2025年5月4日 19:25
私の冬の恒例行事・・・
大学入試の共通テストや、東京大学の入学試験が、新聞に掲載されると、
無謀にも、解答にチャレンジ=受験してみます。
数学や物理・化学などは、まず無理なので、スルーです。
でも、社会(歴史、地理)や現代文などは、
日常の仕事生活・常識の範囲で回答できるものです。
英語は、ダメ元のチャレンジで。
ここ最近の大学入試の傾向として、
「考えさせる」問題が増え、
「暗記が必要」な問題が減っているので、
仕事の能力の延長で、なんとか得点することもできるのです。
結果はと言えば、そこそこ、そこそこ。。で、
今の18歳の皆さんの優秀さをかみしめ、尊敬している次第です。

今年、
ついに、AIが、共通テストで90%以上の正解率(東大合格ラインをクリア)
東大試験にも、合格水準を超える解答を出すようになってきたそうです。
これは大きな転換点です。
「東大クラスの頭脳を友達に持ち、仕事ができる」
もはや、AIを活用しないという選択はないと思います。
「無謀で無益に見える挑戦」で、自力を鍛えることも、もちろん、続けてゆきます。
2025年4月20日 19:42
生物学者の福岡伸一氏が提唱する概念です。
「生命は、絶えず自らを壊しながら、作り直すことでバランスを保っている」
福岡さんは、優しそうなお顔と語り口と裏腹に、
こんな実験を、マウスに施した。
マウスのなかのひとつの遺伝子を無効化する。
つまり、意図的に身体の異変を作りだそうとする。
しかし、元気に生き続ける。
遺伝子は、大きなシステムのなかの一部なので、
すぐマウス本体に大きな異常をきたす前に、足りない遺伝子をバックアップしたり、
補完しあう仕組みが働き、
マウスのなかに「新しい平衡=バランス」が立ち上がる。
機械の場合、部品が壊れると、やがて全体に影響が及ぶ。
しかし、生命の場合、ひとつ取り除いても、大丈夫なようにできている。
自助的に全体に影響が及ばないようになっている。
生物は「動的な仕組みとして統合的な存在」なのです。
絶え間ない流れの中で分解、合成がバランスをとっていることを「動的平衡」と呼ぶ。
生命の本質は、
遺伝子や細胞といった個別の要素にあるのではなく、
要素と要素の関係性、それらの「あいだ」で起きる相互作用にある。
そこに生命が宿っている。との結論にいたる。
会社やチームに置き替えて言えば、下記のようになる。
組織の本質は、個人や役割といった個別の要素にあるのではなく、
個人と個人。役割と役割。の関係性、それらの「あいだ」で起きる相互作用にある。
そこに組織の生命が宿っている。
モノではなく、そこで織り成しあうコトにある。
組織では、日頃から、色んな構成員同士の「相互作用」「あいだ」の機会の「量と質」を、大切にしておくと良い。
1つのピースが抜けた後の「新しい平衡の立ち上がり」がスムーズになります。

