2024年1月6日 20:25
本年も、よろしくお願いいたします。
年明け、ひとつめのブログは、
昨年の大河ドラマ「どうする家康」より。
阿部寛・信玄以降は、
しびれるセリフや場面が、案外、少なかった。。
が、これは、良かった!!
すべての経営者と後継者、それに大幹部になる人に。
絶対的な定石。
関ヶ原の戦いに遅れたことを、
家康に、ずーっとネチネチ責められて、不満な態度をとる息子・秀忠に対しての家康の言葉です。







この世は、理不尽なことだらけよ。
わしら、上に立つ者の役目は、いかに理不尽なことがあろうと
結果において、責めを負うことじゃ。
うまくいった時は、家臣をたたえよ。
しくじった時は、己が全ての責めを負え。
それこそが、わしらの役目じゃ。
分かったか?
征夷大将軍、1年のうちに、そなたに引き継ぐ。
・・・・・
わかったか!?
ちゃんと、そのようにやれ!
2023年12月31日 20:24
12月のブログに書いてきたのは、
自分の若いころに影響を受けて、今年、亡くなった人たちである。
ここには書いていないけど、
突っ張りの寺尾も、上岡龍太郎も、ムツゴロウさんも、
宇宙戦艦ヤマト&ハーロックの松本零士さんも・・・
今回、ブログに書いたのは、
「あの人から、こうゆうことを学んだ」
「肉体としては消滅したけど、
こうゆう部分を、自分のなかに“インストール”している。
だから、彼は自分のなかに生きている」
ということである。
私に「なぜ、生きているのか?」と聞かれれば、
広く深く、そうゆう存在となれたら良いな、、と、生きている。
つまり、
自分が死んだとき、
「ああ、アイツから、こうゆうことを学んだな」ということが
ひとつだけでも、残ればよい。
時間も空間も超えて(つまりは、後世や別の場所で)
自分と関わりのない、誰かが、
そうゆう人がいたのか!!と、
参考にしてくれるなら、もっと嬉しい。
それは、凄いことである。
今年、話題になったジャニーさん(性的加害)や、
安倍さん(統一教会、裏金)のことは、その対極である。
・・・・
谷村、YMO。。。各分野の巨匠が、天に召されたので、
永ちゃんは、大丈夫か??
生きているうちに、会いに行っておこう!
と、理由をつけて、急遽、前日に参戦決定。

74歳のパワー、、すごい。
※太っちゃダメだな。
勉強になりました。
2023年12月24日 21:04
前回からの続き・・・
前述のような社長だから
「見せしめ的」に叱られる可能性が高いなー。
良くても「中西君、もっとリップサービスしてあげなさい」ってなるんだろうなー。
と、陰鬱な気持ちで、社長室に立っていた。
さっそく、
数十億円の年商を一代で築き上げた機械メーカー会長が、怒涛のごとく、クレームを並べる。
本告社長は、うん、うん、なるほど、、と、全部聞いていた。
ひと通り聞き終えた本告社長は、このように話はじめた。
「いくつか、確認させてください」
「セミナー自体に、お客様(機械メーカーの見込み客)は、たくさん来ていますか?」
会長「はい、来ています」
「中西のセミナーの内容に、お客様は満足されていますか?」
会長「はい、お客様は満足しています。だから、この中西が、当社の機械を買えば売上が上がる、と言えば・・・・」
「セミナー後の追客で、機械が思ったよう売れない。そうゆうことですか?」
会長「はい、1回の開催で最低1社は契約したい。だから、この中西が言えば・・・」
「御社は、機械をたくさん売りたい。そうゆうことですね」
会長「そうです、その通りです。だから、この中西が・・・」
「なるほど、、わかりました」
「問題点は、御社の営業マンの力が弱いことです」
「当社が、御社の営業力を上げるために、営業マン研修をしましょう。
あと500万円ほど、出してもらえれば大丈夫です。研修は中西の上司○○がやります。
その線で、話をすすめてゆきましょう。営業力の強化というのはですね・・・・・
問題は根本的に解決しなければなりません。」
この返事を聞いて、機械メーカーの会長が、
口をあんぐりパクパクさせていた光景を、今でも覚えている。
(これほどお金を払っているのに、まだ払えというのか。。)
え?
