2013年4月5日 7:54
結婚した同期は、まさに「誠実、この上なき男」。
現在は、某コンサルティング会社の部長となって、
部門売上を数倍に伸ばす活躍をしています。
彼と接して感じる言葉が、「徳には官を、功には賞を」という言葉。
これは、書経(中国の歴史書、帝王や諸侯の言行録)にも出てくる
組織・人事の大原則です。
「人徳のある者には、高い官職(職位)を与えて、多くの人の上に立たせる。
功績のある者には、高い褒賞(俸給)を与えて、活躍に報いる。」
彼は、まさに前者のタイプ。
職位が大きければ、大きいほど力を発揮する・・・そんな器の大きな男です。
良い成績を収めた「功」だけのスタッフに、
簡単に高い役職を与えてはいけません。人の上に立たせては、いけません。
間違えてしまうことの多い組織・人事のミスです。
数字に見える成績に対しては、ボーナスや賞与で報いるのが、基本。
職位を与えるべき「徳」のある人物とは、、、
・裏表がない、嘘がない。言葉と行動が一致している人
・自慢しない、ひけらかさない。どんな相手にも敬意を持って丁寧に接し、話をよく聞く人。
・私心がない。自分の利益よりも、公(全体)のために考え、勉強し、動く人。
直接の数字には見えにくいところでもあるので、精査が必要です。
コンサルタント的に言えば、
「経営者の思いを理解し、
5年・10年先を見た業績アップにつながる行動を率先垂範し、
上下・公私ともに慕われ、信頼されている人」ということになりますか。
わかりやすく言えば、
「誰よりも、会社が好き、仕事が好き、仲間が好き!
現金を預けても、秘密を打ち明けても、ゼッタイ大丈夫!」という人。
彼の奥様になってくれた方は、、、
素晴らしい「眼力」があると思います!
ちょいオッサンだけど・・・末永く面倒みてやってくださいませ。
お幸せに!!
2013年3月28日 7:45
ご支援先の売上アップを図るため、店舗をご訪問するときには、
いくつか(勝手に作った)独自のチェックポイントがあります。
誰もが言うような当たり前のことは、置いといて。。。
人と違うちょっと変わったところを、いくつかチェックしています。
今日は、そのなかのひとつをご紹介します。
繁盛している店舗のバックヤードの特徴から導き出したルールです。
それは、「スタッフの連絡ノート」。
これをパラパラ~と確認します。
どんなことが書かれているのかによって、
「繁盛している」「繁盛する可能性が高い」
「繁盛するのに時間がかかる」「最悪、スタッフの入れ替えが必要」の4パターンに分かれます。
第一に、その言葉の数。
きちんと丁寧にたっぷりと、みんなが書いているのか?
第二に、言葉の質。
・お客様のことを中心に考えた言葉。
・会社を良くしてゆく言葉。
・スタッフを前向きにする言葉。。。が、多ければOK!
※かわいいイラストなんかが、ちょこっと描かれていてもOK!
こんなところからスタートする組織活性化もあるのです。
いつもの通り、ご支援先のバックヤードを物色していると・・・
こんなものが、張りだされていました。
今年、業界新聞さんからご依頼をいただき、連載をしています。
うれし、恥ずかし・・・ってやつ。
知らないところで、やっててくれれば、いいんですけど。。。
でも、まあまあお役に立つことを書いていますので、
ご購読くださいませ、よろしくお願いします!
※これは、バックヤードには貼りださなくても、大丈夫です。
2013年1月29日 8:45
値上げをすると、お客様が離れてしまうのではないか。。。
その危険を心配するよりも前に、
心配しなければならないことがあります。
それは、
「値上げなんかしたら、お客様が離れてしまうわよ!」という
店舗スタッフの「まるで他人事」のような「部外者的・感覚」です。
実は、この気持ちが、値上げのときの「最大の敵」となります。
「すみませんねぇ、値上げしちゃって、ホントにもう、うちの会社ったら・・・」
スタッフがお客様に良い顔をしたいがための、
このような「一瞬」の発言が、お客様を「一生」離れさせてしまうのです。
スタッフの理解・協力を得ながら、値上げ戦術を進行させなければなりません。
値上げの方法は、各クライアントの状況によって、使い分けています。
単純に、単品ごとに価格を変更する場合もあれば、
セール割引率・チケットの見直しを行う、
会員メニュー・サービスの変更を行う。。。等々。
どのクライアントさんも、
自分で自分の価格は、なかなか決めきれないもの・・・みたいです。
「もし、私の独断で良ければ・・・」と、
「そりゃ!」「せいやー!」と、傍若無人に「値決め」してゆくアドバイスが、
最近、意外とウケています。
2013年1月26日 7:26
今年はやけに、1月~2月のクライアントへの支援で
「値上げ」がテーマとなることが、非常に多くなっています。
いいことだと思います。
背景は、2つ。
まず、クライアントの多くが、
ここ1~2年で「値上げに耐えうる」だけの店舗・接客・品質づくりができてきたこと。
これが出来ていないのに、値上げしていては、街に残っている古~い文房具屋さんになってしまいます。
「値上げ」は、既存店の売上が上昇傾向だからこそ、打って出ることのできる戦術です。
次に、消費税増税を視野に入れて。
増税のタイミングにあわせて、価格を改定していては、遅すぎます。
そのときの「世間の空気感」が、どうなっているのかは、読めないからです。
「値上げ・・・やむなし」
「値上げ・・・避けて欲しい」
どちらの「空気」になっても、適切な販売促進をかけることを可能にするため、
将来を見据えて、この春の前に値上げが討議できることは、本当に幸せなことです。
すべては「お客様に支持される現場を作ること」が始まり。
自分でコントロールできないすべての事象も、有機的につながって、普段から鍛練を怠らない会社に味方する・・・
そう実感します。
日露戦争の司令長官・東郷平八郎元帥による
「連合艦隊・解散の辞」の一文をご紹介します。
「神明は、唯平素の鍛練に力め、
戦はずして既に勝てる者に、勝利の栄冠を授くると同時に、
一勝に満足して、治平に安ずる者より、ただちに之を奪う。」
東郷サン、肝に銘じて行動します!!(敬礼!)
時代も立場も超えて、胸に響く文章です。。。。