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壊しながら、作り続けること。まず壊す。それが生き残る方法

「組織づくりの要諦は、壊すことにあり」
以前ブログでご紹介させていただいた船井総研の元社長・本告正さんに、
https://cleaning-keiei.com/nakanishi/2023/12/17/
社長室に「ご招待」いただき(=お呼び出しをくらい?笑)
お話したとき、教えていただいた言葉です。

「どんなに成功していても、うまく行ってても、組織は3年に1度は、必ず壊すものなんだ」
「新しい組織がうまく機能するかどうか、とか、人事がどうだ。ということは、たいして大きな問題ではない」

「定期的にバラバラに壊すこと自体が、大切なんだ」

私が入社して数年目のとき、大きな組織変更があって、
おそらく「不満半分」で、尋ねたのだと思います。
やっと会社にも人にも仕事にも慣れてきたのに・・・業績も順調なのに・・・なぜ??
という思いから。

(ふーーん、そんなものなのか)
(まあ、確かに、銀行とか大企業は、3年に一度は、部署移動するってゆうしなー)
(しっかし、テキトーだなあ、そんな感じでええんかいな??)
当時は、このくらいにしか、考えていませんでした。

でも、前述の「動的平衡」により、説明がつきます。
「生命は、絶えず自らを壊しながら、作り直すことでバランスを保っている」

個体が集まっている人間社会も生命体である。会社も生命体である。
人間と他の生物も、地球全体も、ひとつの生命体と言うことができる。

実際、伸びる会社ほど、
一見、非情に思える大胆な人事をします。
店舗リーダーに、突然、工場長をさせる。工場長が、店舗責任者になる。
居住地から、遠くの拠点でも、おかまいなく単身赴任させる。などなど。

伸びない会社は、ずーっと人事が固定です。
社長も、幹部も、リーダーも、同じところにいます。


日本の官僚組織とか、定期的に「壊す」といいんですよね。きっと。
部署や編成自体を、大きく入れ替える。
簡単に実施するなら、財務省の課長が、いきなり、文科省の課長になる。入れ替わる。とか。ね。
そうすれば、国という生命体も健康になると思います。


【またも脱線】昭和=少年時代にタイムスリップを

今年、マー君の何に注目するのか?
「かつて速球派・剛腕で勝っていた投手が、技巧派に転身しても、勝つ姿」
それを見てみたいのです。

昔は、そうゆう凄い投手がいました。
・江夏豊は、阪神時代は剛速球投手。オールスターでの9者連続三振。
・わが近鉄の「草魂」鈴木啓示も、若いころは剛腕だったという。
 317勝のうち前半は剛腕投手として、積み上げた。
・中日の鈴木孝政も、キレのある快速球王だったそうである。

ですが、3人とも、私が物心ついたとき=野球を始めたときには、
すでに「技巧派」でした。
(おじさんが、なぜこんなにも、えらそうに投げてるんだ?
なぜ、こんなゆるいボールを打てないんだ?)という印象でした。

当時、父親の解説によると・・・下記のようなことを言ってました。
1)名前(=風格)で投げている。
 全く同じボールだとしても、江夏が投げる球と他の人の球は違う。誰が投げるかが大事。
2)打者を見下ろして投げている。手に取るように投げている。
3)経験から、打者心理と展開を読みながら投げている。
4)スピード表示は遅くても、実際よりも速く見せる技術を持っている。そしてコントロールが一番。
5)打たれても、歩かせても、点をとられなければ良い、1点差でも勝てばよい。

1)については、当時、意味がわかりませんでしたが、今ならわかります。
同じ内容を言っても「誰が言うか」によって、
  同じ行動をしても「誰がやるか」によって、
成果が全く異なります。きっとそれと同じです。

私は、リアルタイムで見てみたい。
昔の速球派が、今、技巧派になっても、勝てるところを。

近年の選手では、見たことがないのです。
スピード=体力勝負ができなくなったら、もうおしまい。
自分のスタイルが通用しなくなったら、もうおしまい。

あの田中マー君が、150kmが出なくても、
140kmくらいのストレートでも、
打者を見下ろして、風格・技術・心理戦・コントロール・変化球を駆使して、
のらりくらりと、勝ってゆく姿を、見てみたいのである。

プロだなあ、
頭を使って、努力も研究もしたんだなあ。と感心したいのです。

近鉄・鈴木啓示の現役時代(私が知っているころ)