クレームを言いに来たお客様に、さらに売りつけるつもりか!?
なんて人だ。
器がでかいのか、何も考えてないのか、
自社の会社のことしか考えてないというか、資本主義の権化と言うか、、
図太い、無神経、面の皮が厚い、臆面の無い、、どう表現したらよいのか。
すら、わからない。
自分の想像をはるかに超えた「度量の大きさ」を感じました。
事実を整理したうえで、相手の土俵に攻め込むことで、
クレームがクレームでなくなった。
本告社長の提案通り、営業研修の仕事も依頼された。
・・・私の上司もイヤイヤ行ったので、研修は数回で終わったらしいけど。。
当時、私は、26歳くらい。
さすが「船井幸雄」が、後継者に指名した人である。
百戦錬磨、いくつもの修羅場をくぐり抜けてきた「大人」の
途方もない「太さ」「大きさ」を感じる出来事でした。
大人と書いて「たいじん=度量のある人」とも読む。そうゆう人でした。
それに、
大事なことが、もうひとつ。
手抜きや、故意じゃない限り、
「自社のスタッフを、クレーム相手にさらすようなことをしてはいけない」
私は、社長によって守られた。
このとき、もしも私が、
「会社の売上を守るためだ」と謝罪させられていたら・・・。
あるいは、年間数千万円の売上を、自分の主義主張のために飛ばしてしまっていたら・・・
私は、今頃、どんな「大人」になっていただろうか?
とても大切なことを教えてもらったと思います。
いざというとき、肝心なときの「肝の据わり方」「自社のスタッフを守ること」こそ、
リーダーに大切なことです。半端じゃなかった。
この一件を、間近で見ただけで、
私は、本告社長をずーっと、尊敬している。
本告社長の本を、スペースに限りある書棚に残しているのは、
そうゆう「途方もない大人のデカさ、太さ」を忘れないため。である。
2023年12月23日 20:48
本日、本題の前の余談・・・・
「同期A子とのボーナス10万円差」事件のあと、
本告社長をはじめとする経営幹部と、
私が、エレベーターで一緒になったことがあった。
(たぶん、ランチタイムの帰りです)
小山専務(のちの社長)が
「彼が、A子とのボーナス額が違う!って、食ってかかってきた中西です」
なんて、私を、本告社長に紹介する。
が、当の本告社長は、全く覚えていない。何のこと???って顔をしている。
専務が「ほら、A子だけボーナス10万円多くつけたでしょ」
すると
「ああ、あの子、最近、歯医者で会えないんだよー、治療、終わったのかな?
別のとこ行ってるのかなあ。あの医者、最近、下手くそなんだよ」
また、とんちんかんな事を言い出す。。
専務「やっぱり、可愛くないと、ダメですよね」
社長「ああ、可愛くないとダメだね」
私は、目をパチクリして、思いっきり、可愛い顔をしてみせた。
そのあたりで、エレベーターがフロアに到着。
社長「面白くない、可愛くないから、キミはボーナス増やさない。
A子ちゃんに社長室に遊びに来て、って言っといてよ」と
言い残して、降りていった。
まったく・・笑
牧歌的な雰囲気と、人情味の残っていた(業績は、良くも悪くも現状維持)時代の船井総研である。
当時、東京・大阪で、合計300名。
日報には、全員分、目を通して、
簡単にコメントを書いてくれていました。今、考えると、すごいことです!
