演出への提案を行う役者は、プロかプロでないか?
勝新太郎が演じる秀吉。
渡辺謙が演じる政宗。
秀吉が、北条氏・小田原攻めていた陣に、
政宗が遅参し、死に装束を身につけて、
初対面を果たす。という歴史的にも有名な場面である。
ここで、勝新太郎は、NHKの演出に提案をする。

秀吉と政宗は、ここで初対面するのだから、
面識のなかった、勝新太郎と渡辺謙も、舞台セットで初対面する。そのリアリティを撮れ。というのである。
リハーサル、なし。
楽屋への挨拶も、なし。
本当の初対面。
勝新太郎は、
作品の演出に提案をして、決裂した過去があります。
相手は、あの黒澤明監督。
映画「影武者」の主役でしたが、
衣装・セリフ・立ち回り・設定等々に提案を行い、
ち密な演出やカメラワークを信条とする黒澤監督の不信感が徐々に増大してゆく。
最終的に、勝新は、
自分の演技をチェックするため、撮影現場にビデオカメラを持ち込もうとして、
黒澤監督の逆鱗にふれ、決裂。降板。
二人の天才の激突でした。
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「役者」は、
監督や演出から言われたことを、完璧にやりきる。という人が、本物のプロ。
それとも、
意見や案を出しつつ、共に作るほうが、本物のプロか。
後者の提案は大事だけど、
最終的には、前者でしょうよね。
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勝新太郎の提案を受け入れて挑戦したNHK。
今となっては、それも「独眼竜政宗」を彩る、名場面とエピソードです。
