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競馬「ムチ」の歴史と記憶

競馬のニュースを、もうひとつ。

競馬界では近年、「馬へのムチの使用回数制限」が強化されています。
・現在:2完歩おいて5回まで。違反すると段階的に罰金等。
・その前:連続10回までというガイドライン。
・さらにその前の時代:無制限。。

これは、先日のG1競走で、
そのムチ回数を違反してしまった騎手のニュース。

私が競馬を知った1980~1990年代は、
騎手が最後の直線で、何度も鞭(ムチ)を入れる姿が、当たり前でした。

馬券を買った身(特に、経済力のない人)としては、
最後まで、全力で鞭をふるって追い込む騎手に、とても好感が持てるのです。

記憶に残る「追い込みのムチ」は、
年に1度、海外の騎手と馬が集まっていた「ジャパンカップ」です。
ここで、海外騎手が見せる「風車ムチ」、
日本では、ほぼ見ることがない、ムチの使い方です。
腕をぐるぐる回し、躍動的に追い込むスタイルを見て、ほれぼれしていました。

1989年、日本のオグリキャップが2着。優勝馬ホーリックスのオサリバン騎手。
https://www.youtube.com/watch?v=CtI_mrlQ2l4

1992年、日本のトウカイテイオーが優勝。2着馬ナチュラリズムのディッドマン騎手。
https://www.youtube.com/watch?v=1mxCV_QMabY
かっこいいでしょ?

でも、この当時から、
ムチを最低限しか、使わない騎手もいました。
「ムチを使っても、使わなくても、実際、結果もスピードも、変わらない」
「ならば、馬が、“走ることを好きでいられる”ように、騎乗する」という主義の騎手です。
当時、ナンバーワン、通算2900勝(歴代3位)の岡部幸雄騎手が、その代表格。
「馬優先主義」を唱えていました。
まだ現役で頑張る、武豊騎手も、その系統。
馬の気持ちを理解し、ソフトに乗る。
乗っているか、乗っていないか、わからないように乗る。

当時は、
「けっ!馬・最優先主義が、まーた最後、直線、追わずに負けたで!金持ち(馬主)の犬が!」
と、思っていました。いや、思っている馬券購入者が多数いました。

金持ちのオーナーは、今、自分の馬を勝たせても欲しいが、
もし今、勝てないなら、次のレースこそ勝てるよう、大切に無事に走らせてほしい、と願う。

岡部や武のもとには、
良いオーナーが集まってきて、良い馬に乗れる。
だから、勝つ。すると、また、良い馬への騎乗依頼がくる。。この良いサイクルが回りだす。

しかし、あの「風車ムチ」だけは・・・
記憶に、とどめておきたい。
(つづく)


働き方、4つのステージ。コンビニから百貨店へ。またコンビニへ行け。

働き方には、4つのステージがあります。

相手を優先するか、自分を優先するか。<存在論>
現実や事実を優先するか、気持ちや感情を優先するか。<認識論>

この2つの軸により、4つのステージが出来上がります。

まずは、
1:カオス(混沌)から始まる。
カオスを抜け出すためには、徹底的に「自分が誰かにとって、便利な存在」となる必要がある。

次に、2:部分最適のステージに行きます。
部分最適を抜け出すためには、「ある優良顧客に完全に密着し、学び、認められるようになる」ことが必要となります。

そして、3:全体最適のステージへ。
ここでは「自分そのものが、誰にも負けない商品=得意分野を極めること」が必要となります。顧客密着から「自分のこの技を欲しい!」と言ってくる状態=「この指とまれ」と言えば、来てくれるよう「一番を作る」作業です。買ってくれる相手の購入単位である「単品」で一番になる。

最後は、4:全員最適のステージへ。
「得意分野」が1個だけでなく、2個、3個、、とできてきて、それらを集約・統合して、
どんなことにでも、対応できるようになることです。

さて、
ここからが、私の真骨頂です。
「全員最適」を終えたら、また「カオス」へ戻れ。

表を見れば、4から1へ、矢印がある。
何気ない「←」ですが、実は、これこそが、真髄です。
すべての仕事ができるようになったら
「もう一周して来いよ!」ということです。

たとえば、
大手流通業のグループ場合。。。
1=百貨店グループが経営している、コンビニやスーパーです。
2=百貨店の外商です。
3=百貨店のある一商品、一部門のバイヤーであり、部門責任者です。
4=百貨店のどの部門に行っても、成績を残すマネージャーです。複数部門を管理できます。「百貨」を一番にできる「百貨店」そのものです
そのあと、もう一度、
1(スーパー、コンビニ)に戻る。あるいは、別の業界(たとえば不動産部門や新規事業)に行く。