いつも、返信を楽しみにしていました。
文字が個性豊かで・・・
内容のうち30%くらいは判読不明で、先輩に教えてもらって、判読していました。
次回のブログで、
クレームを言い来られたメーカーの会長との面談の結果、
ちゃんとお伝えします。
2023年12月17日 20:56
私が船井総研入社、当時の社長です。
船井幸雄さんが「会長」で、本告(もとおり)さんが「社長」でした。
毎月、全社会議でお話されていました。
が、この話が、一般的に言うところの「つまらない話」で・・・
会社の数字や方針の話も、あまりされない。
中国の故事成語や、難しい言葉の意味の話、
銀行等のお偉方と会ったときの話題について、話をされる。
ホワイトボードに、見たこともない難しい熟語を書いて、
その文字の意味を解説していた。という記憶だけが残っている。
釣りが趣味でした。
入社1年目、私が、徹夜の連続で、フラフラになりながら、
日中「コンピューター室」という部署の前を通りかかると、
部屋の中から、ニョキニョキーーーと、釣り竿が伸びてきて、行く手を阻む。
釣り竿の根元で、本告社長とCPU室の部長がニヤニヤ話し込み、
CPU室の爽やかな先輩がヘラヘラ笑っている。
この部屋の壁には「魚拓」が飾られている。社長はそれを容認している。
『オマエら~、仕事しろ~~』と、薄れゆく意識の中で、感じたことを覚えている。
極限まで、仕事で体力を消耗していると、ムカつくエネルギーさえも、弱いのである。
歳をとって「丸くなる」と言われているのは、
経験からくる「優しさ」「余裕」でなく、「体力の衰え」が基本要因だ。
と、22歳で悟っていた。
こんなこともありました。
入社2年目、同期で同じ部署の女の子Aさんの冬のボーナスが、
私よりも10万円、多かった。
私のほうが、圧倒的に長時間労働しているし、
まだまだ少ないながらも実績(=クライアントさんいただくコンサルフィー)も、
彼女と比較すれば圧倒的に多い。
生意気だったから、何らかの理由で「減額」された可能性はある。。
「なぜですか?」と、上長に聞いた。
「え~、知らんで~。うちは“3年目までは評価せず”や、俺は同じ額で出したで」
この上長、とても良い人で、「どこで、同期A子との評価が変わったのか?」
さらに、その上まで、尋ねて歩いてくれた。
部長段階も、専務段階も、評価は同じ。。。
最終段階の本告社長が、女子Aさんに「増額した」ということが判明した。
理由は・・・・・
「会社が入居している同じビルの中の歯医者で良く会う。可愛いから」
しかも、これ、
お二人とも、就業時間中に、歯医者に行ってるのである。サボり仲間、容認。
「仕事が終わった後、18時以降だと、混んでるから」だそうである。
こんな本も出していますが、、
内容チンプンカンプン。
「知識を現場で実践してない人が書くと、こうゆう中身になる」という典型です。
良く私の本棚に残っていたなあ・・・という感想。

が、それも含めて、噛みしめて読むと、かなり奥が深くて、良い本です。
「この機械じゃないと、売上が上がらないと言え!」
「でも、私は言わなかった」エピソードは、以前も、軽くご紹介しました。
https://cleaning-keiei.com/nakanishi/2018/09/28/
一応、下記が概略。
入社4年目、某機械メーカーから「ゲスト講演」の仕事を定期的に受けていました。
私が、その業界の店舗・工場の売上をどう上げるか?というノウハウ&事例を紹介するのですが、
その講演の中に「売上を上げるためには、当メーカーの機械が必要だ。と入れてもらいたい」という要求がメーカー側からあった。
“機械はどんな機械であっても、関係なく売上は上がっている”ということが真実なので、
私は「それは事実ではないので言えません。このくらいなら、言えます」と、伝えた。
実は、これには、前回、紹介しなかった裏話がある。
私が要求に応じないから、
機械メーカーの会長が、お怒りになり、
「船井総研の社長に会わせてもらいたい、そのことを直談判する」というのである。
本告社長に事情を説明したところ、
「年間数千万円をいただいているクライアントさんだ。断るわけにはいかないだろう」
ということで、
機械メーカーの会長と、本告社長の面談が実現した。
私と、私の上司も、同席した。
(つづく)
このとき、本告さんが、どう対応したか?
皆さんが社長なら、どう対応するか?
来週末のブログ更新までに、想像してみてくださいませ。