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いつも、心に翔平を!

そして、
今回の寄り道で、何よりも驚いたこと。
勝手に「本質かもしれない」と感じたことがあります。

花巻東高校は、
県の運動公園の隣にあるのですが、
その運動公園との境に、壁も、フェンスも、一切、何もないこと。
それに、驚きました。

←右・花巻東   左・運動公園→
運動公園(県営球場や、体育館や、テニスコート、緑地公園)から、
そのまま、誰でも、高校に入れてしまう。
高校の生徒は、いつでも脱走できる。抜け出せる。

岩手県なのか、宮沢賢治なのか、日本なのか。。
「基本的な精神」が、ここにあるような気がしました。
花巻東の人材輩出とも、無関係ではないだろう。
根拠のない感覚的な表現で、
こうして文字にするのも納得できないながら、書いているのですが。

(人は城、人は石垣、人は堀)ってやつに似てるかな。
武田信玄の言葉も、ふと頭をよぎりつつ・・・・

グランドを背にして、
運動公園に入り、歩道を歩いていると、
散歩しているおばちゃんからも「チワッス」と挨拶されたのです。
花巻東スタイル、一般人にも、波及している・笑

なんだか、
自分から挨拶できなかったことが、
恥ずかしくなるのです。

無事に、大阪へ帰れたら、
ちゃんと自分から挨拶しよー!って、
台風接近中、だけど、心は晴れ晴れ。

いいですよ、花巻東。
土と草の香りがして。
大谷君をはじめとする球児たちの、もっと上達したい!
という向上心の汗がしみ込んだ特別ブレンドの香りです。

ここが、メジャーリーグMVPを3度受賞する、世界最高の選手を生み出した場所です。


自ら挨拶する習慣。大谷君を形作る素を体感する

満を持して、
大谷翔平にまつわることを、書き留めておきます。

8月の終わり、岩手県・三陸海岸での仕事。
その帰路。。
台風10号の影響で、飛ぶかどうかわからない飛行機の待ち時間。
しかも、早朝7時。ここは、岩手・花巻空港。
さあて、どうしよう?

宮沢賢治記念館も、オープンは10時からだ。
→岩手県と言えば、大谷翔平の出身地だぞ。
→大谷翔平と言えば、出身校は花巻東!!
そうだ、抜群の「ベンチワーク」と「チームワーク」を、
これまで何度も甲子園でも見てきた、花巻東高校に行ってみよう!

朝7時30分から、
校門の前をうろつく、デカいオヤジ。。
明らかなる「不審者」と言えます。

すると、
突然、後ろから「チワッス!」と、声をかけられた。

反射的に「あ、チワ~ッス!」と、頼りなげな返事だけは、
かろうじて、お返しすることができました。
一人の生徒が、登校してきていました。

そのあと続々と、登校してくる生徒たち。
全員が、同じように、挨拶をしてくれるのです。

「チワッス」
「チワッス!」と。
挨拶をかわした生徒の中から、野球部らしき3人組をつかまえて、
「野球部のグランドって、見ることできますか?」と尋ねてみる。

すると、そのうちの1人が、
「はい、この道沿いに・・・」と、わざわざ、途中まで案内してくれました。
そして、タタタタターーっと、
あとの2人に追いつくために、校内へ走っていった。
(きっと、集合時間前だったのに、申し訳ないなー)

誰もいない、早朝のグランドを歩いていると、
どこからともなく、また「チワッス!」の声・・・
振り返ると、
隣接する室内練習場の1階の入口から、野球部員くんが、
私に挨拶してくれていました。

見ず知らずの人にも、自分から、ちゃんと挨拶する。
何だか、汚れた心が、
洗われてゆくような時間でした。

 
・・・・
最も有効な「不審者対策」は「挨拶をすることだ」と言われています。
・・・・

いかんいかん、
すぐに、そうゆう、ひねくれたモノの見方をする。

さっき、汚れた心が、洗われたところだろ??
私の心は、ひどく頑固な汚れみたいです。

練習まで、見たかったなあー。
(つづく)