競馬の世界なら、
1=馬と一緒に過ごしたい。と厩務員になり
2=素晴らしい馬(あるいは、騎手・調教師)に密着し学び、世界が広がる。
3=自分の技術を、買ってもらえるまで高める。このあたりで調教師となる。
4=どんな馬・人も勝たせることができるようになる。

4から1へ。
このことをできてこそ。
これからの資本主義を勝ち残る経営。
4までやって、また1234。またもう一度1234・・・繰り返し。
もっと最終的に大きな4に。
強い会社、大企業は、こうしています。

中小企業に足りないのは、こうゆう認識とサイクルです。
4まで行った人が、数週間だけ1になる。
1日だけでも1になる。
そんなところからでもかまいません。

国枝調教師が、厩務員へ。
このニュースを聞いて、感じたことでした。


調教師から厩務員へ 国枝栄さん

大相撲に続いて、今度は、競馬。。

競馬の「調教師」とは、
馬主(オーナー)から、馬を預かり、
育てて、レースに出走し、勝たせることが仕事です。

馬を飼育する「厩舎」を運営して、人気の調教師の場合、約80頭。
大多数の厩舎が、50~60頭くらいの馬を預かっています。
厩舎には、主に馬のお世話(掃除、エサやり、ブラッシング、運動など)をする「厩務員」や、
馬のトレーニングを行う「調教助手」あるいは「専属の騎手」が、所属しています。
JRA全体で、
調教師=厩舎の数は、200近くとなります。

いわば、「厩舎」は、
オーナーから経営をまかされた「会社」や「レーシングチーム」のようなもの。
調教師は、そこの経営者・リーダー。ということになります。

今回のブログは、
最近、定年で現役を引退した「国枝栄調教師」について。

歴代調教師のなかでも、
通算勝利数で10位にランキングされる「名伯楽」
2頭の三冠牝馬「アパパネ」と「アーモンドアイ」が、代表管理馬です。
このように、牝馬を育成することに定評があり、
「牝馬の国枝」と言われていました。

その国枝調教師が、引退後、
厩務員ヘルパーとなった、というニュースです。

 
いわば・・・
会社の経営者が、
1パートスタッフとして、現場で働くようなもの。

世に知れたスーパーの経営者が、
毎日、とある1店舗で、1従業員として、
レジ担当や、鮮魚のバックヤードで魚をさばく仕事に就くのと同じことです。

このニュースに関して、
書き留めておきたいことがあります。
(つづく)


寄り切りの技/上は柔らかく脱力。下はどっしり落として前に。

もうひとつ、大相撲より。
「寄り切り」という、決まり手の極意について。

「押し出し」「上手投げ」「つり出し」「うっちゃり」・・・
数ある大相撲の決まり手のなかで、ダントツの1位が「寄り切り」
「寄り切り」で、勝った通算勝利数を見れば、
1位、貴乃花。2位、北の湖。3位、千代の富士。。名横綱の名が並びます。
まさに「王道」の技。

この技の極意は、
下半身を、強く。
上半身は、だらっと、脱力。

上半身は、
相手にあわせて「遊び」を残す。
それが一番、相手の力が出なくなる。
相手の力を受け流す。
上に、力を入れると、相手が押し返しやすい。引かれやすい。
「上は力まない。力むと、相手の力をもろに受ける」
「預ける感じ」「乗せる感じ」と、元・稀勢の里=二所ノ関親方の解説。
腕も、相手を振り回す「主動力」でなく、
あくまで「支点=操作点、ハンドルのようなイメージ」である。

一方、下半身は、
重心を落とす。足裏全体で土俵をとらえる。
動かない土台を作り。脚と腰で、前に出るイメージ。
押すのではなく、相手を「運ぶ」という作業。
「腕で押そうとしない。腰を落として、前に出る」
「下半身で、前に出続けることが、寄り切り」

まとめると、
上半身:柔らかい → 崩されない・対応できる
下半身:強い → どっしり前に出続けられる
「安定しながら、圧をかけ続ける」状態が、王道の技の極意。

経営やマーケティングに当てはめてみる。
上半身=戦術・現場対応・販促 = だらっと柔軟に。
下半身=理念・システム・品質・財務= どっしり固定。


強い相手を倒すヒント

続きまして、
大相撲より。

現役、最多の金星を誇る、玉鷲関。
なぜ、金星(=横綱に勝つこと)を獲れるか?
その秘訣を語っていました。

横綱は「型」が決まっているから、逆に、やりやすい。
作戦を立てやすい。
守りに入らず、負けてもともと。思い切ってゆける。

強い相手ほど、戦略が立てやすい。
中途半端が負ける。

ベースを大事にしながら、
そのうえに
いつも「遊び心」や「余裕」があること。

マーケティングも、
経営も、まったく、これに同じ。





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