2013年11月16日 7:10
先日のブログに追記があります。
スタッフ数10名くらいまでの「小規模な繁盛店」
「家業的な形態といえる繁盛店」の働き方をまとめてみます。
1.店は年中無休、営業時間は早朝から深夜まで。
2.働くこと、体を動かすこと、労力を惜しまない。体で稼ぐ、商売は体が資本と考える。
3.仕事(=商売)と個人生活の間に区切りがない、けじめがない。
4.お客様が店に来てくれている間は、店を開けておく。
お客様が起きている間は、自分も起きている。
考えることや、事務処理、雑務などは、お客様が寝た後でやるものだと考えている。
5.他人の何倍も働いて、何倍もの所得をとろう、資産を増やそう、
一生懸命働けば、儲けも大きくできると考えている。
クリーニング店の場合、
1店舗ごとが、10名以下の「生業店」です。
全店舗トータルで「うちは、スタッフ50名の会社だ・・・」と
思い始めた時点で、会社、店の弱体化がスタートします。
会社が大きくなり、ある程度の生活ができるようになってくると、
このような感性が、どんどん薄れてゆきます。
本質的なものをもう一度、自分を含め、そこに働いている人々にしっかりと植えつけることが、
今日ほど必要とされているときはないのではないでしょうか?
私の思うところ、
ご支援先の2世世代(20代から30代)には、このような感覚が薄らいできているようです。
後継者の皆さんには、この「繁盛店エキス」を実践し、
強い会社を作って欲しいと思います。
スマートじゃないけど。。。
2013年11月13日 22:43
繁盛店の特長をまとめたノートをご紹介します。
「繁盛店」とひとことで言っても、
その規模や立地、業種、経営形態によって様々に分類され、
ひとつの繁盛店の特徴をとって、それを他店にあてはめることは、できません。
クリーニング業界に限らず、多種多様な業種の会社を、長年現場で見てきて、
比較的、共通しているもの、
深く突き詰めれば本質では全く同じものを、“繁盛店のエキス”として、抽出してみました。
1.お客様に見えないところは、一に節約、二に節約している。
逆に、目に見えるところには、コストを惜しまない。
2.設備、什器、施設は、とことんまで使い切る。
「使えなくなってから新しくすれば良い」「儲けてから大きくすれば良い」という志向である。
3.他人の金は借りない。無借金経営である。自己資本比率が高い。
4・利益を上げる最大のものは、物でなく、人である。
どちらかと言えば、人使いが荒く、何でもやらせる、遊ばせない。
5.「儲け」は、ガバっと、とるのでなく、小さくコツコツ積み上げるものと知っている。
6・1回当たりの仕入れ量は、少ない。1品目当たりの仕入れ量も、少ない。
7.仕入れの支払いは、現金が結局得をすると知っている。
8.ある単品に圧倒的に強い。単品で地域内のシェアをとりきる。
9.設定した客層が明確である。誰のための店なのか、すぐにわかる。
10.技術力に優れたものがある。他人が真似できないくらい、優れている。
11.買ったときだけでなく、買った後まで何かとサービスしてくれる、気にかけてくれる。
12.見た目の奇抜さがある。店の外装・内装・商品作り・売り方・サービス等の面で、人をびっくりさせることが多い。
13.経営者の人間としての考え方、理想・理念・哲学が、商品・売場・スタッフに反映されている。
14.えらい人ほど良く働いている、下の人はそれを目の前で見て、同じように働く。
15.仕事の成果とその報酬が、かなり一致している。
さて、何個くらい、何割くらい、できていますか?
2013年8月29日 7:42
夏の「男旅」は、熊本へ。
温泉・城・ラーメンがテーマです。
まずは、黒川温泉を攻める!
以前は、全く客の来ない寂れた温泉地だった黒川が、
現在のような「憧れの温泉地」となるには、一人のリーダーの存在がありました。