生命は「壊しながら、作ること」で、バランスを保つ。
ダルビッシュが抜けたあとも、チームが勝てることも、動的平衡のひとつです。
2025年4月19日 20:14
クライアント先でも、どの会社でも、
「主力スタッフが退職する」という事態が、時々起こります。
逃げることのできない立場である「経営者」は、
そのとき、お先、真っ暗。絶望的な気持ちになります。
ですが、
そのあと、現状よりも良い方向に向かってゆくものです。
主力スタッフの代わりに、
・別のスタッフが成長して、頑張ってくれるようになります。
・全員がレベルアップします。
・もっと良いスタッフが入社してきます。
組織体は、そうゆう風になっているものです。
様々な経営者の近くに仕えさせていただき、
幾たびも、そうゆう場面に遭遇してきた私は、断言できます。
当事者である経営者ご自身は、
その場では理解できないことも、多いのですが。。
適度に焦って、適度にジタバタするくらいが、ちょうど良いものです。
必ず、会社自体、組織自体はグレードアップできます。問題ありません。
1年後には「残念ではあるけれども、辞めてもらったことは、結果、良かったですね」
となります。
実は、まだ野球の話が続いています。
上記の裏付けとして。
近年、日本の各球団からはエース投手が、
FA移籍したり、メジャーに行くことが多く、チームから「退職」してゆきます。
しかしながら・・・・
・日本ハムから、エース・ダルビッシュが抜けた後、
もうダメだ・・と思っても、優勝します。
・広島から、エース・前田健太が抜けた後、
もうダメだ・・と思っても、優勝します。
・松坂大輔が抜けた後も、菊池雄星が抜けたその年も、
西武は優勝しています。
・昨年は、DNAからエース・今永が抜けた後、
ダメだ・・と思っても、日本一になりました。
きっと、そうゆうものです。
今年は、
佐々木朗希(まあ、エースとは呼べないけどねー)が抜けたロッテ。
菅野が抜けた巨人。
久里が抜けた広島。
チャンスが巡ってきたんじゃない?と思っています。
大事な要素が抜けても、
全体としては、うまく回るようになってゆく。
これを生物学で「動的平衡」と呼びます。
2025年4月5日 19:10
ちなみに。
阪神ファンから、巨人の選手である「慎之助」への声援コールは、
昔の阪神ファンを知る人間からすれば「奇跡」に近い。
(阪神ファンも、進化したなあー。時代が変わったなあ)と、実感する。
だからこそ、
慎之助コールの価値が、わかるのである。
私が小学生の頃、約40年前。。
甲子園の阪神・巨人戦を観戦に行くと、
試合前には、ファン同士で、こんな「ヤジ合戦」が繰り広げられていました。
(ライトスタンド=阪神ファンが、声をそろえて大合唱)
江川の耳はロバの耳。えーがわのみみは、ろーばのみみー!
(レフトスタンド=巨人ファン、それに対抗してコール)
岡田の鼻はブタの鼻。おーかだのはなは、ぶーたのはなー!
(阪神)山倉、なまくら、パスボール
(巨人)ポルノが好きな、若菜 ※日活ロマンポルノ女優との不倫を揶揄して・・・
(阪神)万年、刈り上げ、中畑
(巨人)刈り上げできない、掛布 ※髪が薄いことを揶揄して・・
(阪神)
おやじがでしゃばるタツノリ!
原は、親父の七光り! ※原辰徳の親=原貢は、高校・大学野球の名監督・・・
そして、最後は、これで締めくくられる。
(巨人)
くやしかったら、勝ってみろ
(阪神)
それをゆうたら、おしまいや
ちゃんと、オチがあるのが、関西の良いところである。
当時の良いところでもある。
「トムとジェリー」のように「♪仲良くケンカ」しているのである。
・・・・
小学生のお子様に、当時の甲子園は、
大人のヤジや人への悪口に関する、実地研修となります。良い機会です。
アタマから「ダメだ!下品だ!失礼だ!」などと、
倫理的なことで済ませてはいけない。
「臭いものにフタ」でもなく、
お行儀の悪いヤジについて、ちゃんと論理的に、話し合ってもらいたい。
「目の前にその人がいたら、キミは同じことが、言えるのかい?」
「スタンドみんな同士だから」「選手がここまで来ないと思っているから」言ってないかい?
現在で言えば、
SNSやネット書き込み、メール(=相手と対面しない)と、同じである。
そうゆう、卑怯なヤツにはなるな。
やられたら、気にせず、戦え。
同じことである。
2025年3月23日 19:25
クライアント先のお祝い事があり、北の大地へ。
今日は、仕事じゃなくて、ご訪問できる。
早めに着くので、どこかに行こう!
どこへ行こうか?
そうだ、
30年前、大学生のとき、バイク旅行で訪れたラーメン屋さんに行ってみよう!
「関西から来たんです。札幌で一番、美味しいラーメン屋さんは、どこですか?」
当時、ライダーハウスのご主人か、ご飯に入った喫茶店か、、
詳しそうな誰かをつかまえて、聞いて、教えてもらいました。
「それは、澄川(すみかわ)の純連(じゅんれん)だね」
札幌市街地から、
かなり離れた郊外にあるお店でした。
「みそラーメンが、こんなにも美味しいものか!」と、衝撃を受けました。
当時、教えてくれた地元のおじさんが、つけ加えて、こう言ってた。
「純連と書いて(すみれ)という店もある。間違えるな。澄川の純連(じゅんれん)に行け」
ネットもない時代ですから、
電話帳で調べて、電話をかけて、行き方を教えてもらい、たどり着きました。
当時から(今でも)
キレイな店を作り、店舗数を増やし、レトルト商品をおみやげ店に出し、
商売を大きくしているのは、(すみれ)のほうである。
今(じゅんれん)は、
30年かけて2店舗になっていました。
そして、2店舗目も、札幌の外れ・・・ボロい店。
30年前と変わらず、美味しかったです。
観光客らしきお客様はゼロ。地元の方だけで満席になり、
ささっと食べて、さっと出てゆく。回転も良いお店でした。

忙しくなってくると、厨房の人がホールに出て品を出す。
私の「本物の長続きする繁盛店基準」に合致する。やっぱり良いお店でした。
それに・・・
厨房スタッフの制服が、
シンプルな「白」の作業服。ってゆうのにも、好感が持てました。
(すぐ「黒」とか、背中に漢字とか、入れたがるもんね。
本来、調理に適しているのは白である)
私の仕事も会社も、
やっぱり、純連(じゅんれん)派でありたい。
「大きくすること」よりも、どこよりも一番、美味しいこと=
「クライアント様の売上が上がること」
「費用対効果が高いこと」
「一瞬の関わりが一生ものであること」
あろころ、1度だけ食べたラーメンが、一生の思い出になっていること。と同じです。
あのころの「純連(じゅんれん)」が、基本路線において、
今も変わっていないこと、
メジャーでなくても、お客様が多いことに、ホッとしました。
以前にご紹介した、日本各地の
メジャーじゃないけど、実は、こっちがホンモノ!と似ています。
広島・もみじ饅頭:メジャーは「にしき堂」。ホンモノは「やまだ屋」
長崎・カステラ:メジャーは「文明堂」。ホンモノは「福砂屋」
北九州・かしわめし:メジャーは「鉄道系会社」。ホンモノは「東筑軒」
松山・タルト:メジャーは「一六タルト」。ホンモノは「六時屋」