2017年12月13日 21:12
大学卒業後、16年間、お世話になった
船井総研の故・船井幸雄会長に教えていただいた言葉です。
二十歳代で、百戦錬磨の経営者に対して、
アドバイスしなければならないコンサルタントには、
ノウハウの習得もさることながら、
このような「経営者・社長の常識」に対応することが求められます。
「特に、一般家庭で育った君たちの常識と、
経営者の常識には異なる面がたくさんあるから、
そこを理解し、経営者の常識にあわせなければ、
コンサルタントにも経営幹部にもなれない」と話していました。
何千人もの経営者にアドバイスを行い、
自らも経営者であった船井幸雄会長の言葉を、素直に信じて、
その前提で経営者の皆さんと、お付き合いしてきました。
出費については、極力、削る。
固定費の増大については、特に慎重に。
冷暖房の時間や温度設定に、意味のない電話。。。
社内用コピーには雑紙を使う、その雑紙までも経営者は「自分のもの」だと思っている。
かのロックフェラーの逸話。
機械の部品を接着する「ハンダ」のチョコッとした液体を、
従業員が、1部品につき40粒つけていたものを「38粒にできないか?」と要求し、
結局、39粒にさせたと言います。
経営者となる人、
経営者に対応する人が、知っておくべき普遍の原則です。
「社長はケチだ」と言われたら、大喜びしてください。
「社長は優秀です」と言われているに等しいのです。
「社長は気前が良い」とか「優しい」と言われたら、
「あなたは、ダメ社長ですね」と馬鹿にされているのです。
しかし、経営者は、
使う時には、とんでもない金額を使う。
機械への投資、店舗に数千万円。。。と。
このメリハリが、良い経営者の特質だと思います。
普段は、質素なランチで済ませるクライアント先の社長。。。
今日は、わけあって、高級日本料理店での昼食でした!
メリハリです。
2017年11月5日 10:02
植える植物の繁盛法則。
それは「平均的な人間の身長以上」の背の高さをある植物があること。
もちろん、背の低いグリーンがあってもかまわない。
しかし、1本か2本は、背の高い植物が必要だ。
店舗をリニューアルするとき、
地面を掘りおこしてまで、植物を植えるのは、大変。。
だから、
・鉢植えで、
・背丈180cm以上に育ち、
・外に出しっぱなしで、手入れしなくても、大丈夫(=ズボラ店員でも枯らさない)
・商売用なので、お値打ち価格
・「繁盛する」とか「幸せ」的な花言葉があれば、理想的。
そんな条件を満たして「屋外用・繁盛看板」となる植物の銘柄を調査&物色しに来た・・・。
そんな休日です。
2017年10月8日 23:12
とある会社の受付スタッフさん。
社長と臨店したら、
茶髪だった・・・。
あとで聞けば、有力取次店オーナーさんの娘さん。
確かに、そんな雰囲気を醸し出していたし、
社長も注意したくてもできなさそう・・・。
でも、身だしなみルールに違反しているスタッフさんだ。
何とかしなきゃならない。
「髪の毛、黒くしよっか!」
そう言うのは簡単だ。
しかし、それが、この店と会社と本人と社長に、好影響を与えるだろうか?
このときの私のアドバイスは、こんな感じ。
「〇〇さん、髪の毛のことだけど・・・」
「髪留めの色、オレンジにしよっか!」
店舗のイメージカラーと、制服の色に入っている「オレンジ色」を
髪留めにしてもらい、茶髪にあわせたら・・・
なかなか、顔と茶髪と、店舗全体の雰囲気に、似合ってくるのだ!!
