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政治意図とスタンス・常識。10億人がひかえる中国館で感じたこと

パビリオンの入口では、各国のスタッフが、案内や列の整備をしています。
国の民族衣装、あるいはそれをイメージしたユニホームを着ていることが多いのですが、
中国館は、黒いスーツの男性です。

ポケットに手を突っ込んで、偉そうに観客に指示をするスタッフもいます。
サングラスのスタッフもいます。ガムを噛んでいるスタッフもいます。
まず、これに、驚かされます。(まさに、ある種の展示である)

館内に入ると、
春夏秋冬と二十四節気(にじゅうしせっき)「立冬」「立春」や
「啓蟄」「夏至」等々の大ビジョン。それに漢字。

日本独自のものと思っているかもしれませんが、
これは、元々、中国で考案されて、日本に伝わっているものですからね。
日本の皆さん、忘れないでくださいよ。うちが元祖で同じ種なんですよ。

長い通路には、中国と日本の歴史に関係した人たちの
木彫りのモニュメント
鑑真、空海、最澄から始まったのは、なるほど・・・と見ていましたが、
途中から、見慣れない日本人が、どんどん出てきます。
孫悟空と鉄腕アトムも?
(これは、アニメ・ドラゴンボールの孫悟空も、元は中国だ!ということが言いたい。と私はとらえた)

誰だ?これは??ムツゴロウさんか?

松居一代のような人や、森本孝順という人も出てくる。
繰り返しますが、空海と同列です。

日本では無名かもしれません。
しかし、中国にとっては、これが大切な日本人なんですよ。
日本が中国支配下となれば、教科書に載りますよ。

月に行った。深海にも行った。という展示あり。
中国人の一日は、こんなラグジュアリーな生活なんだ、我々は先進国だ、というPR映像あり。

ちなみに、
館内の女性コンパニオンは、二人集まってラインを見ながら、しゃべっていました。

国の政治的な姿勢。スタンス。
国民ひとりの訓練度と生産性。
・・・・
最近のニュースより。
大手求人広告に応募した日本人。
すると、カンボジアに拘束・監禁されて、
奴隷のごとく特殊詐欺集団の手伝いをさせられていた事件がありました。
8名の中国人がボスで、
20名の日本人を管理・監督して働かせていたそうです。
・・・・
色んなことを、考えさせられます。
パビリオンから感じることを統合すれば、国自体が、そうなるよ。

日本は、米中両国間の中で、どうすれば、生き残ってゆけるのか?

インテリジェンス(知識と情報)。勤勉さ。誠実さ。恥を知る。。
こうゆう要素を、日本からなくすことの危険性を、ひしひしと感じます。
(歳、とったんでしょうかねー・笑)


展示の方法~同じ商品の連続/フランス館

フランス館は、
さながら、高級ブランド・コングロマリットの
「LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)館」でした。

LVMHは、日本でもおなじみの下記のようなブランド企業を傘下におく一大同族企業
<ファッション>
ルイ・ヴィトン/ディオール/セリーヌ/フェンディ/ケンゾー等
<時計・ジュエリー>
ティファニー/タグホイヤー/フレッド/ブルガリ/ゼニス等
<ワイン・スピリッツ>
モエ・エ・シャンドン/ヘネシー/ドン・ペリニヨン等

観た国の展示の中でも、
圧巻はこのフランス館の「ヴィトン部屋」でした。
写真は、これから観る方のために、掲載を控えておきます。

その次には「ディオール部屋」があります。
旧式から最新式までのウエディングドレスの色んなパターンが、並んでいます。
(この次は、セリーヌ部屋です)

同じ分類の商品を、天井高くまで、ズラリと並べる。
ライティングをかける。
お客様を惹きつける店舗づくりの基本とヒントです。

・・・・
フランスが、日本と世界に誇るもの=ブランド。と、よくわかりました。
それに、クロワッサンも・笑
(確かに、日本には、こんなブランド統合企業は存在していない)

パビリオンのスタッフさんは、
フランス人と日本人が、半分ずつくらい。
LVMH日本法人からの出向でしょうか。


エントロピー増大の法則と「動的平衡」

「すべての秩序あるものは、その秩序が崩壊する方向にしか動かない」
これを「エントロピー増大の法則」と呼びます。

※理系・物理の世界では、私の理解力では表現できないくらい複雑難解な法則です。
 文系的に言い直すと、上記のような言葉になりのかな?ということです。

全ての宇宙は「エントロピー増大の法則」に支配されています。

どんなに強固なピラミッドも数千年も経てば砂塵に帰してしまいます。
整理整頓した机も、いずれ乱雑になります。
完璧と思われていた組織秩序も、そのうち崩れてゆきます。

この世界は、エントロピー増大の法則に勝つことはできません。

生物は、先回りして、みずからを壊し、
環境から取り込んだ分子を使って、
自分をつくり直すことによって、エントロピー増大の法則に抗うように、
壊しながらつくり続けて「動的平衡」を保っています。

