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スーパームーン


お月様が、大きく見える「スーパームーン」の日。
朝から、出張です。

いや、もはや「夜」と言ったほうが、適切か?

なんだか、切なくもあり、
得した気分でもあり、
ワクワク感もあり、、

コンサルタントの冬の風物詩です。

 
満員電車で通勤したり、
誰かに決められた時間に「行かなければならない」と仕事するよりも、
ずーっと楽しい生活です。


近況です。


とても多忙でゴザール・・・。
コンサルティングの依頼が、増えているのでゴザール。
分身が欲しいでゴザール。。

とても、ありがたいことです。

なんにも集客活動していないのに、なぜ、こんなに依頼が増えるのか?
理由は、つかめていないけど・・・。
ご紹介が多いことを考えると、
コンサルティング先の皆様が、業績を上げて、頑張ってくれているからだと思います。
それに、良いスタッフに、恵まれているからだと思います。

しかし、忙しくても、調子に乗ってはいけない。

目の前のクライアントさん、スタッフさん、最優先でいこう!
と、心に誓う。


敵機は来ますか? 男旅・その1

夏の恒例行事「男旅」
今年は、鹿児島へ。

ご支援先、取引先の社長、幹部の皆さんには、鹿児島出身の方もおられ、
好漢(=快男子)ばかりなのです。
さすが、現在の日本の礎を作った、薩摩藩。薩摩隼人たち。
そういったものへのあこがれも手伝い、一路、南へ。

目的のひとつは、
知覧にある「特攻平和記念館」に行くこと。

太平洋戦争下、沖縄に進攻しようとするアメリカ軍を食い止めるため、
爆弾を積んだ飛行機で、乗員もろとも、敵艦に体当たりをする・・・という
特殊任務の攻撃隊=特攻隊の出撃基地があった場所です。

館内には、特攻隊員1000名の遺影写真と、
遺書が展示されています。

まず、
写真のお顔が、皆、凛々しく、
文字と文体が、とても綺麗なことが、印象に残る。

遺書は、文語体で書かれているものも多いため、
内容と意味を完全に汲み取ることが難しい部分もある。
でも、
「明日、戦い死ぬことが確定した男が、一番大切な人に残した文章だ、
意味を完全に把握できなくとも、とにかく1枚1枚、全てに目を通すこと!」
それが今の平和な日本に生きる男に課された、
最低限の義務であり、礼儀だろう・・・
そのあと、何を思うかは、それぞれの自由だ。と、各自見学。

残される父母への感謝の言葉と、これからのことを気遣う言葉。
恋人や子供への最後のメッセージ。任務の全うを誓う言葉。。。
一見、何でもない普通の言葉にこそ
その底にある、大きな感情を、窺い知ることができます。

もしも自分が、同じ時代、同じ立場となったとしたら、
あまりに決断と思いが大きすぎるがゆえ、
すでに心の整理ができていて、
逆に、特別な言葉や、感情を素直に、書くことはないだろうな。と思う。
どうだろう?

 
抑えていた感情が一気に、あふれてしまった瞬間がある。

どなたのものなのか、
言葉も、正確には覚えていない。

遺書の主文を書いたあと、
父、母、恩師・・・それぞれに宛てた文があり、
その最後に、おそらくは親戚の子供たちに宛てたメッセージがあった。

「敵機は来ますか?」

長い文章の中の、この言葉を目にしたとき、涙が止まりませんでした。

自分が戦うことで、
愛する家族を戦火から守れるかもしれないならば・・・
そうゆう使命感で生きた人たちの本質と、優しい気持ち。

特攻隊員の根底に共通しているものを、一気に感じ取り、
涙腺がボワーーっと。。。

「敵機は来ますか?」のあとは、こんな風に続いていたと思う。
「敵機なんて、なんでもないですよ。
 これから、〇〇兄さんが、倒してきますからね。
よく勉強し、体を鍛えて、父母を助け、日本のために・・・」

まるで、自分に宛てて書かれているように感じます。

 
もちろん、特攻隊員だけではない。
各地で戦闘に参加した人も、しなかった兵員も。
国内で働いていた人も、女性も子供も・・・当時、みんな必死だっただろう。

記念館内は写真禁止なので・・・知覧武家屋敷の写真をアップします。


城の明け渡しエピソード

古(いにしえ)の「立派な城の明け渡し」に、憧れている私としては、
イチイチ故事を持ち出して、言わずとも、
旧事務所をピカピカにしてくれたスタッフ達のことが、
嬉しくて、仕方がないのです。

流し台も、この通り!
顔が映りそうなくらいです。

 
「城の明け渡し」について、有名な事例をひとつ。。
戦国武将・福島正則が、幕府によって、改易された際のエピソード。

広島城を預かっていたのは、家臣。
幕府の役人が「引き渡し」の兵を向けたとき、
その家臣は「この城は、主である福島正則から預かっているもの」
「したがって、主の命令なしには、たとえ将軍の命令とあっても、
明け渡すわけにはいかない」と、その要求を突っぱねた。

これを聞いた福島正則は、
涙を流し「すぐに明け渡すように」という書を送り、家臣はこれに従った。
家臣は、城を掃除し、
行政の引継書、武器の目録等を一式、幕府側に渡し、堂々と去っていった。

このことが知れ渡り、
改易後の福島家の家臣たちを、多くの他藩が召し抱えようとしたそうです。

さて、、、
皆さんのスタッフは、どうですか?
警察が来て「のぼりが邪魔だから引っ込めてください」と言われたら?
どう対応するかな??


退店にかかるパワーは、出店以上

新しい事務所に移る、
ということは、古い事務所を、出てゆくことになります。

出店や退店を、間近で見ていて感じるのは、
出店のときには、誰でも簡単に、嬉々として契約や準備をすることができる。
しかし、退店のときは、難しい。

少しでも会社にふりかかるダメージ=撤去費用の負担を少なくしたい・・・と考える
「本気」の幹部にとっての「撤退戦」は、
非常なパワー、人間性とテクニックが必要となります。

「契約書の通り、原状復帰でお願いします」との「当然」の大家側の意向に対して、
その道理を曲げて、撤退交渉を行うのですから。

これが「サラリーマン」社員だと、
「かかるものは仕方ない。契約だから。
穏便にお金を払って、はい、おしまい!」となる。
こんな人間は、絶対に幹部にしてはいけない。
いや、会社にすら入れてはいけないかもしれない。給料を払ってはいけない。

 
戦国~江戸期、
城を明け渡すときの「見事さ」は、その家の後々の語り草となる。
キレイに掃除して、次の城主に明け渡すもの。

私自身、事務所の引っ越しには、多く関われなかったけれども、
荷物も運び出し、見事にピカピカに磨き上げられた旧事務所を訪れて、
「あー、素晴らしいスタッフに恵まれているなー」と、感謝の気持ちを新たにしました。


「撤退戦」のコツは、オーナー側に、
少しでも早く、良い条件で、次の持ち主が見つかるよう、
共に努力・協力する姿勢を見せること。。。と理解しました。





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