すると、
「黒にしましょうか?」とスタッフさん本人から言ってくれた。
「そうですね!黒にしてもいいし、茶髪にオレンジ髪留めでも、この店にぴったりマッチして素敵ですよー」
「どっちでもいいけど、どっちかにすると、お客様へのイメージ抜群に良くなって、売上も上がりますよ」
これ、
わかる人にはわかる、
まあまあ、奥の深~いノウハウなんですよ・笑
ここで公開しても良いのかな??って内容なのですが、
セミナーで発表するにも、DVD化するにも、現場での再現性が低く、
現場でこのアドバイスができるのも、誰にでもできるわけじゃなく、
直接の売上にもつながらないので・・・書き留めておきます。
汎用化できるようルール化するとすれば、
「短所と長所は同居している。
大迷惑をかけない短所であれば、それを可能な限り戦力にする方法を考えよう!」
そんなところかな。
ご支援先からの帰り、きれいな夕日。
2017年9月18日 8:08
もうひとつ、旅の目的があった。
西郷・大久保らの「英傑を輩出」した出身地域に行くこと。
薩摩の武士階級には、独自の教育方法がありました。
「郷中教育(ごじゅうきょういく)」と言います。
幕末・薩摩藩には、約30の「郷中」と呼ばれる「町内会組織」があり、
子供たちの教育は、そこで行われた。
教師はいない。
同じ町内に住む年長者から年少者が集まり、
先輩が後輩を教え、後輩が先輩を敬い育つという、自治的な教育制度です。
郷中内では。家柄の違いはなく、みな平等に扱われた。
午前中は、歴史書を教科書に読み書き、
午後は体を鍛える鍛錬。剣術、馬術や討論もしたそうです。
基本方針は、義を実践すること。嘘は言わない。負けるな。弱いものいじめをするな。心身を鍛錬せよ。質実剛健たれ。
そのなかでも「加治屋町」という数百メートル四方の町(郷中)からは、
西郷隆盛・従道の兄弟
大久保利通
東郷平八郎
大山巌、山本権兵衛
樺山資紀、村田新八、篠原国幹、吉井友美・・・といった英傑が巣立っている。
司馬遼太郎は、この奇跡を
「いわば、明治維新から日露戦争までを、一町内でやったようなものである」と評している
企業にも、それとなく「郷中教育」のような風習がある。
仕事上の役割としての関わり方、プラス
先輩と後輩の関りが、多かれ少なかれ、存在している
そして「加治屋町」のように「優秀な人材を輩出する部署」も存在している。
ある店舗、ある部署からは、
次の店長、次のリーダーが、どんどん出現してゆく。
「加治屋町」のような「人材輩出」部署には、こんな特徴がある。
・平均以上の成績を上げている「ハイ・パフォーマンス・チーム」である。
・自由な空気がある。
・年長者、次の年長者が、仕事&会社好きである。
・非公式の時間でも、関わる時間が長い。
こんな部署風土からは、人財がたくさん輩出される。
「加治屋町」郷中も、他の郷中と比較して、そうゆう雰囲気があったのかな?
西郷や、大久保の郷中の先輩・師って、どんな人だったのだろう?
郷中教育は、誰が考えて、どうやって始まって、終わったのだろう?
現在のスタッフ育成に導入できることは、ないのかな?
男旅は、
また来年、あればいいなあ。
「温故知新」の旅は、終わらない。
2017年9月17日 21:43
「コンサルティング支援して、伸びる会社に、特徴はありますか?」
こんな鋭い質問を受けることがある。
「素直に、前向きに、提案事項を100%、実行してもらえること」
「軍資金=活性化の実行のためにかかるお金に、ある程度の余裕があること」
この2つを挙げる。
つまり、
言うことを聞いてくれて、実行してくれる。
会社の体力があるうちに、依頼してくれる。
この逆のケース
提案事項を聞いてくれない、その方向への協力してくれない、実行してくれない。
そのためのお金がない、余裕がない。
という会社は、とても業績回復に苦労する。
お金のほうは、
売上を上げつつ、何とかできるけれども、
言うことを聞いてくれないのは、どうしようもない。
もしも自分が、
戦時中・敗戦濃厚の日本から「勝つ作戦を考えてくれ」という
依頼を受けたら、どんな作戦を立てただろう?
無いものづくしでしょうし、色んな制約もあったでしょう。
提案は、聞いてくれただろうか?
できるだけ傷口の少ない撤退戦を提案したら、殺されちゃうのかな?
普通に戦ったら、特攻作戦よりも、たくさんの命が奪われてしまう・・・という計算も成り立ったのかもしれない。
果たして自分は「特攻」以上の作戦を、
考えつくことができただろうか?
「最悪になる前に、もっと、早く依頼してくれ!」
「なんでここまで、放っておいた?」
末期症状の会社からの依頼には、こう叫びたくなることもある。
だから、
戦時中の日本の、その立場で「特攻」という作戦を考えた人たちのことも、
完全には否定できない。。。とも感じてくる。
色々、考えさせられる・・・。
通りいっぺんだけれども、
やはり、戦争をしないようにすることが一番だ。
そのためには、
責任の所在が明確なリーダーが、
常に勝てるように、冷静かつ客観的な判断をして、行動すること。
それしかない。
組織の意思決定に関わる自分は、
もっと、勉強&行動しなければならない。
平和を勝ちとる作戦。
無駄な血も、時間も、お金も、使わずに、必ず勝つ方法はないのか?を追及する。
なんだか、結局、
普通の結論にしかならないけれども、
言葉だけでなく、
本当に腹の底に落ちた結論である・・・という点では、
今までよりも成長できたのかなー。
西郷さん、終焉の地・城山より、桜島を望む。
感傷に浸っていた私・・・。
ここで、中国人観光客と、ちょっとしたトラブルに・・・(笑)
おー、いかんいかん、、平和的に勝たなければ・・・。
楽しい旅の思い出です。