成功企業よりも失敗企業の分析を

1990年代・船井総合研究所に、新人として入社した世代ならば、
必ず体験した「知名度」「ブランド力」の無さを痛感する出来事。

大きな企業の社員さんからは、
「船井総研??大阪?
あー、船井電機さんの何か関連の?子会社さん??」

「船井総研の中西と申します、●●社長は・・・」
中小企業さんにアポ電話をかけると、スタッフさんが電話をとる。
「あ、はいはい」
そして、電話の向こうで、
「社長―!フナイ証券さんから、お電話ですーー」
(まだ、バブルの残り香が、漂っていたころ。
 会社で株投資、やってるんだろうなー、この社長・・)

中小企業の奥様が電話をとると、
「あなたーー!フナイ商店さんから電話――」
(あ、はい、まあ、そんなものです・笑)

船井電機・倒産がニュースになりました。

もちろん、船井総研とは関係はありません。偶然、名前が同じだけです。

時代の流れを感じます。
倒産の原因は、きちんと分析の対象にしましょう。
成功企業の分析よりも、失敗企業の分析のほうが大切です。

30年前、知名度のなかった会社のほうが、
今、生き残っています。


身勝手な人間は、どうすれば少しマトモになるのか?

最上級生となって、しばらくした、ある日、
顧問の先生に、かなり、ひどいことを言われました。
具体的な言葉は、覚えていません。が、
「お前はハートが悪い」「人間が腐っている」
「試合に使わない」「後輩や一人前じゃない選手を成長させろ、チームを強くしろ」
「自分だけ良い、勝てばよいではダメ」
きっと、そんな内容だったと思います。

試合当日、今日もやる気満々でアップ練習していたのに、
メンバー発表で、突然、スタメン落ちさせられて、
そのとき、試合中に、呼ばれて、言われました。
(練習中に言われていたかも、、ですが、まったく、こたえていなかったんだと思います)

ただ、自分が悪いことをしている「自覚すらない」ので、
最初、何を言ってるのか、まったく理解できませんでした。
(オレが上手くなること、点数をとることが、チームのためやろ!)
(オレを使わずに、この試合、勝てるもんなら、勝ってみろ!)
こちらは、そのくらいの感覚です。

自分が先輩を置いて、レギュラーをつかんだように、
自分は後輩や同級生に追い越されて、レギュラー落ちしたくない。するつもりもない。
もちろん、意地悪はしませんでしたが、
手助けもアドバイスもしていませんでした。
(自分で実力をつけて、勝負したらええやん)
(教えて欲しいなら、来ればええやん。教えられたくもないやろ?)
(同級生とも、後輩とも、みんなと同じように接しているから、いい)というスタンスでした。

でも、
顧問の先生に、そこを指摘されてから、
自分なりに行動を変えてみました。

後輩や途中出場の選手が良いプレイをすると、オーバー気味のリアクションで喜んだり、
ミスをしても、良いプレイをしても、ポンポン!って肩を叩いたり、
わざと変な顔や表情を作り、リラックスしてプレイできるようにしました。

自分がシュートしたほうが早くても、
できるだけ、敵をひきつけてから、
別の選手が、楽にシュートを決めることができるようにしました。

すると、
それを、先生が褒めてくれました。
「そう、中西、そうそう!」って感じで。
得点につながること以外の行動を、その場で認めてくれました。

付き合っていた彼女が、後輩とのからみを見て、
「あれ、面白いね!」と、喜んでくれていました。

そんな経緯で、部活動に関しては、
比較的簡単に「第5段階」に近づいてゆけるようになりました。
自分の得点よりも、チームメイトが得点できるように、
チームが勝てるようにすること優先に。

以来、自分のシュート得点よりも、
自分が犠牲になって、他の選手がシュートを決めて喜んでいる姿をみることが、喜びです。
シュートにつながるパスを出したり、壁になってあげたりすることが、喜びです。
うまくなってゆく姿をみるのが、喜びとなっています。

