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自分の身の在りよう。根本的な人間の思考。~秋山好古の教え

パッと手に取った第三巻の中で「折れ線」をいれた部分の中からランダムに、
主な登場人物たちの描写を紹介するシリーズ・第二弾。
今回は、秋山真之の兄・好古について。

「参謀の要務というのは、
円転滑脱(物事がなめらかな様子)として、上と下の油にならなければならない。
功名を断じて顕(あら)わしてはならない」

「国家が衰退するのは、つねに、上流階級の腐敗よりおこる」
「一家一族、邦家の実利に挙げ、名利は放棄して、速やかに閑するを要す」

一族を挙げて国家に実利を与え、
自分はその功績による名誉と利益をうけない。

国家の繁栄が、至上の正義であり、
彼のロマンティシズムの源泉である。

他にも、
「男子は、生涯一事をなせば足る」

「身辺は、単純明快が良い」

「歴とした男子は、華美を排するのだ」

「一個の丈夫が金というものでひとの厄介になれば、
そのぶんだけ気が縮んで、生涯しわができる」

「質問の本意をきかずに、弁じたてるというのは、
政治家か学者のくせだ。軍人はちがう。
軍人は敵を相手の仕事だから、敵についてその本心、気持ち、
こちらに求めようとしていること、などをあきらかにしてから、
答えるべきことを答える。
そういう癖を平素身につけておかねば、
いざ戦場にのぞんだときには、一般論のとりこになったり
独善におち入ったりして、負けてしまう」

弟・真之へ、人として、男子として、根本的な姿勢を教え、体現する描写が多い。

私も、真之と同じように、
書籍のなかで、好古アニキに薫陶を受け、教えてもらっている。
勝手に、兄弟の一員のつもりになっている。

・・・・
ドラマ第一回放送のなかでも、そうゆう面が、たくさん垣間見えていましたね。

「一身独立して、一国独立す」
福沢諭吉の「学問のススメ」から、この文章を引用し、真之に説明する。
「人、一人一人が独立して、初めて、国家が独立できる」

国に何とかしてもらおう、世間が悪い、会社が悪い、学校が悪い。
ではないのだ。
まず、自分が一人前に独り立ちする。それで初めて、自分の所属する組織も独立できる。良くなる。
それが「人として生きる常識」なのである。


なぜ、軍人になった?と尋ねる父に、
「私は、まず、食べることを考えている」と、返事する。
「士官学校は、タダの上に、小遣いまでくれますけん」

「人は、生計の道に講ずることにまず思索すべきである。
一家を養いえて、初めて一郷と国家のために尽くす」「父上の教えです」

「何がしたいから・・・」とか、「自分に向いてる仕事がないから・・・」とか、
好き好みをやっている場合ではない。
誰のスネもかじらず、まず第一に、自分が食べること=給料を稼ぐこと。を考える。

私の師匠は「売ることは、生きることに先んずる」と言った。
まさに、このことである。
今、すべての若者にお伝えしておきたい。


日本売上アップ学園、初の甲子園出場ーーー!

以前、大阪桐蔭を例に「甲子園」を活用して、
生徒募集に成功している私立高校のことを書きました。
まず、野球で知名度を上げ、
次に、特進コースで有名大学進学率を上げる。
すると、一般生徒の偏差値も上がり、募集数が増える。
https://cleaning-keiei.com/nakanishi/2018/09/01/
ちょっと前までの、
後発・私立高校の王道・成功パターンと言ってよいでしょう。

今から10年前のブログには「大学付属高校」の時代となる予測も書きました。
https://cleaning-keiei.com/nakanishi/2014/08/14/
今年は、16校。(わかる限り)
その傾向に拍車がかかっています。
東海大相模、長野日大、札幌日大、新潟産業大付属、早稲田実業・・・等々、
それに、校名に大学名がついている高校以外の「隠れ大学付属」が、増えている。
・明豊は、別府大学。
・大阪桐蔭は、大阪産業大学。
・花咲徳栄は、平成国際大学。
・木更津総合は、清和大学。
・滋賀学園は、びわこ学院大学。。等々

