2020年8月23日 20:55
競馬は、「ブラッド・スポーツ」とも呼ばれる。
そこも、魅力のひとつである。
そして、私は「血=DNA」について、
様々な種の生物=生物学と、
歴史上の国々・家々の栄枯盛衰=歴史学と、
会社の栄枯盛衰=経営学を、ある意味、趣味的に研究していて、
この結果「類似である」と思っていて、、ちょっと、小うるさい。笑
先日のブログにあるように、
競馬の世界で「勝てる馬」を育てるためには、
内部で脈々と・・・というスタイルで、成功するのは、本当にレアケースである。
「強い馬」を種牡馬として、輸入してくるほうが、結果として、勝てる馬が、生まれている。
有名なところでは、前述の「社台グループ」が輸入してきた、
サンデーサイレンス。
古くは、ノーザンテースト、リアルシャダイ、トニービン。。
日本の国内産馬で成績を残し、活躍した馬の血脈も、
その血が残るのは、良くて2代である。大多数は、1代限り。
私の知る範囲で、ざっと紹介すると・・・
シンザン →ミホシンザン ・・・(以降、続かず)
トウショウボーイ →ミスターシービー ・・・(以降、続かず)
シンボリルドルフ →トウカイテイオー ・・・(以降、続かず)
ニホンピロウイナー →ヤマニンゼファー ・・・(以降、続かず)
ステイゴールド →オルフェーブル →??(まだ、わからない)
キングカメハメハ →ロードカナロア →??(まだ、わからない)
稀に、3代続いたケースもある。
アンバーシャダイ →メジロライアン →メジロブライト ・・・(以降、続かず)
メジロアサマ →メジロティターン →メジロマックイーン ・・・(以降、続かず)
今、こうしておさらいすると、
「メジロ牧場」の「執念」が、如何に凄いものであったか・・・を、改めて、知る。
オグリキャップも、ミホノブルボンも、ナリタブライアンも、、強かった馬でも、
後継馬が勝てなかった場合は、血は残らない。
最近なら、テイエムオペラオーも、あのディープインパクトだって、
次の世代が、種牡馬として活躍するかどうかは、わからない。
生物学の見地からも、
歴史学の見地からも(これは、以前のブログでもお伝えしている)、
優秀な血脈が、2代、3代続くというのは、
非常に難しいことなのです。
会社=法人「法的人格」として見たとき、
同族血脈を、2代・3代と続けてゆくことも、如何に困難なことであるか?
という証明です。
オーナー中小企業が、これに、チャレンジするには、生半可な気持ちでは、通用しない。
血=DNAを、のちの「育つ環境」で、自らバシバシ鍛え続けるしかないのである。
また「法人」が、何代にもわたり、勝てる状態を続けるには、
「外部からの血」をいれることは、最も合理的判断である。
オーナー企業では、優秀な娘婿が後継して、躍進する法人がある。
※ただし、娘さんの眼力による。
大きな法人は、創業家血脈以外の優秀な社長に経営を任せて、好成績を続けてゆく。
いわゆる、「資本と経営の分離」というものである。
何代にもわたり、勝ち続けることが宿命であるサラブレッドの血脈と、
過去の国々、家々の血脈と、
「経営の血脈」は、まったく同じである。
2020年8月22日 21:46
20年前の馬産地と、現在の馬産地が、大きく様変わりした点は、
名馬たちの管理が厳重になったこと
=名馬と近くで触れ合うことは、ほぼ不可能に近くなったこと。
だけではない。
牧場にも、企業化の波が押し寄せ、
組織ぐるみで「勝つこと」「顧客志向」を追求した牧場が、大躍進している。
2000年代以降の20年間は、いわゆる「社台グループ」が
生産牧場ランキングの上位3位までを、ほぼ独占する状態が続いているのです。
1990年代まで、「名門」と言われていた牧場に、今、その面影はない。
調べてみると、廃業したり、売却したり・・・という牧場が、半分以上。
当時、名門と言われていたのは、
メジロ牧場
シンボリ牧場
バンブー牧場
トウショウ牧場
西山牧場(ニシノ)
谷岡牧場(サクラ)
カントリー牧場(タニノ)
谷川牧場(シンザンを生み出した)
荻伏牧場(「華麗なる一族」の系統)等々。。
その名前を冠名につけたサラブレッドが躍進し、ある種の「ブランド」になっていました。
1990年代までの名門牧場の共通点は、
このようなものでした。
1)血の配合により、偶然、強い馬が出て、その牧場を引っ張る。
2)自分の牧場のなかで、良血を受け継がせ続ける。
3)ごひいきにしてくれる有力馬主(お金持ち)を抱えている。あるいは自分自身が馬主。
これを、「社台グループ」は、どう変えたか??
