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総意に反する決断力 ~ワールドカップ・日本考

あの監督は、すごいなあと思いました。

選手選考では、オッサンを中心に集め、
ミス連発のキーパーを全試合で使い、
2試合、上手くいってたのに、3試合目でスタメンを6人も変更し、
負けてもいいから「攻めない」という戦術をとった。

もしも失敗したら「世間」から、
間違いなく袋叩きにあいそうな決断も、
自らの責任で、遂行した。

周囲に迎合せず、自分の信じるところに向かって。

経営者や、幹部、リーダーになると、
「全員、総意のもと」を理想としながらも、
自分の考えに基づいて、総意に反する決断をしなければならないこともある。

そうゆう点で、あの監督は、すごいなあ。
リスクを恐れず、チャレンジする孤独な経営者の姿、そのものだなあ・・・。
たとえ、結果がどうあれ、あの決断力そのものを称賛したい。

試合が進むごと、そんな風に思って、観ていました。


忘れてならない、黄レンジャー

一応、関西人なので、オチ的なもの・・・
実は、カレー大好きです。
そうゆう面では、黄レンジャーです。

???の若い方のために・・・
黄レンジャーとは、
太っちょで、明るく猪突猛進、面白キャラクターです。
いつもカレーを食べている。

美味しそうなレトルトを見ると、
つい、買ってしまう。。
流行のスパイスカレーではなく、ドロドロのカレーが好き。

親しいお付き合い先には、打ち明けていますが・・・・
「カレー屋」を経営しても、
繁盛させることができそうな気がしています。
↑思い上がり、甚だしい(笑)

店のコンセプトも、看板も、内装も、メニューも、サービスも、、
頭のなかに完璧に出来上がっている。
信頼できる実働部隊がいれば、やってみたいなあ。


サッカー・ワールドカップ ~脇役好きの性格は、どこから来るのか?

ゴレンジャーで言えば、青レンジャーか緑レンジャーが好きだし、
赤影で言えば、白影が好き。
ルパン三世なら、昔は五右衛門が好きで、最近は次元が好き。
ワンピースなら、サンジが好きで・・・不動の1位はシャンクスだ。
北斗の拳なら、雲のジューザ。。

普段、サッカーは観ないけれども、
ワールドカップだけは、特別。
素人目にも、ボールの動きに無駄がなくて、
毎回、攻撃が意味のあるタームになるから、断然、面白い!
負けそうになったときの
ブラジルの「本気」攻撃なんて、もはや芸術に近い。

そして・・・・世界の「強者」が集まる。
その中でも、かーーっこいいな~と思えるのは、
チームの看板選手を支えたり、コンビになっていたりする選手。
青or緑レンジャー的な選手。

ウルグアイのカバーニ。。。大会ナンバーワンでカッコイイなー!と思った選手。

渋い・・・プレイも繊細かつ豪快。
ウルグアイは、悪童・スアレスが有名だけど、その相棒的な存在なのです。
そして、笑うと、可愛い!

ブラジルでは、このコウチーニョって人が、すごいな!

ネイマールも、喜怒哀楽があって、楽しいけど、
コウチーニョのプレイがお気に入りです!

決勝進出を決めたフランスでは、
なんと言っても、19歳・エムバペのスピード&テクニックが主役。
でも、個人的には、
カンテって選手が好き。「努力の塊」感が出ている。

日本で言えば、長友選手みたいな存在なのかな?

この「脇役好き」な傾向は、どうゆう精神状態からくるものだろう??
でも、幼少期から、そうなのです。
精神分析してみたい。きっと、どこか歪んでいるのだろうな・・・。

確か・・・
まだ、小学生に上がる前、
ゴレンジャーのヘルメットが欲しかった。
いつも一緒に遊んでいた、仲良し3人組の
てっちゃんが、まず赤レンジャーのヘルメットを買ってもらい、
次に、かずひこくんが、青レンジャーを買ってもらった。
残ったまーくんは、緑レンジャーになるしかなく、
複雑な気持ちで、遊んでいた。そうゆう記憶は、ある。
緑である自分を、肯定的に、納得させて、遊んでいたのかな??
それが、こうゆう人格の元になってるのか?

