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ムチと馬とヒト。仕事を好きでいられるように

現在は、動物愛護の潮流もありつつ、
根拠を持って、ムチの使用回数に制限もかかってきました。

「馬の能力を最大限に引き出すためには、
叩き続けることではなく、
馬自身のリズムや気持ちを整えることが重要だ」
という考え方、アプローチが正解、主流となってきています。

近年の会社での人財育成にも、非常によく似ています。
※「ヒトは生物である」これは大原則です。

昔の職場では、「厳しく叱る」「詰める」「気合でやらせる」という育成が多かった。
短期的には成果が出る場合もあります。
しかし、中長期的には人が萎縮し、自主性も消える。
現在、これをしていると、離職にもつながる。

前述の通り、一流騎手ほど、
30年以上の昔から、むやみに鞭を使わないものでした。
普段から馬との信頼関係を築き、
折り合いをつけ、最後に少し合図を出すためにムチを見せる(見せムチ)だけで、
馬が自ら、伸びる状態を作っている。

会社も同じ。
優れた経営者やリーダーほど「怒鳴る回数」が少ない。
「怒られた」と感じさせない。
日頃から、ベースとなる信頼関係を築き、方向性を共有し、
働きやすい環境を整えている。社員が自ら動く。

もちろん、勝負所=要所での厳しさは必要である。
競馬でも、ムチそのものが禁止されたわけではない。
問題なのは、「いつもいつも、鞭に頼ること」なのである。

人が育たない会社の共通点。
それは、「普段の仕組み」ではなく、
「その場の叱責」で、動かそうとすること。
しかし、それでは根本的な会社の力が、上がってゆかない。

競馬も企業経営も、
今、本当に大切なのは「その場の追い込み」ではない。
日々の訓練・調教、信頼関係、環境・仕組みづくりである。

馬が、走ること・レース場を好きでいられるように。
ヒトが、仕事すること・職場に来ることを好きでいられるように。

真の勝負のとき、
少し背中を押せば、自ら走り出す状態を作れるかどうか。
そこに、
一流の騎手と、一流の経営者・幹部の共通点がある。


今、風車ムチは、ダメですよーー。
あのときは・・と、思い出話で済ませるように。


働き方、4つのステージ。コンビニから百貨店へ。またコンビニへ行け。

働き方には、4つのステージがあります。

相手を優先するか、自分を優先するか。<存在論>
現実や事実を優先するか、気持ちや感情を優先するか。<認識論>

この2つの軸により、4つのステージが出来上がります。

まずは、
1:カオス(混沌)から始まる。
カオスを抜け出すためには、徹底的に「自分が誰かにとって、便利な存在」となる必要がある。

次に、2:部分最適のステージに行きます。
部分最適を抜け出すためには、「ある優良顧客に完全に密着し、学び、認められるようになる」ことが必要となります。

そして、3:全体最適のステージへ。
ここでは「自分そのものが、誰にも負けない商品=得意分野を極めること」が必要となります。顧客密着から「自分のこの技を欲しい!」と言ってくる状態=「この指とまれ」と言えば、来てくれるよう「一番を作る」作業です。買ってくれる相手の購入単位である「単品」で一番になる。

最後は、4:全員最適のステージへ。
「得意分野」が1個だけでなく、2個、3個、、とできてきて、それらを集約・統合して、
どんなことにでも、対応できるようになることです。

さて、
ここからが、私の真骨頂です。
「全員最適」を終えたら、また「カオス」へ戻れ。

表を見れば、4から1へ、矢印がある。
何気ない「←」ですが、実は、これこそが、真髄です。
すべての仕事ができるようになったら
「もう一周して来いよ!」ということです。

たとえば、
大手流通業のグループ場合。。。
1=百貨店グループが経営している、コンビニやスーパーです。
2=百貨店の外商です。
3=百貨店のある一商品、一部門のバイヤーであり、部門責任者です。
4=百貨店のどの部門に行っても、成績を残すマネージャーです。複数部門を管理できます。「百貨」を一番にできる「百貨店」そのものです
そのあと、もう一度、
1(スーパー、コンビニ)に戻る。あるいは、別の業界(たとえば不動産部門や新規事業)に行く。

競馬の世界なら、
1=馬と一緒に過ごしたい。と厩務員になり
2=素晴らしい馬(あるいは、騎手・調教師)に密着し学び、世界が広がる。
3=自分の技術を、買ってもらえるまで高める。このあたりで調教師となる。
4=どんな馬・人も勝たせることができるようになる。