※あくまで、外部から見ていた私見である。完全な研究はできていない。。
1)については、
生まれてからデビューまで、牧場で過ごす仔馬のころから「英才教育」を行う施設や、プログラムを整えて「血による偶然」を「トレーニングによる必然」に近づけた。もちろん、血の配合の研究は、どの牧場でもやっている。
2)については、
海外から積極的に良血の種牡馬を受け入れる。牝系よりも牡系重視。
3)については、
いわゆる「一口馬主」制度を強化、提携を積極化して、一般消費者が、誰でも馬主になれる仕組みと、そのサービス面、販路を拡大した。
「偶然を、必然へ・・・ハードとソフトの組み合わせ」
「血は内部で完結させず、外部からの血を入れる」
「高級・高価なものを、大衆向けに小口化する」
一般企業の経営に通じるものがある。
そして、
社台グループ総帥 故・吉田善哉氏は、
3人の息子に、3つの独立した牧場を分社化させ、受け継がせた。
この3人の息子の3牧場が、
現在、生産牧場ランキング上位3位を、20年間にわたり、ほぼ独占しているのである。
社台の創始者は、優秀な後継者を育てた。
これも、一般企業の経営に通じることである。
自らも優秀な種牡馬であり、育成ファームであり、小口化したのである。
2020年7月18日 20:57
毎年、7月7日=七夕が近づくと、
当社が入居しているオフィスビルが、
1階ロビーに、笹と短冊を用意してくれます。
今年は、忙しくて、願い事を書くタイミングがなかったのですが・・・
7月7日の夜中、オフィスに戻ると、
スタッフさんが、用意してくれていました。
願い事は、毎年、同じ、この内容。
追っても、追っても、
追いつかないかもしれない夢・・・・。
でも、しつこく、しつこく、しつこーーく、追いかけ回します!
2020年7月12日 21:33
仕事で必要な大きな荷物を、
時間的に、家でも事務所でも、受け取ることができず・・・
運送会社の「センター留め」にしてもらい、
夜中、受け取りに行きました。
巨大物流センターは、夜中も、こんな感じで動いています。
いやー・・・この果てしない、壮大な物量と、
仕分けの技術に、感動を覚え、しばらく見学。。。笑
6個口の重たい荷物を用意してもらい、
車に積み込んでいると・・・・
出荷場に来ていた、
この会社の運送ドライバーさんが、
何も言わずに、手伝ってくれました。
ガテン系の仕事って、
とてもわかりやすい、こうゆう醍醐味があります。
ハッキリ言って・・・・大好きです!笑
浅黒い中年のおじさんでした。
「すみません!!ありがとうございます」と、謝意をあらわすと、
ただ、笑って、手をあげて、自分の車へ帰ってゆきました。
普通の服で、普通の車で、
こんな時間に、巨大センターに入ってきて、
目をパチクリさせて、感動していたのを、見ていたのか??
重たい荷物だったので、
「ヨーーシ!」と気合を入れて、
小走りで、楽しそうに荷物を運んでいた姿を、見ていたのか?