なんだか「プロ野球選手」というよりも「草野球のおっちゃん」でしょ?
「よっしゃ、さっさと終わらせて、一杯やるで~」
「おらおら、打たしたるから、はよう打て。ほら!ワシに無駄なタマ投げさせるなー」
昭和の時代、こんな感じの大投手が、活躍してたんです。

マー君、再現、頼みます。
今、もっとも、あなたが適任です。


去年の巨人・菅野は、これに近い投球をしていましたね。
試合中、打者との対戦でも、まるでキャッチボールをしているかのような佇まいと投球でした。
大リーグに行っても、続けて、勝ってもらいたい。


プロ野球開幕。今年の注目② チームの組織力/コーディネイターと新コーチ 

チームの運営にも注目している。

巨人は3軍まで。(地味に広島にも3軍あり)
ソフトバンクは、なんと4軍まで。
選手層の厚さ=人件費を多く払える。施設がある=経営力の強さ=儲ける力。で
根本的に強いチームを作っています。
「すそ野が広いこと」は「強さ」を作る王道のアプローチです。

それに対して、
組織デザインで、対抗しようと見えるチームがあります。

今年、DNAは、2軍監督に桑原義行を任命しました。
選手としても、指導者としても、ほぼ経験がない人物です。異例の人事。
監督は、コーチと選手、チームの各分野の「調整役」に適任な人物を配する。
2軍監督の役割がそこにある。という組織デザインです。
監督やコーチが変わったとしても、
DNAという組織チームの戦略・育成手法は、変わらないようにしてゆく意図が垣間見えます。
一軍のコーチ陣も、打撃・走塁コーチでなく、統合して「オフェンスコーチ」
投手・守備コーチも「ディフェンスコーチ」となっています。
新興企業・DNA本体の経営力が発揮されていることを感じます。

日本ハムは、栗山英樹を
チーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)に任命しました。
選手と現場コーチ。今と未来。データと経験値。これらの潤滑油となる役割です。

「潤滑油」の役割は、増えています。
今、3分の1くらいのチームに「コーディネイター」というコーチが、存在するようになってきました。(ロッテ・DNA・ヤクルト・阪神)
「教える側」「教えられる側」/「使う側」「使われる側」/「一軍」「二軍」/「本人」/「ドクター」の潤滑油となる存在です。
これまで「監督」「コーチ」/「攻撃」「守備」の間に立つ役割として、
ヘッドコーチが存在していますが、
今らしい、現場レベルの調整役機能が必要となってきているようです。

新しい指導者の力は、どこまで発揮されるか?
低迷する中日にも注目しています、新監督・井上は、なかなかやりそうです。
打撃コーチの松中にも注目。
中継での解説を聞く限りは、相当の偏屈的な難しい打撃理論派。
古臭いかもしれない3冠王の打撃理論や練習方法が、
今どきの若手と低迷する打線と中田翔に通用するか?

打線低迷の阪神には、指導に定評のある小谷野打撃コーチが就任。
巨人には、作戦名参謀といわれる橋上が味方についた。2軍にはずっと桑田監督がいる。

こんなところを見ながら、観戦してみます。


昨年オフに訪れたエスコンフィールド。
日本ハム球団の野球への造詣の深さを実感できます。

タワー11という名所。ダルビッシュと大谷の大壁画。


プロ野球開幕。早くも脱線~甲子園・外野スタンドからのヤジ合戦

ちなみに。
阪神ファンから、巨人の選手である「慎之助」への声援コールは、
昔の阪神ファンを知る人間からすれば「奇跡」に近い。
(阪神ファンも、進化したなあー。時代が変わったなあ)と、実感する。
だからこそ、
慎之助コールの価値が、わかるのである。

   
私が小学生の頃、約40年前。。
甲子園の阪神・巨人戦を観戦に行くと、
試合前には、ファン同士で、こんな「ヤジ合戦」が繰り広げられていました。

(ライトスタンド=阪神ファンが、声をそろえて大合唱)
江川の耳はロバの耳。えーがわのみみは、ろーばのみみー!

(レフトスタンド=巨人ファン、それに対抗してコール)
岡田の鼻はブタの鼻。おーかだのはなは、ぶーたのはなー!