4から1へ。
このことをできてこそ。
これからの資本主義を勝ち残る経営。
4までやって、また1234。またもう一度1234・・・繰り返し。
もっと最終的に大きな4に。
強い会社、大企業は、こうしています。

中小企業に足りないのは、こうゆう認識とサイクルです。
4まで行った人が、数週間だけ1になる。
1日だけでも1になる。
そんなところからでもかまいません。

国枝調教師が、厩務員へ。
このニュースを聞いて、感じたことでした。


寄り切りの技/上は柔らかく脱力。下はどっしり落として前に。

もうひとつ、大相撲より。
「寄り切り」という、決まり手の極意について。

「押し出し」「上手投げ」「つり出し」「うっちゃり」・・・
数ある大相撲の決まり手のなかで、ダントツの1位が「寄り切り」
「寄り切り」で、勝った通算勝利数を見れば、
1位、貴乃花。2位、北の湖。3位、千代の富士。。名横綱の名が並びます。
まさに「王道」の技。

この技の極意は、
下半身を、強く。
上半身は、だらっと、脱力。

上半身は、
相手にあわせて「遊び」を残す。
それが一番、相手の力が出なくなる。
相手の力を受け流す。
上に、力を入れると、相手が押し返しやすい。引かれやすい。
「上は力まない。力むと、相手の力をもろに受ける」
「預ける感じ」「乗せる感じ」と、元・稀勢の里=二所ノ関親方の解説。
腕も、相手を振り回す「主動力」でなく、
あくまで「支点=操作点、ハンドルのようなイメージ」である。

一方、下半身は、
重心を落とす。足裏全体で土俵をとらえる。
動かない土台を作り。脚と腰で、前に出るイメージ。
押すのではなく、相手を「運ぶ」という作業。
「腕で押そうとしない。腰を落として、前に出る」
「下半身で、前に出続けることが、寄り切り」

まとめると、
上半身:柔らかい → 崩されない・対応できる
下半身:強い → どっしり前に出続けられる
「安定しながら、圧をかけ続ける」状態が、王道の技の極意。

経営やマーケティングに当てはめてみる。
上半身=戦術・現場対応・販促 = だらっと柔軟に。
下半身=理念・システム・品質・財務= どっしり固定。


強い相手を倒すヒント

続きまして、
大相撲より。

現役、最多の金星を誇る、玉鷲関。
なぜ、金星(=横綱に勝つこと)を獲れるか?
その秘訣を語っていました。

横綱は「型」が決まっているから、逆に、やりやすい。
作戦を立てやすい。
守りに入らず、負けてもともと。思い切ってゆける。

強い相手ほど、戦略が立てやすい。
中途半端が負ける。

ベースを大事にしながら、
そのうえに
いつも「遊び心」や「余裕」があること。

マーケティングも、
経営も、まったく、これに同じ。


今の時代、だからこそ大事に「労」の文字

我が近鉄バファローズの名監督の一人・西本幸雄さん。
リーグ制覇8度。歴代6位の勝利数。
しかし、日本シリーズでは一度も勝てず(巨人V9時代に阪急。江夏の21球のときの近鉄2年間)
悲運の名将。とも呼ばれる。
弱小球団を、厳しい指導で鍛え上げて、強くする。
自分が育て強くなった阪急に、弱小近鉄で立ち向かった監督。

近鉄バーに訪問したときに見た
直筆サインの言葉は、
「労力・情熱」
なんとまあ、、
さすが、西本さんの言葉。

今も昔も、色紙に「労力」と書く人がいるだろうか。

「努力」はあると思います、が、
「労力」である

「労」=心身ではたらくこと。つかれること。
そして、ねぎらうこと。いたわること。

苦労が、本当の芯の強さを生む。

今こそ、大事にしたい言葉=「労」です。
昭和ですなあーー。

・・・・ちなみに
主なプロ野球監督が色紙に好んで書いた言葉をご紹介。
思考が現出していますよね。

野村克也さん
「生涯一捕手」
「野球に学び、野球を楽しむ」

川上哲治さん
「不動心」

原辰徳さん
「和と動」

栗山英樹さん
「夢は正夢」

岡田彰布さん
「球道一筋」

私が好きな
落合博満、仰木彰は、名前のみ。座右の銘は、何も書かない。笑
思考さえ悟られぬことこそ大事。と思っている?
それとも、意味がないことはやらない主義?





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