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難攻不落の巨大城郭を落とす方法

難攻不落の巨大城郭を落とす方法について

正攻法で落ちない場合は、周りから落とす。
・長期戦に持ち込む。
・内部から寝返りさせる。
・砦を築く。
・心理的な圧力をかける。
・周辺の支城を落とす。
・収益源を絶つ。
・ゲリラ戦を展開する。

城の能力だけで戦っても、負ける。
新時代がわかる人の能力で、
城は負ける。
強力な城も、
時代と人に勝てない。

現在にあてはめれば、城とは、過去の資産である。
経営にあてはめれば、城とは、店舗である。

今も、昔も、原則は同じである。


二宮尊徳の言葉も、毎年同じ。

前職の船井総研時代、
月に1度の全体会議の際、発刊される「社内報」に、
リーダーが、文章を書くコーナーがありました。

ひと月につき、5~6人ずつ、各部署のリーダーが
近況報告や、最近のトピックスなどを書きます。

これが、年に1度くらいは、回ってくるので、
「労力と効果」を打算的に判断し、毎回、同じ内容を掲載していました。
その内容が、こちら。
↓↓
遠くをはかる者は富み、近くをはかる者は貧す。
遠くをはかる者は、
百年のために杉苗を植う。故に富有なり。
近くをはかる者は、
ただ眼前の利に迷うて、
まかずして取り、植えずして刈り取ることのみ。故に貧す。
以上、二宮尊徳の言葉。
チームメンバー全員で「遠くをはかり、苗を植え、富有る者」となるべく邁進中です!
↑↑
おそらく、各リーダーの寄稿文の中で、最も短文であったと思います。

「目の前の利に迷い、刈り取るだけ」ともとれる会社体質への
「アンチテーゼ的な意味合い」と解釈できる内容であったため、
会議で社内報が配布された後、時々
心ある上司、同僚、後輩から「中西さん・・・(ニヤリ)」と、声をかけられる・笑

毎年、同じ内容。。ということに、気づいている人は、
編集者である総務部スタッフも含め、ほとんどいなかった。笑

500人規模の会社の
月1回の社内報の寄稿文コーナーの一人の内容が、毎年同じ。。
「気づくか、気づかないか」
「気づかないだろう」という仮説を確かめる意味でも、実験していました。

遠くをはかり、苗は植えていましたが・・・
不良社員でしたねー。。


七夕の願いは・・毎年同じ!

毎年、7月7日=七夕が近づくと、
当社が入居しているオフィスビルが、
1階ロビーに、笹と短冊を用意してくれます。

今年は、忙しくて、願い事を書くタイミングがなかったのですが・・・
7月7日の夜中、オフィスに戻ると、
スタッフさんが、用意してくれていました。

願い事は、毎年、同じ、この内容。

追っても、追っても、
追いつかないかもしれない夢・・・・。
でも、しつこく、しつこく、しつこーーく、追いかけ回します!


ガテン系・身体コミュニケーション

仕事で必要な大きな荷物を、
時間的に、家でも事務所でも、受け取ることができず・・・
運送会社の「センター留め」にしてもらい、
夜中、受け取りに行きました。

巨大物流センターは、夜中も、こんな感じで動いています。
いやー・・・この果てしない、壮大な物量と、
仕分けの技術に、感動を覚え、しばらく見学。。。笑

6個口の重たい荷物を用意してもらい、
車に積み込んでいると・・・・
出荷場に来ていた、
この会社の運送ドライバーさんが、
何も言わずに、手伝ってくれました。

ガテン系の仕事って、
とてもわかりやすい、こうゆう醍醐味があります。
ハッキリ言って・・・・大好きです!笑

浅黒い中年のおじさんでした。
「すみません!!ありがとうございます」と、謝意をあらわすと、
ただ、笑って、手をあげて、自分の車へ帰ってゆきました。

普通の服で、普通の車で、
こんな時間に、巨大センターに入ってきて、
目をパチクリさせて、感動していたのを、見ていたのか??

重たい荷物だったので、
「ヨーーシ!」と気合を入れて、
小走りで、楽しそうに荷物を運んでいた姿を、見ていたのか?

※決して、エッチラ、オッチラ、ヨタヨタと、運んでいたわけではない。
颯爽と、運んでいた(つもりだ)

自分なりに、イケてる感じで運んだつもりでも、
プロから見れば「危ない運び方だなあ、助けてやらねば」と、
思われたのかな?

それとも・・・
これが、このガテン系ドライバーさんの「生き方のルール」なのか。

「昭和の男」が、
最も、憧れる行為の一種である。
かなり以前のブログに書いた「高倉健」と「池部良」の、
殴り込みシーンと同じである。

ともかく、
私が、このドライバーさんの、この行動で、
この運送会社のファンになったことは、間違いない。

私も、こんな人になりたいな・・・と、
今更ながら、感じたことも、間違いない。


コロナは、5年間の時間を、一気に圧縮しただけである。

工場長は、号泣していた。。

コロナの影響で、担当工場の閉鎖が決まり、
会議で発表されたときのことである。

これまで、苦楽を共にしてきたスタッフたちは、
おそらく、職をなくすであろうこと。
その場が、なくなること。
過去の思い出や、人の顔が思い浮かんだのだろう。
男泣きしていた。

もちろん、工場閉鎖は、彼のせいではない。
コロナであろうが、
雨が降ろうが、ヤリが降ろうが、
工場に荷物を集めきれなかった、
社長とそれを支えるコンサルタントである私の責任である。

二度と、このような目にあわせてはいけない。
日ごろから「やるべきこと」を、やっていないと、このようになる。

彼の涙以降、会議に集まるスタッフたちのなかで、
加速的に良化する人たちが出てきた。
それまで、先輩たちに気を遣って、自分の意見を
遠回しに発言していた幹部が、ズバリ直言するようになった。
それまで、意見を求められれば、的確な発言をしてくれていた幹部が、
意見を求められなくても、発言するようになった。
一方で・・・
残念ながら、それでも変わらない幹部もいる。。

 
ある後輩が、私に「名言」を吐いた。(珍しく)笑
「コロナは、経済・経営を壊したのではない。時間を早めただけです」
まさに、その通りである。
「生意気」だからこそ、とても、勉強しているヤツである。

3年後、消滅していたであろう会社や店が、
この半年間で消滅することになっただけ。
いずれ、近い将来、なくなっていた。

3年先も、繁栄している会社は、今、元気にやっている。
3年先、消滅していたコンサルタントには、今、仕事がない。

リモートワークも同じ。いずれそうなっていた。
ネットの繁栄、海外との交易交流のあり方・・・・
全て「いずれそうなる」が、一気にスピードアップして現出している。

人間も同じである。
悠長に「コロナが終われば・・」などと、
今、自分の仕事内容をギアチェンジして
これまで以上に、充実させることのできない人間は、
「スピード感をもって」腐ってゆく。取り残される。給与が減る、職を失う。
いずれ、そうなっていたのである。

前述の「覚醒した」幹部たちは、
3年後、会社の大幹部になる人間たちである。
ここから一気に、登ってゆくだろう。
いずれ、そうなっていたのである。





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