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独裁の証明、不安。渡航困難国その2

トルクメニスタンは、独立パビリオンで出展。
マイナーですが独裁国家。「中央アジアの北朝鮮」とも呼ばれ、
特別な許可がないと渡航できないそうです。
入口で迎えるのは、この写真。

「誰ですか?」と尋ねると、
ブスっとしたコンパニオンが、
ブスっと「大統領です」と教えてくれました。
(ん??あまり、愛されてないのかな?)と、邪推してしまいます。

レーニン、スターリン、毛沢東、金正日、ヒトラー、
戦時中の昭和天皇、ヤクザの親分、宗教団体の教祖・・・
自分の写真を、
自分の影響範囲に掲げさせるのは、
心理的支配をもくろむ独裁組織の特長です。
そして、非合理的社会を作っている不安の裏返しでもあります。
(お、、そう言えば、某FCチェーンでも・・・笑)

そして展示は、とても鮮やかな「没入型」
外部にも大動画スクリーンを備え、国威を誇示していました。

↑この「外観に大動画」スタイルは、アメリカとトルクメニスタンのみ。

万博で、はじめて知った国でした。


幸福度上位国のパビリオンの共通点は「ほのぼのアニメキャラ」でした

北欧連合パビリオン(通称:ノルディック・サークル)では、
ムーミングッズが、飛ぶように売れていました。

私も、やってしまいました。衝動買い。
人生の達人・憧れのスナフキン!
(でもこれ、いつ、どこで着るんや・・・)と、理解しながらも、つい購入。
また、変なTシャツが、増えてゆく。

世界幸福度ランキングの上位常連国のパビリオンには、
なぜか「ほのぼのアニメのキャラクター」がいます。
・スイス(11位)はハイジを。
・オランダ(5位)はミッフィーを。
それぞれの国が、自国を象徴する“ほのぼのキャラ”を主役に据えています。
国を代表するキャラクターが「争わない」「戦わない」存在なのです。
(そして、展示は正直、ショボい・・・)

では、なぜ幸福度の高い国々は、こうした「穏やかアニメ」を前面に出すのか?
これは日本人の「アニメ好き」を意識した展示か?
それとも、日本国内のグッズ販売会社の手引きか??
(ムーミンの販社、小さい会社ですが、大儲けに違いないです)

一方で日本は、
ドラゴンボールやスラムダンク、キャプテン翼、ワンピースが世界で有名ですが・・
「戦い」「競い合い」の内容のアニメです。

もし「ほのぼのキャラ」が、幸福度の証だとすれば、
サンリオの手引き??により
日本館が「藻をモチーフにしたキティちゃんを連続展示したこと」は、
「幸福」を体現しているのかもしれません。

トトロやサザエさん、ちびまる子ちゃん―
世界で、ムーミン、ミッフィー、ハイジに対抗できる存在は、彼らのような存在ではないか?
「何げない日常の幸せ」を描くことで愛されているアニメです。

ほのぼのアニメキャラと幸福度の関係は、
果たして、あるのでしょうか。

そう考えると、
日本各地の「ゆるキャラ」たちも、
地域に笑顔と安心をもたらす「幸福度のスイッチ」なのかもしれません。


幸せとは何か「足るを知る」~幸せランキング上位国の展示

1人当たりGDPをテーマに、万博を観て回ったけれども・・・
このままでの日本の施策では、ちょっと勝てそうにない。
日本は、もうGDP上位をあきらめて
「幸福度」で、勝負するしかないんじゃないか?どうなんだ?

ということで、
次に「世界幸福度ランキング」上位国のパビリオンを訪問しました。

「北欧連合館」は、フィンランド(1位)、デンマーク(2位)、アイスランド(3位)、スウェーデン(4位)、ノルウェー(7位)、
この5カ国の共同出展パビリオンです。
北欧の国々は、幸福度ランキング上位の常連で有名です。

ちなみに
「世界幸福度ランキング」とは、国連関連機関が発表している国別ランキング。
「主観的幸福度+客観的指標」をもとに評価されます。
・・・・
日本は55位。(54位パラグアイ、56位ボスニアヘルツェゴビナ)
アメリカ24位、イギリス23位、ドイツ22位、フランス33位、ロシア65位。
中国68位、韓国58位、台湾27位、ベトナム83位、インドネシア64位、シンガポール34位。
・・・・

指標は、下記6項目。
1) 所得
1人あたりの国内総生産。生活の豊かさや経済的余裕の目安。

2)社会的支援
困ったときに頼れる人がいるかどうか。
「あなたが困難に直面したとき、頼れる人がいますか?」という質問の回答データ。

3)健康寿命
平均寿命ではなく、「健康に生活できる年数」。

4)人生の選択の自由
自分の生き方を自由に選べると感じているか。
→ 生活や人生の決定に自由を感じるかどうかをアンケート調査。

5)寛容さ・利他性
人への親切さ、寄付・ボランティアなどの行動。

6)腐敗の少なさ
政府・企業などに対する「腐敗の認識が少ないか」の指標。

北欧連合館を訪問して、感じたこと。

まったく大した展示はしていません。
部屋は1つだけ、小サイズ映像パネルが4個くらい、ペーパーを吊り下げ。
以上。
人気パビリオンの4項目、一切なし。

万博=世界へのPRに対して
お金も労力も、かけるつもりがない。ということが理解できます。
コンパニオンさん情報によると、
これまでも日本での博覧会には、常に5か国共同での出展だそうです。
誇ってないし、競い合ってない。

何と言いますか・・・
「足るを知る」=知足の心。今あるものに満足し、感謝すること。
それが「幸せ」の基本なのではないか?