(阪神)山倉、なまくら、パスボール
(巨人)ポルノが好きな、若菜  ※日活ロマンポルノ女優との不倫を揶揄して・・・

(阪神)万年、刈り上げ、中畑
(巨人)刈り上げできない、掛布  ※髪が薄いことを揶揄して・・

(阪神)
おやじがでしゃばるタツノリ!
原は、親父の七光り!  ※原辰徳の親=原貢は、高校・大学野球の名監督・・・

そして、最後は、これで締めくくられる。

(巨人)
くやしかったら、勝ってみろ
(阪神)
それをゆうたら、おしまいや

ちゃんと、オチがあるのが、関西の良いところである。
当時の良いところでもある。
「トムとジェリー」のように「♪仲良くケンカ」しているのである。

・・・・
小学生のお子様に、当時の甲子園は、
大人のヤジや人への悪口に関する、実地研修となります。良い機会です。

アタマから「ダメだ!下品だ!失礼だ!」などと、
倫理的なことで済ませてはいけない。
「臭いものにフタ」でもなく、
お行儀の悪いヤジについて、ちゃんと論理的に、話し合ってもらいたい。

「目の前にその人がいたら、キミは同じことが、言えるのかい?」
「スタンドみんな同士だから」「選手がここまで来ないと思っているから」言ってないかい?

現在で言えば、
SNSやネット書き込み、メール(=相手と対面しない)と、同じである。

そうゆう、卑怯なヤツにはなるな。
やられたら、気にせず、戦え。

同じことである。


純連(じゅんれん)メジャーよりもホンモノであること

クライアント先のお祝い事があり、北の大地へ。

今日は、仕事じゃなくて、ご訪問できる。
早めに着くので、どこかに行こう!
どこへ行こうか?

そうだ、
30年前、大学生のとき、バイク旅行で訪れたラーメン屋さんに行ってみよう!

「関西から来たんです。札幌で一番、美味しいラーメン屋さんは、どこですか?」
当時、ライダーハウスのご主人か、ご飯に入った喫茶店か、、
詳しそうな誰かをつかまえて、聞いて、教えてもらいました。

「それは、澄川(すみかわ)の純連(じゅんれん)だね」
札幌市街地から、
かなり離れた郊外にあるお店でした。

「みそラーメンが、こんなにも美味しいものか!」と、衝撃を受けました。

当時、教えてくれた地元のおじさんが、つけ加えて、こう言ってた。
「純連と書いて(すみれ)という店もある。間違えるな。澄川の純連(じゅんれん)に行け」
ネットもない時代ですから、
電話帳で調べて、電話をかけて、行き方を教えてもらい、たどり着きました。

当時から(今でも)
キレイな店を作り、店舗数を増やし、レトルト商品をおみやげ店に出し、
商売を大きくしているのは、(すみれ)のほうである。

今(じゅんれん)は、
30年かけて2店舗になっていました。
そして、2店舗目も、札幌の外れ・・・ボロい店。

30年前と変わらず、美味しかったです。
観光客らしきお客様はゼロ。地元の方だけで満席になり、
ささっと食べて、さっと出てゆく。回転も良いお店でした。

忙しくなってくると、厨房の人がホールに出て品を出す。
私の「本物の長続きする繁盛店基準」に合致する。やっぱり良いお店でした。

それに・・・
厨房スタッフの制服が、
シンプルな「白」の作業服。ってゆうのにも、好感が持てました。
(すぐ「黒」とか、背中に漢字とか、入れたがるもんね。
本来、調理に適しているのは白である)

私の仕事も会社も、
やっぱり、純連(じゅんれん)派でありたい。

「大きくすること」よりも、どこよりも一番、美味しいこと=
「クライアント様の売上が上がること」
「費用対効果が高いこと」
「一瞬の関わりが一生ものであること」
あろころ、1度だけ食べたラーメンが、一生の思い出になっていること。と同じです。

あのころの「純連(じゅんれん)」が、基本路線において、
今も変わっていないこと、
メジャーでなくても、お客様が多いことに、ホッとしました。

以前にご紹介した、日本各地の
メジャーじゃないけど、実は、こっちがホンモノ!と似ています。

広島・もみじ饅頭:メジャーは「にしき堂」。ホンモノは「やまだ屋」
長崎・カステラ:メジャーは「文明堂」。ホンモノは「福砂屋」
北九州・かしわめし:メジャーは「鉄道系会社」。ホンモノは「東筑軒」
松山・タルト:メジャーは「一六タルト」。ホンモノは「六時屋」





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