この旅館のオーナー、、、岩を削って自ら「洞窟風呂」を作っていた。
当初、まわりの旅館店主は、彼を変人扱いしていたそうです。
しかし、現実には、この旅館だけに、お客様が集まる。
他の旅館には、ほとんどお客様が来ない。。。
ついに、若手の後継者たちは、彼に教えを乞い、温泉の改革に着手する。
「黒川自体が、ひとつの旅館にならなければダメだ」
・看板も建物も、すべて木で統一。。。印刷したような原色が街のどこにも存在しません。
・街の中に木をたくさん植える。
・入湯手形を購入すれば、好きな旅館の風呂3つ巡れる。。。これにより組合が潤い力を発揮できる。
売店で、売っているお菓子にも、ナショナルブランド(カルビーとかロッテとか・・・)のものは、一切ありません。
黒川全体で、ノスタルジックな「非日常」の空間を作っているのです。
もし業界の市場規模を大きくしたいのなら、
「業界団体」や「組合」には、繁盛店の社長を据えるのが、一番です。
持ち回りや「顔役」リーダーは、調整には適していますが、革新と飛躍には向いていません。
理事長の会社は、伸びていますか?儲かっていますか?
「繁盛旅館の秘密を体感しよう・・・」とは、オモテの理由。
真の目的は、コレだー!!!

混浴露天風呂(笑)
「めっちゃ、バーさんがいたら、どうしよう・・・」と、
ドキドキしながら、入りましたが、だーれもいませんでした。
「あ!向こうからギャルがキターーー!」と思ったら、
茶髪の「ギャル男」でした。。。
2013年4月11日 8:31
先週末の「バクダン低気圧」の雨・風の影響で、
関西地方の桜はすっかり散ってしまいました。。。
と、まあ。
これが、一般的な認識。

でも、こうして、
葉桜ながらも、残っている桜だって、ちゃーんと、ある。
つまり「それが、全てではない」ということ。
商売だって同じです。
「もうこの業界は、需要が下がり続けて、先はないでしょう」とか
「もうこの会社、このお店は、駄目だろう」と「一般的に」言われていても、
やることをやれば、ちゃんと「花が咲く」ということを、
コンサルティングを通して、たくさん体現してきました。
ある社長に言われたことがあります。
「中西君、永く続く商売をしようと思ったら、
トラディショナルなものを大事にしてないとダメなんだよ。」
・・・年配の社長が、「トラディショナル」とくるものですから・・・問答無用に効きます!!
そう、その通りです。
ずっと「商売のトラディショナル」を大事にしていれば
少しだけ「見せ方」や「売り方」を、今風に刷新するだけで、
たちまち繁盛店に変身するのです。
そして、世間は「残った花」を愛で集う。。。
私が「葉桜」のことが、好きな理由のひとつかもしれません。
2013年4月5日 7:54

結婚した同期は、まさに「誠実、この上なき男」。
現在は、某コンサルティング会社の部長となって、
部門売上を数倍に伸ばす活躍をしています。
彼と接して感じる言葉が、「徳には官を、功には賞を」という言葉。
これは、書経(中国の歴史書、帝王や諸侯の言行録)にも出てくる
組織・人事の大原則です。
「人徳のある者には、高い官職(職位)を与えて、多くの人の上に立たせる。
功績のある者には、高い褒賞(俸給)を与えて、活躍に報いる。」
彼は、まさに前者のタイプ。
職位が大きければ、大きいほど力を発揮する・・・そんな器の大きな男です。
良い成績を収めた「功」だけのスタッフに、
簡単に高い役職を与えてはいけません。人の上に立たせては、いけません。
間違えてしまうことの多い組織・人事のミスです。
数字に見える成績に対しては、ボーナスや賞与で報いるのが、基本。
職位を与えるべき「徳」のある人物とは、、、
・裏表がない、嘘がない。言葉と行動が一致している人
・自慢しない、ひけらかさない。どんな相手にも敬意を持って丁寧に接し、話をよく聞く人。
・私心がない。自分の利益よりも、公(全体)のために考え、勉強し、動く人。
直接の数字には見えにくいところでもあるので、精査が必要です。
コンサルタント的に言えば、
「経営者の思いを理解し、
5年・10年先を見た業績アップにつながる行動を率先垂範し、
上下・公私ともに慕われ、信頼されている人」ということになりますか。
わかりやすく言えば、
「誰よりも、会社が好き、仕事が好き、仲間が好き!
現金を預けても、秘密を打ち明けても、ゼッタイ大丈夫!」という人。
彼の奥様になってくれた方は、、、
素晴らしい「眼力」があると思います!
ちょいオッサンだけど・・・末永く面倒みてやってくださいませ。
お幸せに!!