2016年1月13日 7:50
先日の「ボクシング談義」にからめて、
少しノウハウ的な話もしておきましょう!
「勝っても、ガッツポーズをしないこと」について。
日本には「残心・ざんしん」という言葉があります。
武道や芸にある言葉で、
事が終わってからも、注意を怠らない状態のことを言います。
剣道、柔道、弓道、空手では、
技が決まった後も、身構え・気構えを、すぐには解きません。
相手に対する感謝や尊敬を示し、奢らない・・・という精神性。
戦った相手が、また反撃してくるかもしれないので、気を抜かないということにも、由来しているそうです。
茶道には「出迎え3歩、見送り7歩」という言葉があります。
出迎えるときよりも、見送るときを大切にしよう・・という気配りです。
客人を見送る際は、角を曲がって見えなくなるまで、目を切らない。
襖や障子は、音を立てず、そっと閉める。
帰ったからといって、ぺちゃくちゃ話さない。
さっさと、茶道具を片付けてしまわない。
一人になってからも、帰っていった客人のことを、そっと思い出す・・・。という行為が、
「余韻の美しさ」だと言うのです。
私は、接客の場合も同じように、考えています。
「いらっしゃいませ!」
「ありがとうございました!」を、
大声張り上げて、研修したり、実践したりすることも、ひとつの方法なのでしょうが・・・。
日本古来の「残心」を大切にする所作を、現場に植え付けることのほうが、
永続的かつ安定的に、
売上を作ることができる「接客力」が会社の文化として育つもの、と信じています。
ですから、クリーニング店様にも、
そこに重点を置いた接客ノウハウをお伝えしています。
中学生ながら、
浜田剛史さんのボクシングに、
武道の「残心」を感じていたのだと思います。
2016年1月5日 8:34

新年、あけまして、おめでとうございます。
今年は、クリーニング業界にとっては、
2017年4月からの「消費税10%時代への準備イヤー」であり、
「人材確保難の年」となります。
消費税が5%から8%となってから、今日まで売上を落としているのは、
「近所で、安い」という理由だけで、使われていたお店です。
逆に、消費増税対策のリニューアルを実施してきた店舗。
増税(=お客様が払う税込クリーニング代金が高くなる)までに
「料金=総支払い金額が高くなっても、お客様が集まる店を作る」
「高い価格にも耐えうる店を作る」という視点で
その会社のテイストや競合状況に応じた
リニューアルをしていただいた店舗の売上数値が好調です。
消費税8%が10%となり、
もう一段階、ふるいにかけられることになることは、確実です。
再来年の春以降に向けて、動き出しは、今年から。
人材不足の状況は、まだ継続するものと思われますので、
採用・育成・定着の一体となった仕組みづくりが、急務です。
・シフトが埋まらないので、定休日を作る。営業時間を短くする。
・幹部社員がシフトに入り、本来やるべき仕事ができない。
・勤務時間に、しわ寄せが来るスタッフのモチベーション低下、離職。
・人を入れても、すぐに辞めてしまう。
・採用広告を出しても、応募が来ない。
・新規店舗があるのに、スタッフがいないので、オープンできない。。。
このような「根本的課題」を解決するためには、
「当たる採用広告」を作るだけでは、焼け石に水です。
下記の2つのことに、取り組む必要があります。
1「収益性の高い会社を作ること」
・・・売上・利益を上げて、“時給の土俵”に乗る。「最低賃金クラス」では、人は集まらない。
2「組織&人事・教育制度の再構築」
・・・新人~幹部のやるべき事の明文化
上記の「根本的問題」を、「収益性の良さ」により、
アタマ数だけは揃えることができている、
大手チェーンの店舗には「質の悪いスタッフ」が、並ぶようになってきています。
2番目の「組織・人事・教育」=人財力が、ライバルとの差を生み出し、
それが、売上につながりやすい時代となってきています。
いつの時代も、
変動期(=大変な時代)は、
逆転のチャンスです。
2015年12月27日 22:13
仕事と作業は、違う。
仕事は、魅力や価値を作り出す。
作業は、単純作業の繰り返し。
作業をして「仕事している」と思っている人が多い。
作業の大変さは、認める。
作業には、つまらないことも多いけど、
それを「面白くする」ためには・・・
もっと「効率よくする」ためには・・・
もっと「価値あるものに仕上げる」ためには・・・
もっと「誰にでもできるようにする」ためには・・・。
というところから、仕事に昇華してゆく。
作業じゃなく、仕事をしよう!
2015年12月18日 22:13
濃くて、本気なものが、
薄い気持ちの人々に、ちょっとでも支持されれば、それで売れる。
小さな個人経営のクリーニング店なら、
チェーン店が作る一般的なものではなく、
自分の「濃い世界観」が伝わる
店舗を作る、商品を作る、販促物を作る。
そうすれば、売れるようになります。
広い地域から、お客様が来てくれるようになります。
同様に、
工場長やマネージャー、店長が「こうしたい!」と思った熱意は、
全部が、現場スタッフには伝わるわけではありません。
現場に、60%くらい伝われば、良い方ではないでしょうか。
だから、組織の「核」となる人、リーダーの「濃いモノ」って、
すごく大切。。
言いたいこと言って、したいことをして、
「薄い人たち」のなかに、ドーンと突っ込んでゆけばいい。
体に悪そうな
「濃いラーメン」を、出張先のホテル近くで食べながら・・・
そんなことを、感じています。

自分の若さを、証明したくて、たまに食べちゃう。
まだまだ、オッケー!
・・・いや、強がり言ったかな・笑
2015年12月9日 21:17
ラグビーなら、タックルした後、すぐに立ち上がって、ボールを奪いに行く。
バスケットなら、シュートの後、すぐに、リバウンドに向かう。
野球なら、ヒットを打った後、次の塁を狙う。。。。
チームを勝利に導き、仲間に評価される「良い選手」を見ていると、
ひとつのプレイだけに満足して、終わっていない。
個人で突出した成績を残すプレイヤーだけが
「良い選手」とは限らない。
そうゆう才能に恵まれた人は、ごくわずかなのだから
基本プレイができるようになった後は、
こんなところを目指すのが、
普通の才能を持ったプレイヤーが、ステップアップするための王道ではないか・・・と思います。
ひとつに満足せず、ふたつ目のプレイを、同時あるいは即、行う訓練。
そうすると、ひとりが2人分の働きをすることになる。
これを、チーム全体でやれば、
相手の倍の人数で戦っていることと同じことなので、
強いチーム、強い会社が出来上がるのです。
ひとつの成功例や仕事を、他のケースに応用できるようにする。
一回の受付で、次に来てくれるための仕掛けを行う。
ルート配送が、店舗の電球切れや色あせポスターに気づき、現場を変える。。
「ひとつの仕事で終わらない」は、たくさん見つかるはずです。