top


不要なもの。必要なもの。メリハリをつける。生産性NO1の理由/万博雑感

万博は、万国博覧会。
それぞれの国が、日本や世界に対して、
何を広報したいのか?売り込みたいのか?
それを見せる場です。
だから、私は各国パビリオンを回るとき
「その国の未来への意図と、ベースにある国民性を感じたい」と、回っています。

以前、その視点で、
アメリカ、中国、フランスをご紹介しました。

世界パビリオンは、
もうひとつ「テーマ」を決めて、回っています。
「1人当たりGDP(生産性)の高さ」を基準に訪問しています。

GDPをテーマに、各国を体験すれば、
その理由を感じるかもしれない。という(これまた、偏った)問題意識による見学です。

GDP/人・アジアナンバーワンの座・シンガポール。
一人当たりGDP日本の3倍近くの理由を感じとれるか?

アジア諸国におけるGDPの推移は、この表のとおり。
日本は、1990年後半から停滞を続け、それから10年後、
2000年代後半に、シンガポールに抜かれ、どんどん引き離されています。
今後、アジア各国に、抜かれてゆく予測も出ています。

<シンガポール館の特徴>
1)英語での説明文が中心(他の国は、日本語を中心としている)
→主たる客層は「英語が読める人」との、割り切り。

2)部屋の仕切りがカーテンである。(他の国は、自動ドアである)
→無駄なことに経費をかけない。

3)自分オリジナル+大スクリーンである(※詳細、次回ブログにて)
→人気パビリオンの条件3つのうち、2つを満たす演出・展示

何と言っても・・・
4)回転が速い。待ち時間が少なく、スムーズに回ってゆく。
(他の国は、時間と人数を区切り映像を見せるので、回転が悪い)
→シンガポールは、自由に入って、自由に出てゆく。
結果、たくさんの人に見てもらえる。

ついでに、
5)お土産品の賑わい。坪当たり販売額トップクラスではないか?
 →ちょうど良い価格帯、持ち運びに困らないサイズのものをそろえている。
  ちゃっかり、儲ける。ただじゃ帰らない。

繁盛ポイントを抑えつつ、
無駄な時間、経費、客層、スペースは、切り捨てる。
結果、ナンバーワンクラスにの入場者数(回転数)を稼げるかたちを作っています。

・・・・
シンガポールに会社を持つ経営者の友人曰く
(事実かどうか不明。ちょっと“ふかす”傾向があるヤツだからなー・笑)
「シンガポールのエスカレーターは、日本の1.5倍くらい、スピードが速い」
だから、子供や老人、ベビーカーはとても苦労する。
それが良いのかどうかはわからないけど・・・それについてこれない人は、放っておく。
別の方法を考えてもらう。シンガポールではそう感じることが多い。と。

何かを得るためには、何かを切り捨てる。
そして、客数を効率良く得るためには、どうするか?

日本国が「GDPを上げる」ということを、もし本気で考えるなら、
そうゆうことに、乗り出さなきゃならない。

会社は、当然「一人当たり生産性」を上げ続けなきゃ、生き残れない。


大阪万博/人気パビリオンの特徴3つ目・自分だけのオリジナルを作ってくれる

大阪館やNTT館などに代表される
20年後の自分の姿を生成してくれる。等々
「自分だけのオリジナルのもの」を作ってくれる、
「あなたにマッチしたもの」を作ってくれる、
そうゆうパビリオンも人気です。

以前、ご紹介した「人気の秘密」を含めて、まとめると。。
1)360℃+天井までもが、映像・音響であること(これを「没入型」と呼ぶらしい)
2)連続のボリューム陳列
今回、追加。
3)自分だけのオリジナルを作ってくれること

博覧会は「見せたいもの」を、
最先端の「見せ方」で披露します。
つまり、店舗づくりの未来も示してくれています。

オーストリア館の人気コーナーにて。
オーストリア出身の偉人たちの展示パネル風のデザインを自動生成で作ってくれます。

この底知れぬ不気味さは、偉人たる証!


続・高校に入学して驚いたこと。「補習」と「才能」

高校1年生の1学期終了時、
夏休み期間中、学校で開催される「補習」のプリントが、全員に配られました。

希望者は、1回1000円を払って、
先生の授業を受ける。というものでした。

私は、参加しませんでした。
「補習??
 やっと高校に入学できたものの、勉強についてゆけなかった、
 可哀想な子ら=つまり、落ちこぼれが行くんやろ?
 オレ、そこそこええ成績やから関係ないし~。
 夏休みまで、学校に行って勉強するのは嫌やー」
と、このような理由でした。(まあ、普通の感覚だと思っていましたが・・)

高校2~3年生にかけて、成績が順調に下がり、
「500人中400番台の常連」となってから、はじめて知ったことですが・・・・
この高校における「補習」とは、
成績の悪い子が行くのではありませんでした。
普通~優秀な子が「より良くなるため」行くものでした。