※決して、エッチラ、オッチラ、ヨタヨタと、運んでいたわけではない。
颯爽と、運んでいた(つもりだ)
自分なりに、イケてる感じで運んだつもりでも、
プロから見れば「危ない運び方だなあ、助けてやらねば」と、
思われたのかな?
それとも・・・
これが、このガテン系ドライバーさんの「生き方のルール」なのか。
「昭和の男」が、
最も、憧れる行為の一種である。
かなり以前のブログに書いた「高倉健」と「池部良」の、
殴り込みシーンと同じである。
ともかく、
私が、このドライバーさんの、この行動で、
この運送会社のファンになったことは、間違いない。
私も、こんな人になりたいな・・・と、
今更ながら、感じたことも、間違いない。
2020年5月31日 22:16
緊急事態宣言が解除されました。
が、きわめて不機嫌である。笑
「ウィズ・コロナ」など、今ごろ言っても、遅い。
ちょっと学習すれば、そんなこと、誰でもわかることで、
最初から、その前提で施策を作れば、大混乱と大損失は、防ぐことができた。
大阪の取り組みが、最も洗練されていることも、わかっていた。
3月時点のブログに書いているから、そこを読んでみて欲しい。
「新たなステージを、乗り切ってゆきましょう」とか言う前に、
現状把握と、問題点の認識=数字でリスクの実態をつかむ。
それに即した対策を立てる。
という「課題解決への入り方」が
ほぼ、間違っていたことを認めて、改めなければ、社会も、経済も、まず、復活しない。
国のトップの施策もダメなら、
マスコミの報道も、ダメダメだ。。。
そして、大衆の脳は「悪い方向」へと、洗脳されてゆく。
消費者の「心」を、明るく、前向きな方向に開放しなければ、復活はない。
「学校を、いきなり一斉休校にしたのは、間違いでした!」
「海外からの渡航者・帰国者を、検査なし、待機要請だけで帰してしまったのが、
最大の間違いでした!」
「緊急事態宣言は、このミスをリカバリーするもので、そこまでする必要はなかったかもしれません。」
「アベノマスクについては、給料減らして責任とります。」
「数字で見ると、コロナに感染する人の割合は、10万人に2人です」
「陽性でも、入院が必要な人は、10人に1人以下です」
「入院して、死に至ることもあります。が、それは、他の病気と同程度の確率です」
「マスコミの皆さんにおけれましては、感染者・死者を報道するときには、
インフルエンザや、癌にかかる人、交通事故に遭う人、それが原因で死ぬ人の数と、
並べて報道してください」
「今のうちに、医療体制を、万全に整備しておきます。
もしもかかってしまった場合でも、安心してください。」
ここから、再スタートするのが、復活の最短距離なのに・・・。
今、統計データと実態を、冷静に見れる人だけが、
「コロナは、適切に気をつければ、大したことない」という意見を持っている。
適度とは「交通事故に遭わない、遭わせないくらい」に気をつけるのである。
交通事故、月々4万件。
コロナ感染、現在、月に1万件。交通事故の4分の1である。
自分が原因で、
いつ、誰に、迷惑をかけるかわからない。のは、同じである。
「こうすれば、絶対に免れることができる」という策がないのも、同じである。
「交通事故に遭うのが危険だから、
全員、外出しないでください、店を閉めてください」と言ったようなものである。
「コロナは、等身大でとらえれば良い」「他の病気と大差ない」
「過剰に反応しすぎているだけ」
なのに、流れは違う方向にどんどんそれてゆく。
大っぴらに言えば「常識がない」と言われる。
きっと、戦時中「日本は戦争に負ける」と、
現状を正確に分析し、読んでいた人は、
こんな気持ちに、似た感じだったのだろうなー。
定期的に吐き出す毒・・・の回でした。
大阪・北新地の夜・・・
元に戻る日は、このままだと、遠い先になりそうです。