あのとき、赤いヘルメットを買っていたら・・・
今頃、正統派路線を歩んでいただろうか?
でも「5色の中から、どれを選んでもいいよ」と言われて、
当時のまーくんは、赤を選んでいただろうか?
わからない。

まーくんの親は、
おもちゃ類を簡単に買い与える人ではなかったから、
結果として、緑になったのは、必然の流れである。
子供ながらも、そうゆう事情は、わかっていた。

もしも、このとき
桃レンジャー・ヘルメットを買っていたら・・・
今頃、新宿2丁目で、皆さまのお越しをお待ちしていたかもしれない・笑


時間軸を第一義とする経営

「頂上を目指すのに、時間がかかっても良い」・・・という考えの人は、「京都」に多い。
=完全なる偏見です。笑

学生時代を一人暮らしで過ごした街だから、
その雰囲気は、肌でわかります。

学生時代は、時々。
同窓会では、毎回、こーんな風な入口のお店で、飲み会が開かれます。

就職してからも、感じたことがあります。
コンサルタントを「依頼しない」企業が多いのは、明らかに「京都」です。

多くの京都人にとって、会社の「へー、凄いネー!」という価値基準は
「売上・利益・従業員数・知名度」ではなく、
「何年、続いているか?」という時間軸なのです。

実際に、私が、遭遇したエピソードをひとつ。。。

後輩のお宅にお邪魔しました。
そこは、呉服屋さんなんだけど、婦人服も売っていれば、下着も売っていれば、
介護用品のレンタルもやっていて、売上の主力は「小中学校の指定制服」!

呉服は、売場の隅っこのほうの畳の部屋に、少しだけ置いてある。。
と言えば、どんなお店なのか、だいたい想像はつくと思います。
お母さまが、店番で、スタッフはパートさんが1~2名。

お母さまも混じって、会話していたとき、
誰かが、同じ町出身の某有名お菓子メーカーのことを、褒めた。
「美味しいよですよねー」
「百貨店とかにも入っていて、すごいですよねー」的なことだったはず。
そして息子である後輩も同調して、褒めた。

すると、お母さまは、こう言った。
「あそこは、確か・・・3代でっしゃやろ~」
「うちは、あんたで、7代目どすぅ~」

嫌味もなく、
羨む気持ちなく、
冗談でもなく、
本当に、素直な気持ちのままで、そう言っておられました。
まるで「今日は暑いですねー」と、声をかけるような感覚で。

誰もが知る、人気の有名菓子メーカーよりも、
うちのほうが、上。。と、一点の曇りもなく感じていることに、カルチャーショックを受けたのです。

そうかーー
京都では、続いているか?という「時間軸」が、第一義なんだ。と気づきました。

業種も、売上も、利益も、、関係ない。
何年間も、存続していることが、最も大切な価値。

だから、
短期間で売上を上げるコンサルタントを必要とする会社は、少ない。
モノの価格が、高いとか、安いとかよりも、
何十年・何百年の付き合いを、優先する。

排他的と言えば、排他的だが、そうゆう価値観の世代や地域が存在している。

ちなみに・・・
京都の市街地(いわゆる碁盤の目の中の街=洛中)に住んでいる人は、
それ以外の「京都」(=洛外)のことを「京都」だと思っていない
「一緒にして欲しくない」と思っている。

「住まいは、京都です」と、洛外の人が言うと、
「京都のどこに住んでおるのどすか?」と聞かれ・・・
心のなかで、こう思われている。
「あ~、宇治ですやろ?」
「そこ、嵯峨ですやろ」「山科どすか~」等々。

あの・・・京都が嫌いなわけではありません!(笑)
良い印象しかないのですが、書くとこうゆう内容になってしまう。。


山の尾根を歩くように、経営する

クライアント先へ向かう機内より、
アルプス山脈かな? 美しい尾根を望む。

中小クリーニング店の経営は、この尾根を歩くことに、似ている。
先日のブログと関連した内容です。

誰もが知っている、常識的で安全な道ばかりを歩いて、
誰よりも早く「頂上」を目指すのは、時間がかかりすぎる。

全部追い越して、最短距離で「頂上を目指す」なら、
滑落の危険を伴う尾根を、歩かなければならないこともある。

でも、落ちてしまっては、元も子もない。
右に寄りすぎても、左に寄りすぎても、落ちてしまう。
そのバランスをとって「尾根を歩く」のが、中小クリーニング店の経営だ。と思っています。

●「利益」と「奉仕」の狭間、価格設定ライン。
この価格設定では「高すぎる!」と、お客様は離れてしまうのではないか?
安く売ると、お客様は喜ぶけど、
会社の利益は出ないから、より良い商品の提供を続けることができない。
まさに「値付けは経営」です。

●「コンプライアンス」の狭間、お行儀ライン。
「この公共の道路に、のぼりを出したいなあー、目立つし・・・」
でも「本来、ここに出しちゃいけないのは、わかっている」けど。
どこまで、どう出せば、許されて、どうなると「アウト!」なのか?

●「ダサい」と「わかりやすい」の狭間、お洒落ライン
店舗を、とってもオシャレに作ると、カッコイイ!
でも、お客様が入りにくくなって、流行らない。
お客様が入りやすくて、繁盛している店舗は、わかりやすくて、ちょっとダサいことが多い。
どの程度、ダサくして、どの程度、お洒落にすれば良いのか?

等々、たくさんの「ライン」が存在します。
滑落しないよう、絶妙の尾根ラインを、歩いてゆきましょう!





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