アンカリング効果
あるテレビ番組で、見たことのメモ。
パンの街頭販売での実験、、、
A:300円のパンだけ並べて、販売した場合。
B:300円のパンを並べ、その隣に10万円のパンを置いて、販売した場合。
AとB、どちらが売れるのか?という実験。
結果は、
Aの場合が15個。
Bの場合が40個。
10万円のパンが隣にあるだけで、売れ行きが倍以上になったのです。
これをマーケティング用語で、アンカリング効果と言います。
「アンカー」とは、船のイカリを意味する言葉。
錨をおろした場所が基点となり、そこから動けないことからきています。
つまり、
10万円のパンがあることによって、基準が出来上がり、
300円のパンが安くみえてしまう。。。という心理効果が働いたのです。
ご支援のなかでお伝えしているところの「見せ筋商品」です。
常識的に、売れそうなものばかりでなく、
売れそうにない高級な商品を品揃えすることがあります。
アンカリング効果は、お客様に「基準」を与える心理効果なのです。
通常3万円のワインが、半額以下の1万円。。。と言われると、
「3万円」という数字がアンカーとなり、1万円が安く感じてしまう。
1万円の価値そのものを考えるよりも、お得感が先に立ってしまいます。
料理屋で、
松5000円・竹4000円・梅3000円のコースがあると、
多くのお客様は、真ん中の「竹」コースを選ぶ。
平均単価は、4000円くらいになるでしょう。
もし、4000円と3000円のコースしかなければ、
平均単価は、うまくいったとしても、3500円前後。
売れるか、売れないか、わからなくても
「憧れの商品」を、品揃えのなかに、入れておきましょう!