top > 2020年 > 8月 > 23日


生物学・歴史学・経営学・・・血統の共通点

競馬は、「ブラッド・スポーツ」とも呼ばれる。
そこも、魅力のひとつである。

そして、私は「血=DNA」について、
様々な種の生物=生物学と、
歴史上の国々・家々の栄枯盛衰=歴史学と、
会社の栄枯盛衰=経営学を、ある意味、趣味的に研究していて、
この結果「類似である」と思っていて、、ちょっと、小うるさい。笑

先日のブログにあるように、
競馬の世界で「勝てる馬」を育てるためには、
内部で脈々と・・・というスタイルで、成功するのは、本当にレアケースである。
「強い馬」を種牡馬として、輸入してくるほうが、結果として、勝てる馬が、生まれている。

有名なところでは、前述の「社台グループ」が輸入してきた、
サンデーサイレンス。
古くは、ノーザンテースト、リアルシャダイ、トニービン。。

日本の国内産馬で成績を残し、活躍した馬の血脈も、
その血が残るのは、良くて2代である。大多数は、1代限り。

私の知る範囲で、ざっと紹介すると・・・
シンザン →ミホシンザン ・・・(以降、続かず)
トウショウボーイ →ミスターシービー ・・・(以降、続かず)
シンボリルドルフ →トウカイテイオー ・・・(以降、続かず)
ニホンピロウイナー →ヤマニンゼファー ・・・(以降、続かず)
ステイゴールド →オルフェーブル →??(まだ、わからない)
キングカメハメハ →ロードカナロア →??(まだ、わからない)

稀に、3代続いたケースもある。
アンバーシャダイ →メジロライアン →メジロブライト ・・・(以降、続かず)
メジロアサマ →メジロティターン →メジロマックイーン ・・・(以降、続かず)
今、こうしておさらいすると、
「メジロ牧場」の「執念」が、如何に凄いものであったか・・・を、改めて、知る。

オグリキャップも、ミホノブルボンも、ナリタブライアンも、、強かった馬でも、
後継馬が勝てなかった場合は、血は残らない。
最近なら、テイエムオペラオーも、あのディープインパクトだって、
次の世代が、種牡馬として活躍するかどうかは、わからない。

生物学の見地からも、
歴史学の見地からも(これは、以前のブログでもお伝えしている)、
優秀な血脈が、2代、3代続くというのは、
非常に難しいことなのです。

会社=法人「法的人格」として見たとき、
同族血脈を、2代・3代と続けてゆくことも、如何に困難なことであるか?
という証明です。
オーナー中小企業が、これに、チャレンジするには、生半可な気持ちでは、通用しない。
血=DNAを、のちの「育つ環境」で、自らバシバシ鍛え続けるしかないのである。

また「法人」が、何代にもわたり、勝てる状態を続けるには、
「外部からの血」をいれることは、最も合理的判断である。
オーナー企業では、優秀な娘婿が後継して、躍進する法人がある。
※ただし、娘さんの眼力による。
大きな法人は、創業家血脈以外の優秀な社長に経営を任せて、好成績を続けてゆく。
いわゆる、「資本と経営の分離」というものである。

何代にもわたり、勝ち続けることが宿命であるサラブレッドの血脈と、
過去の国々、家々の血脈と、
「経営の血脈」は、まったく同じである。





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