2025年1月26日 17:39
オモテに出していないメニュー=
こちらが、リクエストしなければ出てこない「裏アイテム」がある。
それを駆使して、ボクだけのお店の美味しさを、味わい尽くす。
えびそば・一幻(北海道)

手前にあるのは、「海老オイル」である。
注文の時に、「海老オイルください!」というと、持ってきてくれる。
何も言わないと、出てこない。
長崎ちゃんぽん・リンガーハット(全国チェーン)

お盆の奥にある「うまみ塩たれ」である。
これも「塩たれください!」って伝えると、店員さんが出してくれる。
言わないと、出てこない。
両方とも、味を濃くしてくれる。
魔法の呪文、秘密の合言葉。みたいなものですね。
知らなきゃ、それで、知らないまま。でも、十分美味しい。
こうゆうのを、
どうやって知るかと言えば・・・
他の人が持っているのを見て、店員さんに尋ねてゲットする。
「あれ、僕も欲しい。どうすれば、もらえるんですか?」
私のコンサルティングにも、
言えば出てくる、言わなきゃ出てこない「裏アイテム」がある。
ような。
いや、ないような。
でも、そうゆうもの、ありますね!
2025年1月19日 19:22
「恒産なければ恒心なし」
「貧すれば鈍す」⇒「富すれば鋭す」に関連して、個人の場合。
高いものを買ったお客様は、
ニコニコしている。
安くものを買ったはずのお客様が、
文句や不満を言ってくる。
値段を安くすれば、満足度が上がるわけではない。
値段が高いほうが、満足度が上がる傾向にある。
人が関わる販売の仕事を真剣にやっていれば、
当然、気づく原則である。
高くても、満足度の上がる商売を。
上記の本質を、知っているスタッフさんを。
本質を知っているからこそ、恒産なく、貧する。お客様にも、親身に対応できる優しいスタッフを。
味わい深く、育ててゆきましょう。
※
高いものを買ってニコニコしているお客様ですが・・・
もし自社の商品・サービスに、その価値がないと判断したら、
ニコニコして、別の店に移ります。
高い→ニコニコ。
実は、これが一番、怖いんだよ。甘えちゃダメだよ。ってことも、知っておきましょう。
2025年1月12日 19:17
せっかくの機会なので、
山本周五郎さん「赤ひげ診療譚」より。
心に残っている文章をピックアップして、ご紹介します。
↓↓
眼先のことに喜んだり、絶望して身を滅ぼしたりするのは、貧しい人間に多い。
恒産なければ恒心なしといって、
根の浅い生活をしていると、
思惑の外れた場合などすぐに極端から極端に走ってしまい、
結局、力のある者の腹を肥やすだけだ。
↑↑
本当に、深い言葉である。
貧しいから、目先に、一喜一憂する。
一喜一憂するから、貧しくなる。
「恒」とは、
「いつも、常に、ずっと、変わらず」という意味があります。
安定した財産なり、職業をもっていないと、
安定した道徳心を保つことは難しい。といった意味である。
「産」を、「財産」というだけでとらえてはならない。
「生産」ともとらえる。
常に「産」出する仕事をするから、財「産」がある。
結果、「心」も安定する。
「心」とは、意思・感情・感性・本質・性根・度量・記憶・注意。
同様のことわざに「貧すれば鈍す」があります。
貧乏すると、判断が鈍る。貧乏人は、ますます貧乏から抜け出せなくなる。
経営の場合、業績の悪い時の社長の判断は、
決まって、間違いやすい傾向にある。
業績が悪い⇒ケチる⇒サービスが低下する⇒お客様が離れる・・・というサイクルである。
逆に「富すれば鋭す」
裕福な状態になれば、鋭く良い判断ができる。