しかし、
大学生になったら、また、マズロー1段階からスタート。
社会人となったら、また、マズロー1段階からスタート。。
ずっと5段階「自己実現欲求」でいれるわけではありません。
あらゆる局面で、今でも、1~5段階を繰り返しています。

先日のブログに書いた
「ヒナが殻を破るのを手伝ってあげるように」というのは、こうゆうことです。

1)殻を破る「きっかけ」を作ってあげることが大事です。
2)それを「認めて、褒めてあげる」ことが大事です。

あのとき、先生が「アイツは、仕方ない・・」と、諦めて放置していたら?
自分なりに変えてみたのに、誰も何も反応してくれなかったら??
考えると、ゾッとします。

育ちが良く、能力も高いエリート「=できる人」にはできる、当たり前のことだけど、
わかっていない人、自覚がない人には、このようなサポートが必要なのです。

「中位~やや下層」「落ちこぼれ組」から、
自分なりに道を拓く努力しての人生だからこそ、
まだ、殻を破り切れていない人たちの気持ちが、よく理解できます。


余談・・・・甲子園など高校スポーツ選手で、
2年生の時は、すごいパフォーマンスを出したのに、
3年生になると、そうでもない。ということが、よくあります。

この現象は、おそらく、私の経験と似たようなことが起こっています。

1~2年生、とにかく、自分の成績だけ、実力を上げること、
何も考えずに、それだけに集中する。できる環境がある。
3年生になると、チーム全体、後輩のことなどを、考慮し始めて、
自分のパフォーマンスは落ちる。ということです。

スコアブック2冊目。

思えば、部活で撮った写真って、ゼロですねー。

唯一残ってるのが、これ。
OBの北さんが、教育実習生として、学校に戻ってきたときの写真です。
みんな、それぞれ「らしい」ポーズで、撮られています!
どこにいるか、わかりますか?

左側、後列2人目
前の子に、いたずらして、自分も写り損ねた、マヌケなヤツです・笑


私利私欲の権化

この夏、母校の体育館の裏にて。

高校時代、バスケ部の厳しい練習のなかのほんの数秒の待ち時間、
ハアハア・ゼエゼエ状態で、
このドアから半身だけ出して、新鮮な空気を吸い、
わずかばかりの「風」を感じて、現実逃避していました。

フェンスの外を歩いている一般人や、早く帰る生徒を見ながら、
「いいなあー。自由で。早く大人になりたいなあー」と。
・・・きっと、恨めしそう~な顔をしてたと思います。
(目が合った通行人たちは、怖かっただろうなー)

高校バスケ部活動に関して。恥ずかしながら、
2年生までの私は「私利私欲」の塊でした。

マズロー5段階を、部活動に当てはめると
第一段階:生理的欲求(←水が飲みたい。練習時間から解放されたい)
第二段階:安全欲求(←先生に怒られないように、先輩に目をつけられないようにしたい)
第三段階:社会的欲求(←レギュラーになりたい。チームで楽しく過ごしたい。)
第四段階:承認欲求(←試合で活躍したい。ドヤッ!チヤホヤされたい。勝ちたい)
第五段階:自己実現欲求(←チームメイトや応援してくれる人に、喜んでもらいたい)

第一、第二段階は、1年生で、何とか無理やり飲み込んで。
先輩を抜かして、レギュラーとなれて、第三段階をクリア。
そこからは、
第四段階「承認欲求」の亡者です。
上級生にまじってプレイして、自分がどれだけ数字をあげたか?
そればかりを気にしていました。
試合の前半・後半が終わるたびに、スコア表をチェックして、
対戦している両チームの選手のなかで、
自分が、一番得点をあげているか、一番リバウンドをとれているかを、いつもチェック。

スコアブックは、いっぱいになるたび、
こうして、チーム内の主要メンバーと比較して、
こそっと平均得点を集計していました。

性格の悪さ、私利私欲、承認欲求、丸出しのイヤ~な人間です・笑(つづく)





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