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競走馬に出会う北海道旅

大学4年の夏、北海道ツーリングのうち、3分の1の時間を費やしたのは、
名馬に出会う牧場めぐり。

一番上の写真は、引退発表の翌日のトウカイテイオー。
在道中、偶然、目にしたスポーツ新聞で、引退発表を知って、
急きょ「二風谷」の牧場を人づてに探しまわって、やっと会う。
「帝王」の風格ある佇まい。
簡単には、近寄ってくれませんでしたが、、
何とか、この距離で、記念撮影できました。

現在では、名馬たちの繋養先は、
観光地として管理され、遠くからしか見ることができませんが、
当時は、そこに注目する人も少なく、まだまだ、大らかな時代でした。
(本当はやっちゃダメだけど・・心ゆくまで、近くで触れ合うことも、たくさんできた)

牧場に、そーーーっと入って、仕事しているおじさんに聞く。
「すみません・・・
 ここに、スーパークリークがいるって、
 聞いて、京都から来たんですけど・・・」
※牧場では、素人には、「馬は、馬」にしか見えず、
 見分けがつかないから、こうして尋ねるしかない。
※種馬は、別の囲いに1頭だけ、入れられていることが多い。。

牧場に、観光客なんて、
ほとんど行かなかった時代だから、
厩務員さんの人柄次第で、
わざわざ、こんな風に撮影ポーズまでしてもらえることもありました。

西山牧場にて、ニシノフラワーと。

シンザン、ミホシンザン、エリモジョージ、タマモクロス、ミスターシービー、オグリキャップ、イナリワン、アイネスフウジン、リンドシェーバー、サクラユタカオー、サクラチヨノオー、サクラホクトオー、ニシノライデン、ニホンピロウイナー、メジロマックイーン、メジロライアン、ニッポーテイオー、ミホノブルボン、イブキマイカグラ、ハギノトップレディ、アドラーブル、シンコウラブリイ・・・そして、夏の休養中のライスシャワー・・・もちろん、テンポイントの墓も。。

たくさんの名馬の牧場を訪問していました。
(まだ、昔話が、つづく)


覚悟は、自身の思考確立によって ~対極も取り込む

入社前から、いわゆる「ブラック企業」の呼び声、高かった??笑
のが、前職のコンサルタント会社・船井総研である。
もっとも、当時「ブラック」という言葉はなく、
単に
「めちゃめちゃコキ使われる」
「ほとんどの新入社員は、辞めてゆく」
「休みがない」会社。。と言われていた船井総研に
自ら望んで、第一志望として就活して、6月で内定をもらっていた。

クソ・生意気な22歳だったはずだけど・・・
さすがに、働くことへの不安はあった。
「俺が、そうゆう会社で、やってゆけるんだろうか?」
「生き残れるのかな??」

でも、夏の北海道ツーリングを通して、ある「変な」覚悟ができた。
「コンサルタント会社で、やるだけやって、ダメだったら、
 この北海道のどこかの牧場で、住み込みで、働かせてもらおう・・・」というものだ。

「いや、待てよ・・・
 俺は、牧場でも、通用しない人間かもしれない。夏はいいけど、
 厳しい冬に耐えられないかも。もしも、牧場がダメだったら・・・」

「1年のうち、6月・7月・8月は、こうして北海道を満喫して、
 9月~3月は、都会の高時給バイトで、必死で働く。
 4月・5月は沖縄で、このスタイルもアリかも・・・」

北海道を
「最後、こんな自分を受け入れてくれる場所」
「帰ってこれる場所」と、身勝手に決めてしまったのだ・笑

だから、やれるところまで、頑張ろう!
もしダメだったら、北海道に帰ってくれば、何とかしてくれるだろう!

事実、仕事の物量が大変なときには、
常に、北海道の風景が、脳裏に思い浮かんでいた。

・・・・
夏の北海道のライダーハウスには、
色んな人が集まる。
もちろん、バリバリのビジネスマンが長期休暇をとってツーリングしていたり、
ナイスミドルのカッコイイおじさん達もいる。けど、
大半は、いわゆる「資本主義社会のスピンアウト組」である。
でも、
とても、人間臭くて、楽しい人たちだった。

ツーリングを通して、
最も、相容れない種類の人間とも出会う。。。
それは・・夏になると、特定の低価格ライダーハウスにやってきて、
そこの「主」のようになって、
ハウス内の一番奥の良い場所に、自分の私物を並べ、テリトリーを作り、
毎年、夏の間中、そこに居座る。
自分のことを「棟梁」などと呼ばせ、毎日、新しく泊まりに来るライダーに、
独自マナー「ここのしきたり」を小言して、
ハウス内で、偉そうなポジションをとろうとする、いい年のオッサン。
そして「棟梁」をチヤホヤすることで、
自分の「居場所」や「存在価値」を担保しようとする
「取り巻き」のオタク・ライダーども。。。笑

クソガキ大学生2人組は、
遭遇から数時間で、いち早く彼らを「○○」と見抜き、
バカにしていた。笑
(普遍的な社会の縮図を、ライダーハウスに見ていたわけだ・・)