自ら壊すこと、それが、生き残ること。

経済学者・シュンペーターは、
資本主義の要諦として「創造的破壊」を提唱し、
伊勢神宮には「式年遷宮」がある。


壊しながら、作り続けること。まず壊す。それが生き残る方法

「組織づくりの要諦は、壊すことにあり」
以前ブログでご紹介させていただいた船井総研の元社長・本告正さんに、
https://cleaning-keiei.com/nakanishi/2023/12/17/
社長室に「ご招待」いただき(=お呼び出しをくらい?笑)
お話したとき、教えていただいた言葉です。

「どんなに成功していても、うまく行ってても、組織は3年に1度は、必ず壊すものなんだ」
「新しい組織がうまく機能するかどうか、とか、人事がどうだ。ということは、たいして大きな問題ではない」

「定期的にバラバラに壊すこと自体が、大切なんだ」

私が入社して数年目のとき、大きな組織変更があって、
おそらく「不満半分」で、尋ねたのだと思います。
やっと会社にも人にも仕事にも慣れてきたのに・・・業績も順調なのに・・・なぜ??
という思いから。

(ふーーん、そんなものなのか)
(まあ、確かに、銀行とか大企業は、3年に一度は、部署移動するってゆうしなー)
(しっかし、テキトーだなあ、そんな感じでええんかいな??)
当時は、このくらいにしか、考えていませんでした。

でも、前述の「動的平衡」により、説明がつきます。
「生命は、絶えず自らを壊しながら、作り直すことでバランスを保っている」

個体が集まっている人間社会も生命体である。会社も生命体である。
人間と他の生物も、地球全体も、ひとつの生命体と言うことができる。

実際、伸びる会社ほど、
一見、非情に思える大胆な人事をします。
店舗リーダーに、突然、工場長をさせる。工場長が、店舗責任者になる。
居住地から、遠くの拠点でも、おかまいなく単身赴任させる。などなど。

伸びない会社は、ずーっと人事が固定です。
社長も、幹部も、リーダーも、同じところにいます。


日本の官僚組織とか、定期的に「壊す」といいんですよね。きっと。
部署や編成自体を、大きく入れ替える。
簡単に実施するなら、財務省の課長が、いきなり、文科省の課長になる。入れ替わる。とか。ね。
そうすれば、国という生命体も健康になると思います。


【またも脱線】昭和=少年時代にタイムスリップを

今年、マー君の何に注目するのか?
「かつて速球派・剛腕で勝っていた投手が、技巧派に転身しても、勝つ姿」
それを見てみたいのです。

昔は、そうゆう凄い投手がいました。
・江夏豊は、阪神時代は剛速球投手。オールスターでの9者連続三振。
・わが近鉄の「草魂」鈴木啓示も、若いころは剛腕だったという。
 317勝のうち前半は剛腕投手として、積み上げた。
・中日の鈴木孝政も、キレのある快速球王だったそうである。

ですが、3人とも、私が物心ついたとき=野球を始めたときには、
すでに「技巧派」でした。
(おじさんが、なぜこんなにも、えらそうに投げてるんだ?
なぜ、こんなゆるいボールを打てないんだ?)という印象でした。

当時、父親の解説によると・・・下記のようなことを言ってました。
1)名前(=風格)で投げている。
 全く同じボールだとしても、江夏が投げる球と他の人の球は違う。誰が投げるかが大事。
2)打者を見下ろして投げている。手に取るように投げている。
3)経験から、打者心理と展開を読みながら投げている。
4)スピード表示は遅くても、実際よりも速く見せる技術を持っている。そしてコントロールが一番。
5)打たれても、歩かせても、点をとられなければ良い、1点差でも勝てばよい。

1)については、当時、意味がわかりませんでしたが、今ならわかります。
同じ内容を言っても「誰が言うか」によって、
  同じ行動をしても「誰がやるか」によって、
成果が全く異なります。きっとそれと同じです。

私は、リアルタイムで見てみたい。
昔の速球派が、今、技巧派になっても、勝てるところを。

近年の選手では、見たことがないのです。
スピード=体力勝負ができなくなったら、もうおしまい。
自分のスタイルが通用しなくなったら、もうおしまい。

あの田中マー君が、150kmが出なくても、
140kmくらいのストレートでも、
打者を見下ろして、風格・技術・心理戦・コントロール・変化球を駆使して、
のらりくらりと、勝ってゆく姿を、見てみたいのである。

プロだなあ、
頭を使って、努力も研究もしたんだなあ。と感心したいのです。

近鉄・鈴木啓示の現役時代(私が知っているころ)

なんだか「プロ野球選手」というよりも「草野球のおっちゃん」でしょ?
「よっしゃ、さっさと終わらせて、一杯やるで~」
「おらおら、打たしたるから、はよう打て。ほら!ワシに無駄なタマ投げさせるなー」
昭和の時代、こんな感じの大投手が、活躍してたんです。

マー君、再現、頼みます。
今、もっとも、あなたが適任です。


去年の巨人・菅野は、これに近い投球をしていましたね。
試合中、打者との対戦でも、まるでキャッチボールをしているかのような佇まいと投球でした。
大リーグに行っても、続けて、勝ってもらいたい。





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