北欧5か国、オランダ、スイス等、幸福度上位国のパビリオンを訪問してみて、
そうゆうことを感じました。


いつも大好き。
お寺&神社の掲示板格言より。

「最大の不幸は、幸せに気づいていないこと」


万博・ヨーロッパ編~イタリア男性は全員が「ジローラモ」さん

私は、各国のスタッフさんと話すこと、
一緒に写真を撮ること。これも「万博の楽しみ」としています。

イタリア館には、
期間中、定期的に、色んな技術を持った職人さんが、やってきて、
製品を見せて解説したり、実演したりしています。
私が訪問したときには、
石を削って作る楽器の職人さんでした。

とにかく、とにかく、
イタリア男性は、誰もが全員かっこいいです。
・・・女性にも期待してたけど・・・
イタリア女性って、案外、性格が悪そうに見える人が多いです。

お付きの者に、職人さんと2ショットを撮ってもらおう。と思っていたら、
広いパビリオンのどこかに行ってしまっていました。

仕方ないので、
お話しした職人さんのソロショットを撮ろう、と。
「写真を撮らせてもらっていいですか?」とお願いしました。
「もちろんです、どうぞ」パチリ

なんて、やっていると、
この一連のやりとりを近くで見ていた、
大阪のおばちゃんが、
「いやー、わたし、一緒に写真、撮って欲しいわあー」と、大きな独り言を、聞こえるように言ってきました。

「あ、じゃあ、ボク、撮りますね」
と、彼女のスマホを預かり、2ショットを撮ろうとしたとき、、、

このイタリア職人さん、
おばちゃんの腰に手を回そうとして、
職人さんは、ご自身で、ハッ!っと気づいたように
「あ、すみません・・・」と、手を引っ込めました。

(つ、つい、いつものクセが出てしまって・・・。
ここは日本だった。すっかり、忘れてたー!)って感じです。

おばちゃん、まんざらでもなさそうに
(いやーん、そのままで良かったのに~~)って、顔をしていました。

ちなみに、
本当に「ザ・大阪のおばちゃん」です。
体型も、顔も、服装も。。コテコテです。

こうゆうことをするの「ジローラモさん」だけじゃないんだ、
イタリア人男性、全員が、やるんだ。
等しくすべての女性に優しく、スキンシップで接することは、当然の礼儀。
ボディタッチも褒め言葉も「下心」ではなく、
イタリア人の礼儀であり思いやりであり文化である。

このことが、一番、勉強になりました。

さらなる妄想。。
あのキツそうな性格のイタリア女性たちがいるから、
男はこうして生きてゆくようになるんじゃないか?
以前、ブログでも書いた「共進化」です。

・・・・
イタリア館は、大人気パビリオンのひとつ。
「有名美術品が展示されていること」が、その理由として解説されていますが、
私は、「人とのかかわり」が、最も印象に残りました。

イタリア館のメイン展示は、
「イタリア人男性のイケメンぶりと優しさ」

人気パビリオンのポイントの4つ目に、
つけ加えておきたい。
それは「人とのかかわり、つながり」です。


万博・ヨーロッパ編 ~ドイツは感性が近い国

「ドイツは、最も信頼に値する国であろう」
展示や中身を観ると、そう感じました。

未来のための環境、循環エネルギー等を中心とした、
ドイツ国内での取り組みの事例の数々が、紹介されています。
「うん、これからは、こんな風にしてゆかないとねー。
すごいね、そうゆうことまで実用化できてるの??」
そうゆう魅力を感じます。

「昭和・第二次ベビーブーム世代」の日本人から見ると、感覚が近い。

人気パビリオンの3条件(映像没入、連続展示、自分だけのオリジナル)については、
この卵のようなキャラクターを持ち、自分が聞きたいコーナーに近づけると、
説明をしてくれる。主要言語に対応しています。→自分だけのオリジナル。
・・・
結構な重みがあり、最後、返却するとき、
返却ボックスへ坂道を転がしてお別れするのですが・・・
これが何とも、名残り惜しいのです。

「先進国とか常任理事国とか呼ばれるメンバーのなかで、
共に進むべきは、ドイツだろうな」と思わせます。

失敗ではあったけど、世界大戦において、
ドイツ(ヒトラー)と同盟を結んだ先輩・日本人のメンタリティは、
かなり理解ができる。と思いました。

もっとも、真面目さとか、進みたい方向が、似ているなあ。
そんなことを感じました。

そこに留意しながら。ですね。





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