれども)そう言いたげな雰囲気で。
・・・・
会社という組織は、利潤追求の集団だったけれども、
それだけでない、尊敬できるフトコロの深い先輩がいました。
先輩に教えてもらったことへの、恩返しの意味も込めて、ここで紹介します。
※
ドラマの冒頭に、渡辺謙さんの名ナレーションがある。
「まことに小さな国が・・・」からはじまる。
そして、締めのフレーズは
「彼らは明治という時代人の体質で、前をのみを見つめながら歩く。
上って行く坂の上の青い天に、もし一朶(いちだ)の白い雲が輝いているとすれば,
それのみを見つめて,坂を上っていくであろう」
これが、書籍タイトル「坂の上の雲」の由来である。

大阪の地下街から階段を上がってゆく、この風景。
(坂の上の雲、って、こんな感じかなー)
と思いながら、本日も、出張です。
2024年8月24日 19:12
バスケでの、八村アンスポ退場。河村バスカン同点。
柔道での、永山「待て」なのに継続、締め落とし1本負け。
他にも色々と・・・・。
今回のオリンピックでは「疑惑の判定」が、多く話題になりました。
確かに、
その場面を映像で見れば、そう言いたくなる!
ただね・・・・
「疑惑」とか「審判がおかしい!」と言っているのは、
今までスポーツ等で「真剣勝負」を、したことがない人である。
「真剣勝負」をしたことがある人は、
この種の判定も受け入れなきゃならない。審判の判定で負けたわけではない。
というとらえ方をする。できる。
真っ向勝負にこそ、理不尽はつきものである。
バスケの試合(スポーツの試合)では、
その試合ごと=レフリー(審判)により、ファウル基準は異なる。
もっと言えば、同じ試合のなかでも、その局面ごとに基準は変わる。
個々のプレイヤーに対しても、基準は変わる。
試合のなかでは、審判も
「与えられた条件=その日の天気やグランドコンディションと同様」であり、
そのなかで、結果を出すしかない。のである。
審判の癖・思考・好き好みまで、把握して、
(怪しまれない程度の)コミュニケーションをとり、プレイと表情で会話し、
味方につけれるようにしておくことが、最上である。
審判は、
相手にも自分にも、その1試合のなかで、
ジャッジ基準が一貫していれば、それで良いのである。
一般的なルールというのは、あるけど、ないようなものである。
それに、
日本も「疑惑の判定」によって、
ちょっと得をしていること・ラッキー判定も「理不尽」と同数程度、あるはずである。
自国への有利判定のことは、一切、話題にせず、
「疑惑判定で、日本が損をした」ということばかりをとり上げて、
視聴率や、クリック数を稼ぐメディア。
その論調は、
他責人間:「他責=責任は自分以外にある」とする人間を増やす。
その思考が、日本に増えてゆくことを、
何よりも、危惧しています。
本気で真剣勝負したことのある人間は、
審判のこと、誤審まがいも、プラスにとらえている。
現に、河村君も八村君も、
判定に対しての不満は漏らしていない。
審判の判定も含めて、与えられている条件である。と考えることができる。
与えられた条件に対して、否定的な意見を持たない。
これは一事が万事、世の中に起こること、すべてに対して同じである。
少なくとも、私の身近な人には、
そうゆう考えで行動する人になってもらいたい。
「疑惑判定の審判」も
「自分の実力を発揮する土壌のうち」と考えてもらいたい。
さーて、これについて、21歳・愚息君は、どうゆう思考か?
さっそく「試験」を実施する。

OK、合格!
少し、ホッとしました。
2024年6月9日 20:29
生物シリーズ第二弾。プラネットアースより。

モンゴルの平原に生息するサイガという牛の一種。
こんなに面白く、可愛い顔をしているけど、、
メスとエサ場を巡って、
凄まじい勢いでオス同士が戦う。草食獣とは思えない。
オスは、戦いに負けると、
すべてを奪われる。子孫を残せない。
サイガに限らず、多数の生物がそうなっている。
強いオスだけが、子孫を残せる。
人間は、その点、恵まれている。
武闘力以外の要素でも、子孫を残せるからだ。
オスはつらいよ。
男はつらいよ。。
https://cleaning-keiei.com/nakanishi/2019/12/21/
以前、サラブレッドの章でも書きました通りです。
走らないオス、馬肉になるのみ。
オスどもよ、
ちゃんと、稼ごう。仕事しよう!
2024年4月13日 20:17
どうでも良い事の中に、ヒントがある。
時々、このブログにあらわれる、何、食べたシリーズ。
こちらは、通りがかりに、ふと入ってみたお店。
何と・・・「天ぷら」と「刺身」を同時に、丼のうえに乗せるという「暴挙」?
よくばり丼・1200円

定食として、別皿でセットされるのは、
上級ランチとして、広く認知されるところでありますが。
歌手で言えば、矢沢永吉と松山千春を、
デュエットさせた、というようなものである。
そして、
注目すべきは、この「よくばり」の下にある。
野菜天丼480円。
腹ペコで、お金に余裕のない学生君のためのメニューが、ちゃんと存在しているのです。
かっこつけてない、チャラくない、
お客様に密着して、
地道に積み上げるこのお店の姿勢が見て取れます。

裏面は、こうなっています。