「福・富」のもとを作るため、今年も、全国を回ります!
2025年1月11日 19:49
赤ひげ診療譚、新出去定の言葉のなかで、
書き留めている言葉。。
物語を通して、頻繁に出てくるテーマのものを、ピックアップします。
↓↓
(1)
医療は、貧困と無知との闘いである。
(2)
人生は教訓に満ちている。しかし万人にあてはまる教訓はひとつもない。
殺すな、盗むなという原則でさえ絶対ではないのだ。
卑劣な行為に条件はないが、そうしなければならないときにはやむをえない。
教訓はそっぽを向いてもらうときだ。
(3)
無力な人間に、絶望や苦痛を押し付けるやつには、
絶望や苦痛が、どんなものか味あわせてやらねければならない。
しかし、彼らも人間だということを信じよう。
彼らの罪は、真の能力がないのに権威の座についたことと、
知らなければならないことを知らないところにある。
彼らは最も貧困であり、愚かな者より愚かで無知なのである。
(4)
だが、彼らもまた人間だ。
悲しいかな、かれらも人間であるということを認めてやらねばならない。
おそらく家族もあることだろう。ほかに生きる手段がなければどうするか。
妻子を養いその日のくらしを立てるためには、たとえ非道とわかっていても、
ならい覚えた仕事にとりついているよりしようがない。
↑↑
・・・・
ドストエフスキーの小説『罪と罰』のテーマに通じるものがある。
「悪の中にも、理解すべき動機がある」と。
麻薬の常習者に対して、
「麻薬は法律で禁止だ、身体にも悪い、やめろ」と進言するのではなく、
「麻薬を半分にできないか」と進言し、その視点から方法を考えるイメージである。
このことがわからなければ、
中小企業、事業所のコンサルティング、つまり、
今の4~5番店を、1~2番店にしてゆくことはできない。
2025年1月4日 19:34
新年、あけましておめでとうございます。
本年も、よろしくお願いいたします。
そもそも、ブログのタイトル「赤ひげ」について、
そう言えば、これまで触れていませんでした。
世の中では、「赤ひげ薬局」という精力剤のお店が有名です。
なので、
「会社が絶倫になる!」という意味ですか?とか、
「中西さんが絶倫!」という意味ですか?なんて、聞かれます。
(それもあるかもしれません・笑)

実は、この書籍、作家・山本周五郎さんの小説「赤ひげ診療譚」に
登場する医師・新出去定のニックネームです。
黒澤明監督が、原作をもとに「赤ひげ」というタイトルの映画を制作したことでも、有名です。
優れた腕がありながら、権威にこびることなく、
市井の町医者として、庶民のために反骨の生涯を貫いた医師です。
私は「赤ひげ先生」を経営コンサルタントの理想像として、
心・技・体のうち、体(資本力)は、ともかく、
心と技を大切に生きる中小の会社・事業所の
「業績を上げること」「なりたい姿に近づけること」に、徹底してこだわって、
経営支援を行っています。
本当の名医とは、必要以上の薬を使わず、
必要以上の検査・手術を行わず、
必要以上の診療回数を重ねず、
患者さんへの金銭的・体力的負担を最小限に、健康体にすることのできる人。
との認識を持っています。
コンサルタントも、
その会社の特徴を理解し、体力にあわせて、
クライアントに無理をさせず、
早く「コンサルタントが必要ない状態」となっていただき、
最大の効果をもたらしてこそ、本当の価値があると信じています。
早くクライアントの会社から「自らの存在を消し去ること」、
つまり「クライアントからお金をいただかなくなること」
「クライアント自身で、売上を上げ続けることができるようになること」
それを至上命題として、取り組んでいます。
「そんなことをしたら、御社の売上が下がってしまうんじゃない?」
と、心配してくださるクライアント様もいらっしゃいます。
大丈夫です!
また、互いに成長した姿で、お会いしましょう。
必要とされるところでこそ、価値は生きます。
また
「存在を消し去る」「お金をいただかなくなる」とは、
「クライアント先の可処分の利益を増やすこと」と、ほぼイコールに等しいのです。
自分のお金も大事ですが、
相手に儲けてもらうこと。が、何よりも大事です。
年始にあたり初心に回帰することも踏まえて、書き留め、ご紹介しました。