だから、落ちこぼれてから、堂々と「補習」に行っても、まったくついてゆけません。

成績優秀な子こそ「補習」に行く。
正規授業では足りない部分があると、自ら認識し、補うための別の授業を受ける。

この常識には、じんわり驚きました。
(いや、やっぱり、違うわ~~)
(それ、早く教えといてよ~~)

つまり、高校を一定の「達成点・滞留場」としていた私と
高校を大学・社会人への「通過点・錬成場」としていた子たちと。その違いです。

・・・・
1年生のあのとき、夏休み前のプリントを無視したこと。
このレベルの「常識」を知ろうとせず、目をそむけたことは、
結構、人生の岐路だったかもしれません・笑

・・・・
だいたいね、
この「補習」という呼び名が悪い!!
もっとポジティブなネーミングにしておいてくれたら、
参加したかもしれないのに。。
と、すぐ他人のせいにする。


二度と同じ過ちを繰り返さないよう、同級生たちと大人の授業を受けました。

あと、もうひとつ・・・
あまり勉強しなくても、授業を聞いただけで、
理解できる成績の良い子が、いっぱいいることにも、驚きました。

同じように部活をしていて、同じかそれ以上に遊んでいるのに、
何で、お前たち、そんなに成績がええねん!って、友達がいました。
頭脳の「性能」が違うのです。

自分は、そうじゃない。だから、
ちゃんと地道にやらなきゃダメだな・・・と。

「補習」に「才能」に・・・
レベル高い系の集まりの中、自分の位置を理解して、再出発。

自分はどんくさいから、一生懸命、努力しなきゃだめだ。と。


ついでに。甲子園にモノ申す。高校野球番組から臭いはじめているもの。

野球好きとしては、
近年の「甲子園番組」の演出がイヤになってきています。

・「片親」じゃなきゃダメなのかい?
・自分や友達に、「障害・病気・怪我」がなきゃダメなのか?
・「幼馴染み」じゃなきゃダメなのか??
・「手紙」を書かなきゃダメなのかい?

私は、そうゆうお涙頂戴、わかりやすい演出、特別なことではなく、
普通のメンバーの普通のリアル。が、知りたい。
それを広めたほうが良い。

・・・・提案・・・・
県予選で戦った高校や、「ライバル」とされている高校の選手たちから、
甲子園出場高校に対して、聞いてみたいこと。知りたいこと。を聞き出して
その内容を、出場校に取材する。とかね。

普通の授業の担任の先生や生徒から、話を聞く。とかね。

リアルな高校生活、練習内容、人間関係、チーム運営を浮き彫りにして、
勉強になる材料を与えてもらいたい。

安易な方向に走っているのでは?という違和感がある。
今のメディアの弱点。腐敗臭を感じる。

私の理想とするYOUTUBE番組、作ろうかな?
高野連と朝日新聞社に潰されるのかな?

お盆休み、友人たちと甲子園へ。
帝京・前田監督。&無理やり2ショット。
智辯和歌山・高島監督。
日大三・小倉監督。。
マニア垂涎の解説陣、完全なるミーハーです。


大人都合で理不尽に甲子園の夢を断たれた(と感じる)生徒は、どう成長するか?

歴史上初、前代未聞、
広陵高校の辞退に感じるものがあったので、
ちょっと調べてみました。

大人都合で理不尽に甲子園の夢を断たれた歴代の有名選手を。
・・・
なんとも言えぬ、共通点があります。

・張本勲(浪華商。チームは甲子園出場。が本人は謹慎処分。出場できず。原因は、監督・部長との確執)
・堀内恒夫(甲府商。新グランドで中学校を招待して試合。それをスカウト活動とみなされ大会直前まで謹慎。準備不足もあり予選敗退)
・江本孟紀(高知商、部員の不祥事)
・黒田博樹(上宮、監督の体罰)
・内海哲也(敦賀気比、部員の飲酒・無免許運転)
・田中将大(駒大苫小牧、卒業生の飲酒・喫煙)=3年の選抜時。※夏は甲子園出場。

内海は、少しだけ違う雰囲気かな?
でも、一度、ドラフト指名拒否もしているしな・・
後輩が安心して過ごせる環境づくり、寄付活動・・など、明るくポジティブな「反骨」がある。

見事に「反骨」「男気」「筋を通す」という言葉が似合う選手ばかりです。
張本、堀内、江本、黒田・・ですよ。
かなり強烈な個性です。

思春期、大人からの「大きな理不尽」を感じたり、経験すると、
こんな風になるのかな?
(上にも世間にも頼らんわい、自分の力で生きてゆくわい!)と

今回の広陵の選手たちが、このメンバーに連なる、
気骨ある男気・野球選手、社会人と成長することを、願ってやみません。

へこたれるな。跳ねのけろ!





TOPへ戻る