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予測と予想

先週のブログの続きのようなこと。

私は、
競馬予想は、ほぼ、当たった試しがない。
売上予測は、一度も、外した試しがない。

「競馬予想」とは言うけれど、「競馬予測」とは、言わない。
  ・・・なんだか、面白味に欠ける言葉になってしまう。

「売上予測」とは言うけど、「売上予想」とは、言わない。
  ・・・こちらは、いい加減そうな言葉になってしまう。
 
「予測」とは、データや根拠、数値に基づいて、推察すること
「予想」とは、前もって見当をつけること。考えを巡らせ想像すること。

クリーニングやコインランドリーの店舗の売上予測のほうが、
競馬予想よりも、数倍、簡単です。

過去のデータ蓄積から、
ほぼ確実な売上数字を算出できます。

ただ、私の「売上予測」には、改善点がある。
それは「予想」の「想」の要素を、組み込んで算出してゆくこと。

つまり、数字だけでは測ることができない「想い」が、
売上に上乗せされたり、目減りさせたりする。
これも事実なのです。

この新店を見て、
地域のお客様が、どんな気持ちになるのか?という「想い」

この新店で、
このくらいの売上を作るんだ!
こんな価値を提供したいんだ!
これにチャレンジするぞ!
という経営者・幹部・スタッフの「想い」

そうゆう「想い」=予「想」的な要素(=考え巡らせ、想像すること)が、
最終的に、売上を上げたり、下げたりする、大きな要因であったりもするのです。

出店やリニューアルの前には、
予め「測る」こと × 予め「想う」こと
この2つが、大切なのです。


事実と感情

「皆、そう言ってますよ」
臨店訪問していると、ご支援先スタッフさんから時折、聞く言葉。

これは、
「会社への貢献度の低いスタッフが、何かを要求したいとき、使う言葉」。である。

誰が、言ってるのか?
何人中・何人が、言ってるのか?

経営者・幹部になり代わって、
そう尋ねると、モゴモゴモゴ・・とたんに、切れ味が悪くなる。答えられなくなる。

大事なのは「あなたが、それを、どう思うのか?」ということであり、
それに基づいて、より良くなるよう、話し合いをしてゆかなければ、発展がない。

 
逆に、貢献してくれているスタッフは、
「○○さんが、こう言ってました」と、明確にプラスの言葉を伝えてくれる。
そして、良いサイクルが、回転を始める。

 
経営者、幹部にとって、大切なことがある。
良いことにしろ、悪いことにしろ、
経営判断をするとき、戦略・戦術を作るときには、
「事実」を正確にとらえなければならない。
「感情」「印象」に流されてはいけない。

耳障りの良い言葉、心地良い感情に、流されてはいけない。
耳に痛い言葉、嫌な感情を、必要以上に恐れてはいけない。

どのくらいの数字なのか?
比較対象して、どう影響することなのか?
それは、本当か?正確か?
プラスも、マイナスもなく、
事実をとらえること、それに基づいて良いのか?チェックすることが、
次の打ち手への第一歩。

この前提が、はっきりしていないと、その後のすべてが狂ってしまう。
基礎工事がしっかりしていないと、良い家を建てても、傾いてくる。
服を着るとき、最初のボタンをかけ間違えると、ずっと最後まで間違ったままになる。
修正には、多大なコストと時間、労力がかかる。

ちなみに・・・
「現場」=売上アップの最前線では、
逆に、「感情」を優先さながら、コントロールしてゆく。

ここが、経営の腕の見せ所なのです。


趣味品と必需品

世の中の商売は、大別して2つのタイプに分かれます。
「必需品」を扱う商売と「趣味品」を扱う商売です。

「必需品」とは、生活してゆくために、なくてはならない物。
消極的消費(仕方なく買う)

「趣味品」とは、生活してゆくために、なくても良い物。
より豊かにする物。
積極的消費(買うこと自体も楽しい)

「必需品」の代表例としては、米や水、野菜、ガソリン。。
最近では携帯電話も「必需品」と言えるかもしれません。

一方「趣味品」の代表例は、お花やスイーツ、ペット、車、旅行・・・等。

「クリーニング」は「必需品」でしょうか?「趣味品」でしょうか?