そして、これからは、
1)「通信制部門を持つ高校の野球部」
2)「野球専門学校的・高校」
3)「企業による経営高校」の進出を予感させます。
つまり、
大学の系列に入ること自体すら、少子化対策の「切り札」とは言えない時代となり、
=大学自体の経営も厳しい時代。
それ以外の道を模索しようとする学校が出てくる。

以下、妄想・・・
「日本売上アップ研究学園」が、甲子園に出場するかもしれません。
困っている高校をM&Aするか、公共施設の払い下げで用地を確保。
(本当は、フィールド・オブ・ドリームス的にしたいけどねー)

まず「野球コース」と「売上アップ・コース」のみ。
それと通信制授業。ネット広告(Youtubeやインスタ。。
高校に行かなさそうな子が観てそうな番組にバンバン広告を流してやる!)
名物監督&講師。。

場所の狙い目・第一は、甲子園出場を考えれば、
佐賀か鳥取か徳島か富山あたり。
高校数が少なく、甲子園の常連校も少ない。佐賀、いいなあー。
ただ、これは普通である。

ボクならではの狙い目は、奈良、和歌山や、福島、山形。
大都市圏から近く(=生徒が集まりやすく)メインとなる常連校がある。
その常連校の選手募集方針の逆を突く。
地元優先、ならば、近隣の県外から入れる。
今、県外から集めているなら、地元優先。
・・・・
物議をかもしそうな校歌を、現段階から、作っておこうではないか。。笑
CMソングだな。

「○○クリーニング学院」
どうですか?
甲子園に出れば、一気に知名度が上がり、採用にも効果があります。
無料で、すごい宣伝効果になります。
プロ野球の球団を持つことと同じ効果が、それ以下の投資で可能になります。

高校野球を、企業の知名度を上げることに利用すると、高野連が反対する?
PLや天理や創価・・・なぜ宗教法人が経営する学校法人は良んだ?と、押し切ります・笑
そして、既に「エナジック」って、商品名を高校名にしたチームが、沖縄に存在している。

それにしても、水島新司さんって、
改めて、すごい。
カタカナの高校が、本当に出てくる時代がくるなんて。
「クリーン・ハイスクール」とか、
「ブルートレイン学園」とか。。漫画の世界だけと思っていました。

少子化とは=市場の縮小である。
それに対応するように、甲子園にも、
1)「通信制部門を持つ高校の野球部」
2)「野球専門学校的・高校」
3)「企業による経営・高校」が、出場する芽が出てきた。

これを一般企業で言えば、
・「大学付属」となることは、大手やファンドへの売却や傘下入り。FC加盟。
・「大学」を付けることは、関連業種=川上・川下への進出。
・「通信制」とは、ネット販売部門を作ること。
・「専門学校化」とは、業種・商品の絞り込み。
・「企業化した高校」とは、M&A。。と言える。

市場縮小の時代を生き残るための参考となるかもしれません。


男と保険。理想と現実~水島新司「あぶさん」より

「ドカベン」でおなじみ水島新司さんの作品に
「あぶさん」という野球漫画がある。

南海ホークスの代打専門の打者・景浦安武を描いた作品です。

寡黙で、優しい「あぶさん」こと、景浦選手と、
その家族、ファンや友人たち。実在の球団、野球選手が登場する、
野球4割:人情6割。そんな漫画です。

私は、全巻を読んだわけではない。
小学校5年生の1学期、怪我で自宅療養を余儀なくされたとき、
親戚のおじさんが、お見舞いに「25巻」を買ってきてくれました。
※他の漫画も持ってきてくれたが、母親に『有害図書』として隠滅された・笑

この「あぶさん・25巻」のなかに
「保険」に関する描写が出てくる。それが、こちら。

保険の勧誘に来た営業マンを、
あぶさんの奥さん・サッちゃんが、こう言って追い返す。

「お帰りください。主人が死んでお金になる保険はいやなんです」
「主人が死んだら、私も死にます!」

男としては、憧れのシーンである。

 
現実は、こうはいかない。
「あ””!? なーんか、勘違いしとりゃーせんか? そりゃ、漫画やろ?空想やろ??」
「一番ええやつに、入っといてくださいね」と、机の上に、パンフレットが置いてある。

