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花は観手(みて)に咲く・・・勉強会で教えていただいたこと

東京国際フォーラムにて、2013年、ラストのセミナーが開催されました。

消費税対策の最終報告と、
会員メンバー様の成功事例発表の2本立ての内容。

クリーニング経営コンサルタント中西正人(セミナー会場、東京国際フォーラム)

セミナーご参加の社長から、教えていただいた言葉があります。

「花は、観手(みて)に咲く」
室町時代の能の第一人者「世阿弥」の言葉。

「初心忘れるべからず」という有名な言葉も、実は、この世阿弥の言葉。
当時の「芸能界」で、生き抜くための様々な名言を残しています。

花とは、「素晴らしさの価値」や「感動する心」。
能を演じる人ではなく、観客の側に「花」が咲くという意味。

作り手が、どれだけ「これ凄いだろ!」「頑張った」というものを作っても、
受け手が、それに価値を見出さなければ、意味をなさない。。。ということ。

花は、常に相手側の心にある・・・。
忘れてしまいがちなことです。

「クリーニングそのもの」にではなく
「クリーニングした服を着る人」に、花が咲く。

「コンサルティングそのもの」ではなく、
「クライアント先」に、花が咲く。

提供する側にまわるときには、こんなことを心がけよう。

そして、自分が「観手=提供される側」にまわるときには、
自分の感じ取り方次第で、花を咲かせることができる、
同じものを見たり聞いたりしても、花とすることができる人になろう。

  
セミナーを開催している僕たちのほうが、学ばせてもらいました。

コンサルタントは、
クライアントさんを教えているのではない、
クライアントさんによって、教えてもらっているんだ・・・。
こんな大原則を、改めて再認識!


コンサルタントの条件(裏バージョン)

クリーニング経営コンサルタント中西正人(出張の朝)

全国にご支援先がありますので、
寒ーい朝でも、早起きして、旅立つのが、経営コンサルタントの日常。

この季節は、空気が澄みわたり、
素敵な朝焼けに出会えることが多いのです。

凛とした空気のなか、
きれいな朝焼けを見ることができるのは、人生の贅沢!

朝の5時台の電車に乗る人たちに、
密かなシンパシーを感じながら、、、
早朝の電車には、
哀愁漂うオトコが多いんですよ!

 
ここ5~6年、どんなに早い時間でも、
起きなければならない時間の数分前に、自動的に目が覚めます。
ほぼ、8割の確率で。。。

どんな時間でも、自由自在なんです。

20年近くやってると、こうなります。
プロ意識のあらわれなのか、それとも、年をとった証拠なのか。。。

念のため、目覚ましはセットしています。


日本売上アップ研究所・・・研究所ですから!

一応、当社は「研究所」ですから・・・

クリーニング経営コンサルタント中西正人(博士コンサルタント)

おいおい、似合いすぎや!

まさに、博士か、研究員。
そのまま、支援に行けば、説得力倍増やで!

  
で、次・・・
クリーニング経営コンサルタント中西正人(何かの犬)

女性陣から、
「足の短い犬に似てる~!!」との歓声。

 
何と言う犬か、、、出てこない。。。

誰か、ご存知の方、いらっしゃいませんか?


アンカリング効果

あるテレビ番組で、見たことのメモ。

パンの街頭販売での実験、、、
A:300円のパンだけ並べて、販売した場合。
B:300円のパンを並べ、その隣に10万円のパンを置いて、販売した場合。

AとB、どちらが売れるのか?という実験。

結果は、
Aの場合が15個。
Bの場合が40個。

10万円のパンが隣にあるだけで、売れ行きが倍以上になったのです。

 
これをマーケティング用語で、アンカリング効果と言います。
「アンカー」とは、船のイカリを意味する言葉。
錨をおろした場所が基点となり、そこから動けないことからきています。

つまり、
10万円のパンがあることによって、基準が出来上がり、
300円のパンが安くみえてしまう。。。という心理効果が働いたのです。

ご支援のなかでお伝えしているところの「見せ筋商品」です。
常識的に、売れそうなものばかりでなく、
売れそうにない高級な商品を品揃えすることがあります。

アンカリング効果は、お客様に「基準」を与える心理効果なのです。

通常3万円のワインが、半額以下の1万円。。。と言われると、
「3万円」という数字がアンカーとなり、1万円が安く感じてしまう。
1万円の価値そのものを考えるよりも、お得感が先に立ってしまいます。

料理屋で、
松5000円・竹4000円・梅3000円のコースがあると、
多くのお客様は、真ん中の「竹」コースを選ぶ。
平均単価は、4000円くらいになるでしょう。

もし、4000円と3000円のコースしかなければ、
平均単価は、うまくいったとしても、3500円前後。

売れるか、売れないか、わからなくても
「憧れの商品」を、品揃えのなかに、入れておきましょう!


教科書には載っていない「商圏」のこと

クリーニング経営コンサルタント中西正人(紅葉と弘前城)
弘前城の紅葉です。
戦争には向きませんが、治世には向いてそうなお城です。
ある程度、戦乱が収まったころに作られたのでしょう。
平和な時代の香りがします。まるで京都のお寺のよう。

さて、
日本には、歴史による商圏の違いが存在している・・・ということに関連して、
少しだけ、コンサルタントの商圏の見方について、まとめてみました。

商圏とは、「商売の影響力を及ぼせる範囲」のこと。

出店する時や、チラシを配布する時には、
この「商圏」を、慎重に見極めなければなりません。

商圏には「分断要因」がある。。。ということは、ビジネス書には、良く書かれています。
大きな川や海・山、道路、線路など。
しかし、これは、いわゆる「常識的な一般論」。

商圏に「拡大要因」があることは、あまり知られていません。
これは、地図上で見るだけでなく、
実際に現場で実務をしながら、数字で検証を繰り返して、初めて見えてくることです。

たとえば、大きな川があれば、分断されます。
橋のあるところまで行かなければならないからです。
しかしながら、橋のたもとのエリアには、ギュっと、人が集まってきますので、
このスポットは、商圏を広げてくれます。

線路と踏切に関しても同じことが言えます。

海には人が住んでいませんので、当然、分断要因です。
しかし、海沿いに一本しかない道は、商圏の拡大要因なのです。
その地域に住む人は「必ずそこを通らなけれなばならない」ので、
足元の商圏以上に、商圏が広がります。

大きな道路も、分断されます。車が多く、渡るのに時間がかかるからです。
しかしながら、道路沿いには、商圏が広がってゆきます。
道路に沿ってお客様が移動していますので、
住宅地から道一本で来店できる立地は、商圏を広げてくれます。

また、人は、人口の少ない地域から、人口が多い地域へと流れます。
商業施設の面積が大きいエリアに向かっても流れてゆきます。
クリーニング店を使うお客様は「田舎に向かって、くだって買う」という購買行動を起こしにくいのです。

専門性の高い商品を扱ったり、品揃えが充実していたり、
店の規模が大きければ、商圏が拡大します。

  
「あー、またあの無愛想な店員が待っているのかな~」
「何でも押し売りしてくる店員がいるぞ・・・」
これ、商圏の「心理的」分断要因。

「今日は、笑顔の素敵なあのスタッフに会えるかな~」
こちらは、商圏の拡大要因ですね。





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