賢く商売を成功させるためには、
単に「この商品は、必需品である。とか、趣味品である」と分類するだけ
(=学者・評論家レベル)で、終わるのではなく、
このような「既定条件」から、さらに発展させ「普遍的なルール」を導き出して、
現場に活かすこと(=実務家レベル)が大切です。

私が、色々な商品や業態・商売と携わり、
導き出しているルールを、ご紹介します。

「必需品」を取り扱う商売は、
より「必需品らしく」便利に、安く売れる方向か、
「趣味品」の要素を入れて「必要なくても、買いたい」と
思わせるような方向に進めると、売上が上がり始める。

「趣味品」を取り扱う商売は、
より「趣味品らしく」豊かに、高く売れる方向か、
「必需品」の要素を取り入れて「これは必要だから、買わなければならない」と
思わせるような方向に進めると、売上が上がります。

クリーニングは「必需品」からスタートして、
1)より便利に、安く売る方向。もしくは、
2)趣味品的な「買うこと自体が楽しい」という要素を含んだ業態へと進化すると、
売上が上がってゆくのです。


看板にも、商品特性によって、原則があります。
必需品の看板は、大きいほうが集客できる。
趣味品の看板は、小さいほうが集客できる。


三つ子の魂。。敏腕コンサルタントの系譜

大学卒業後、就職した(株)船井総合研究所には、3人の巨頭がいた。

小山政彦さん。
専務、副社長を経て、代表取締役となり、船井総研・中興の祖となる。会長職を引退後「風土」を設立。
12月1日、セミナーが開催されます。

佐藤芳直さん。
船井幸雄会長をして「10年に1人の逸材」と言わしめ、
本部長を歴任。現在、地元仙台を拠点に活動するSYワークスの代表。

宮内亨さん。
このブログでも、時折、ご紹介している師匠。商品・人材育成を通して、
中小企業を活性化する達人。経営コンサルティング・アソシエーションの代表。

大学卒業後、入社した船井総研で、
この3人が、各本部のリーダーとして、大車輪の活躍していました。

以降、小山さんが会社に残り、
あとの2人は、船井総研を去ることになるのですが、
私の秘かな自慢は、この3名の部署に所属して、
近くで、その仕事に接することができたこと。
3名の現場コンサルティング先に、同行させてもらっていたこと。

人事上の「ラッキー」に加え、
「どうやったら、一緒に仕事させてもらるのか?」と、
必死で考えて、動いた結果、それができました。

この3人の部署に所属し、
支援の現場を見た経験のある人は、きっと私だけです。
誰にもできない最高の経験をした、と思っています。

小山さんは、
数理マーケティングを活用した個別支援を得意とし、
業界の川上(メーカー)にまで影響力を発揮し、売れる店を作る。
日々感じたこと、気づいたことをテキスト化する。

佐藤さんは、
夢・ロマンのある直営店の開発が、十八番。商品開発や売場づくりにも精通していた。
全て簡潔な言葉と数字でルール化する。

宮内さんは、
「一番商品」を作り、「価値」を伝えて、売上アップを図る。
その過程で、幹部・店長はもちろん、自社の部下も巻き込み、丁寧に成長させる達人。

日本では「三つ子の魂、百まで」という。
生物学者・ローレンツは、
「生まれたばかりのヒヨコは、初めて見たものを親と思い、後を追いかけるようになる」という現象を発見した。

「初めて」という短時間の「刷り込み」が、
長時間にわたり持続するのは、人も含めた生物の本能です。

人それぞれ、
新しい環境に飛び込んだタイミングで、
最初にどんな人を見るのか?
いや・・・見ようとするのか?
これが、その後の人生に大きな影響を与える。

22歳の私は、
とても恵まれたタイミングで、
船井総研にお世話になり、
その後、最上級の3人のコンサルタントに仕え、現場を体験した。
だから、最強コンサルタントになれる可能性が、誰よりも高い。
流れを引き継ぐのは、自分である。
勝手にそう信じて、この仕事をやっています。

若かりし頃・・・生意気そうな顔をしているな。。

退職のとき、総務の担当者さんがくれたものです。
「中西君、キリッとしてたねー」と、言ってました。

「ん??? 今、どないやねん?」


時流予測のセミナーが開催されます

おお~、おお~。
ブログのヘッド部分が改造されている・・・

私が、大学卒業後、16年間、
お世話になったコンサルティング会社・(株)船井総合研究所・元代表取締役
小山政彦さんの「時流予測セミナー」の宣伝・・・笑

当社のWEBチームのスタッフが、
HPを改造して、アップしてくれました。

12月1日開催です。
昨年は、私がゲスト講師として出演しなければならないセミナーと日程が重なったので
参加できなかったのですが、
今年は、都合がつきそうなので、私も参加します!

「2021年~の不景気への対応」や、
「AI時代」「ネットマーケティング」・・・についての見解を、特に楽しみにしています。


一昨年のセミナーで・・・
小山さんオススメ「絶対、上がる!」と予測していた株銘柄を、
買ったけど・・・
その後、鳴かず飛ばずーー!笑
このあたりのことも、
恐る恐る(怒られること覚悟で)
個人的に、聞きに行きたいと思っています!!





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