・・・・
あぶさんは、ずっと「少年の心」で生きているサッちゃんの愛に対して、
何も言わずに、保険に入る段取りをしていた。という、そんなお話でした。

男と保険。
理想の姿が、漫画=空想の世界にはある・笑


日本の「走れメロス」 池田屋事件の吉田稔麿

幕末「吉田稔麿」という人物がいた。

吉田松陰の松下村塾の門下生の中で「三秀」と呼ばれた
3人の逸材のなかの1人である。
残る2人は、過去のブログにも登場した高杉晋作。それに久坂玄瑞。
https://cleaning-keiei.com/nakanishi/2013/01/03/

師である吉田松陰と同様に、全員が明治維新をむかえるまでに死んだ。

明治で初代の総理大臣となる伊藤博文は、
吉田稔麿を、こう評する。
「自分とは比べようのないほど、天下の奇才であった」

内務大臣・品川弥次郎は
「生きていたら、総理大臣になっていただろう」

敵であった新選組の近藤勇は
「長州の士・吉田稔麿なるものあり。その死、最も天晴れ。後世学ぶべきものなり」
との言葉が残っている。

ここ京都・三条木屋町の池田屋という旅籠での
「池田屋事件」で、24歳の若さで死亡する。

池田屋事件とは、
反幕府のクーデターを起こすための集会を、
新選組が察知し、少人数で切り込み鎮圧した事件。

反幕府側に20名以上の死亡者、刑死者を出した。
新選組にも死亡者が出た。

吉田稔麿は、
新選組の急襲に応戦し、重傷を負いながらも、脱出する。
約300m先の自分の藩、長州藩邸に駆け込み、応援を要請する。
なんと、そのあと、残っている仲間たちを救うため、
再び、危険な現場へ戻ろうと引き返した。
その途上で、池田屋事件を鎮圧中の会津兵から致命傷を受け自刃。

当時の長州の若者の純粋さ、誠実さ、仲間を思う行動指針を、物語っている。

私に、そうゆうことが、できるだろうか?

・・・
ちなみに近年、上記の死とは、異なる見解も出てきている。
<説1>吉田稔麿は、襲撃時、池田屋にはおらず、長州藩邸にいた。
 急報を聞き、応援に行く途中で、討たれた。
<説2>池田屋から重傷で藩邸に戻って、応援要請したが、
 長州藩邸が、門を開けなかった。そこで自害した。

事実はどうだろうか。
もしタイムスリップできるなら、見てみたい歴史事件の瞬間の一つである。

事実はどうあれ、
「きっと、彼ならそうゆう行動をしただろう」と思われていたから、
それが、歴史に残った。
それは確かなことである。
https://cleaning-keiei.com/nakanishi/2017/07/01/
↑「最期は永遠に残る」以前のブログより。


桜の季節に。ドベでも必ず道は拓ける

今年も、桜の季節がやってきた。
大好きなのは、葉桜の時期。
「散る桜」
今年も、散歩がてら、近所に出かけました。
良い感じの場所を見つけ、スタバを買って、ゴロリンコ。

ナニ?
らしくない??
そんなことはない。どちらかと言えば、お洒落やナチュラルを愛するほうである。

春は、新生活スタートの時期。
生意気にも21歳となった愚息君は、この春、大学院へ進む意思決定をした
猛者たち(=学部の成績上位者たち)が集まる最難関・研究室に入るらしい。
「なぜ、その最難関・研究室を選んだか?」との質問に、
「一番、力がつきそうだから」との言葉を残し、身を投じた。

うむ、その思考、大したものだ。
(落ちこぼれたとしても、褒めてあげよう)
(ドベになっても、キミなら、必ず道は拓けるだろう)
(人の創り出した物に、理解できぬ物はない!)
大先輩からも、素晴らしいアドバイスをもらった。

21歳当時、学生の私では、ビビりまくって、恐ろしくて、
何よりも、ラクをしたくて・・
そうゆう意思決定はできなかった。

一部、超えられているが、さらに、超えていった。

「愚息」と謙遜して呼んだものの、なかなかの逸材だな。

おかげで、私も、
ちょっとした男同士の関わり方、成長について、
仮説ながら、自信を持って語ることができる。

また、そのうち、色々書きます。





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