しかしながら、
一方で・・・ここまでひどいレベルじゃなくても、
「こうして生きる方法もあるんだ」
ということも、理解し、どこかで余裕もできた。

自分が全く相容れない人からも、学び、自分に取り込んでいた。

北海道との出会い、
旅先での人との出会いのおかげで、
社会で生きるための「覚悟」みたいなもの。が、できた。


お金はなくとも、時間と心の自由の「贅沢旅」

前回ブログからの続き・・・
贅沢温泉旅館での寛ぎに匹敵する、自分の中での「贅沢な旅」があったか??
あった! 
その答えは・・

お金は最低限だったし、
普通の宿にすら、泊まらなかったけど、
大学4年生の夏。。友人と2人、バイクで訪れた北海道ツーリングである。

行く先も、泊まる場所も、決めないで、
とにかく、思いつくままに、北海道の色んなところに行った。
いつ帰るとも、決めていない。

「明日、どうするーー?」
「ここ、面白そうやから、行ってみよっかーー。」
そんな感じの毎日を、約2~3週間、過ごした。

宿は「ライダーハウス」という、
地元の方が、無料~1000円程度で提供してくれている
簡易宿泊施設。全員ゴロ寝。
トイレ付き、時々シャワーありで、泊まることができる小屋である。

当時は、スマホも、ネットもないから、
ライダーハウスや、名所で、出会う人たちに
「このあたりに泊まれるところないですか?」
「どこか、行って良かったところってありますか?」と、
その都度、情報を仕入れて、地図やメモを頼りに、目的地に向かう。
宿が見つからない場合は、無人駅の待合室で野宿になる。

朝ごはんは、ライダーハウスの世話好きな誰かが、作ってくれたりすることもある。
オーナーが、おにぎりを準備してくれるところもある。
コーヒーだけで済ませることもある。

昼ごはんは、
北海道限定のコンビニ・セイコーマートのお世話になることが多かった。
景色の良い川や海や山の景色を眺めながら、コンビニ弁当を食べる。

夜ごはんは、店探しの「嗅覚」が問われる。。
ライダーハウス近辺の良さげな定食屋を、調べておいてから、
ライダーハウスのオーナーに「この店、どうですか?」と尋ねる。

北海道の人は、
とにかく、みーーんな、大らかで、温かく、優しかった。
「良く来たねー」という精神(自分たちで切り拓いた、開拓者の精神)が、
根本に流れていることが体感できた。

今、考えれば、
これが、最も「贅沢」な旅だった。
就職前の若者たちに、伝えたいことである。

(つづく)


設計・デザインのチカラで、売上アップ

・・・最新の繁盛・温泉旅館にて。。

お風呂も、お部屋も、ロビーも、
非常に、考えられた設計されていて、感心することばかりである。。

このインフィニティ温泉(温泉の縁が見えず、自然の景色と一体となったようなお風呂)も
シロウトが楽しめるように、本当に、よくできている。

この「湯船の仕切り」は
深さ:460、幅:230、背もたれ:580、深さ:460
「座って、浸ってよし」
「熱くなってきたら、腰かけてよし」絶妙のサイズである。

とにかく、空間デザインと仕組みの勉強になること多数。

ん??
なぜ、お風呂の中を撮影できるんだ??
いいのか?そんなことして・・・。。

目的達成のため、ちょっとしたアイデア&「抜け道」を使いました!・笑

 
しかも、この旅館は、金持ちしか相手にせず、暴利を貪るリゾートチェーンではない!
必要のない部分については、合理的に削りながら、
ちゃんと満足できるようにしていて、お値打ち価格である。

「高くて、良い」のは、当たり前。。
たとえば・・・「暴利リゾート」チェーンについては、私は、意地悪だから、こう考えてしまう。。
法外な高額宿泊料金の半分くらいは、
「暴利リゾート」が、次に買収するホテルの購入代金が、上乗せさせられている。
(俺が、泊まることのない、全国のどこかのホテルに対して、
 なぜ、いま、こここで、俺がカネを払わなきゃならないんだ?)
あるいは、
苦戦している不採算ホテルの借入返済に回されているんだろう。。なんて。

 
今回、宿泊させてもらったホテルの設計とサービス、料金体系に、
経営に関わる者として、賛辞を送りたい。
そして、このホテルを探してきた自分に大満足。。これが、さらに贅沢気分をアップさせる。

お風呂に浸かりながら、
部屋でゆっくりしながら、
ふと、考えたことがあります。

「ああーーーー贅沢だなあ・・・・」
「この贅沢に勝る贅沢が、仕事以外で、他にあるだろうか??」

 
「うーーん、、あった!」

答えが出た!
(つづく)


名店に、再スタートのヒントあり ~社長は現場に出よう!

大阪の大人気・お好み焼き店「きじ」
コロナ前なら、いつでも行列で入れないお店ですが、、
(今なら、入れるかも!)
との目算がまんまとヒットして・・・すんなり入店できました。

スタッフさんも、大勢いる中、
なんと、社長自ら、
注文をとり、焼いてくれました。
名物の「おまかせ」で。

お好み焼きを、食べている間、
うちわの裏に、社長が自ら、さささっと手書きでメッセージを書いてくれて、
お客様に渡してゆきます。


個別のお客様によって、異なるメッセージです。
私の次に来店されたお客様のうちわには、
「触らぬ神に、祟りなし」と書いていました・笑

「どうゆう意味ですか?」と、
社長に絡んでみると・・・
「今は、コロナに感染するような危ない場所には、行かないほうが良い」
という意味なんだそうです。

「いつも行列だから、あまり来れなかった。
 けど、コロナだから空いてるかも・・・と、来てみたら、入れました!」と、話すと、

「海外のお客さんが、エラいたくさん来てくれてたからなあ~。
 ほんまに、ごめんやでー。
 これをきっかけに、また足運んだってなあー」

この行動と言葉が、
行列ができる名店たる所以ではないか?

名店も、こうやって、イチから再スタートしようとしている。

社長は、
もう一度、売場に出てみよう。
お客様と話してみよう!!

・・・・
ちなみに、社長のお顔は、事前には知らなかった。。
そのオーラと、スタッフさんとのやりとりを見て、
もしかして・・・!?と思い、尋ねて、やっぱりか・・・と、知りました。





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