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「飴をなめさせろ」「石を放り込む」戦略の奥行き=時間軸

徳川家康を演じたのは、津川雅彦さんでした。

これまで数々の俳優さんが、徳川家康を演じてきました。
滝田栄、松潤、北大路欣也、 風間俊介、 寺尾聰、 西田敏行・・・・等々。
現在の大河ドラマ「豊臣兄弟」で家康を演じる、
松下洸平さんも、(歴史に残るかもしれない)という名演ぶりです。

何と言っても
私の「家康」イメージに、最も近いのが、津川さんです。
いやらしい「たぬき」感が、極上にマッチしています。

心に残る名場面と教訓は、関ヶ原・直前の場面より。

「政宗め。わしの足元を見て、脅すつもりじゃ」
↑政宗は、敵である上杉と講和することをほのめかしてきた。

「伊達が逆心し、上杉については一大事かと存じまする」

「放っておけ」
「上杉を、奥州にくぎ付けにすれば、それで十分じゃ」

「飴をなめさせておけばよい」

「飴。と申しますると?」

「政宗が欲しがるものは、何か。よう考えてみい」

・・・・
家康は、伊達の本領7か所(福島県の北部~米沢)を返還する。と約束する。
「これで、父祖墳墓の土地を奪還できる」
「これに、現在の石高を加えると・・・100万石を超えまするぞ」
いわゆる「100万石のお墨付き」をもらい、政宗と家臣は歓喜する。

結果、関ヶ原の戦いは東軍の圧勝に終わる。
しかし、政宗が家康に隠れて、
南部領内での一揆(和賀忠親の一揆)を煽動し、
どさくさに紛れてさらなる領土拡大を狙っていた陰謀が家康に露見する。
これを口実に「百万石のお墨付き」は、反故(取り消し)にされ、
最終的に加増されたのはわずか2万石程度。
(後の仙台藩62万石の基礎)にとどまる。

「足元を見て家康を脅した政宗」と、
「それを利用して戦いに勝ち、最後は手のひらで転がした家康」
キツネとタヌキの化かし合いのような心理戦が、描かれています。

 
また、こんな言葉も。。。
「三成の号令に従う武将がどれほどいるのか」
「諸大名はみな息をひそめて、形勢を見守っておる」
「今、石を放り込めば、水の深さもわかる。
 波紋の広がり方も明らかになる」

津川・家康からの教訓をまとめておきます。

「飴をなめさせろ」
相手の欲しがるものは、何か? を考えて、動かせ。
今の力関係と、後の力関係は、異なっていることが多い。
飴はそのとき甘い。が、なくなる。

「石を放り込む」
自分が動くことで、相手の反応がわかる。そこを見てから、また動いて有利に運ぶ。
動くこと自体、一発での成果は考えない。
自分が余裕を持って先に動く=相手を試し反応を知る、という行為である。
営業にしろ、告白にしろ、石を放り込む。という行為なのです。



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