2022年11月27日 21:43
「悲しいから泣くのではない、泣くから悲しいのである」
末梢起源説(ジェームズ=ランゲ説)という心理学である。
気持ちに反応して、身体が動くのではない。
身体の動きに反応して、気持ちが変わる。
身体的、生理学的反応認知が、情動を生む。
たとえば、
「落ち込んでいる」という気持ち。
背中を丸めて、下を向いて、小さな声で「落ち込んでいます」と言えば、
気持ちは、落ち込んでゆく。
背筋を伸ばして、前を向いて、大きな声で「落ち込んでいます」と言えば、
気持ちは、前向きになる。
身体の動きが、気持ちを変えるのである。
カタチから入れば、ココロが変わる。
「楽しいから笑うのではない、笑っているから楽しいのだ」とも言える。
発言、態度、表情、身なり、行動が、人の思考や感情を変える。
先日のオリックスの優勝パレードでの出来事。。。
最初は、写メを撮りながら、選手を見ていたけれども、
周囲で自然と、拍手が始まった。
私も、拍手をする。
単に、パレードを眺めていたときよりも、
拍手をしている(身体的認知)ときのほうが、心がどんどん感動(情動)してくる、
「おめでとう!また、頑張れよ!ありがとう!」が、断然、強くなり、
熱い気持ちが、こみ上げてきました。
ああ、これって
心理学の「末梢起源説」だよな。
ミーハーな一方で、こんなことをクールに考えながら
自転車キコキコ。。家路につく。
お風呂に入って汗を流し、ご飯を食べて「鎌倉殿の13人」を見て、明日からの仕事に備えて、早めに寝る。
楽しい日曜日でした。
2022年11月26日 21:31
『大阪で、オリックス・バファローズの優勝・御堂筋パレードをやる』
と聞いて(お、ちょうど日曜日、大阪にいるぞ!)
なんと・・・ミーハーなことに
ぶわーっと、自転車ブッ飛ばして、見に行ってきました。
「オリックス・ファンなんて、そんなにいない。だから余裕で見れるだろう!」
と思って行ってみたら、大間違い。
近寄れないほどの人・人・人・・・・
(にわかファンって、こんなに多い。コロナ報道に踊らされる大衆心理と同じである)
![](https://sousai-keiei.com/nakanishi/wp-content/uploads/2022/11/2022-11-03-17-43-17-410-e1668835361105.jpg)
球界では「優勝を知っているチームは、強い」と言いますが、
その言葉の本質のかもしれないことを、ここに足を踏み入れてみて、理解できました。
たくさんの観衆の前、大迫力の中、
主役になって、これほど賞賛・祝福されれば、
選手たちは「また、勝ちたい。この景色を見たい。優勝したい!」という思いが、
もっと強くなるに違いありません。
優勝することによる金銭面の充実以上の価値が、ここにあります。
こうして、強いチームは、どんどん強くなってゆく。
会社の運営にも、一考の余地があります。
「成果を祝福する場、賞賛を受ける場、主役になれる場」を作り、
「また、この場に立ちたい」と奮い立たせる。
※ダイエット系とか、ネズミ講販売系、サロン系の怪しい会社が良くやっている手法ですね。
そして、、
野球マニア・本物人財育成マニアは、
こんなことも、空想する。
この御堂筋の人だかりの中に、
まだ無名の阪神タイガースの選手が、一人くらい、まじっているだろうか?
「行って、見てこい」と、アドバイスする人がいるだろうか?
もし、そうゆう選手や、そんなコーチがいたら、すごいなあ。強くなるのになあ。
心ある選手なら、この風景、同じ職業人の晴れ舞台、賞賛を受ける姿を見れば、
「俺も、必ずここに立つ!」という
羨望の気持ちと、それを上回る「悔しい気持ち」が、同時に去来するはずである。
小さな炎が、燃え始めるはずである。
私が阪神のコーチなら、必ず見に行かせて、その感想を聞く。
・・・・・
ミーハー体験、なかなか、いいものです!
2022年11月20日 22:47
パ・リーグを2年連続で制したオリックスの中嶋監督も、
実は、上記5条件に、ほぼ、当てはまる。
1)ツールは、、不明。
2)現役生活29年。
3)4球団。
4)現役での出戻りはない。が、日本ハムで兼任コーチを長年している。
5)上田、仰木、ヒルマン、
![](https://cleaning-keiei.com/nakanishi/wp-content/uploads/2022/11/2022-10-31-13-44-55-575-e1669417169177.jpg)
秋田の鷹巣農林高校出身
(まるで、野球漫画・ドカベンに出て来そうな校名である・笑)
以前のブログ「左のサイドスロー論」でも、登場した、
地方の公立高校出身である。
https://cleaning-keiei.com/nakanishi/2020/06/28/
プロ野球では「トレードに出される」と言えば、
一般的には、マイナスのイメージがつきまとう。
しかし、近年の優勝監督の経歴を事実として並べれば、
一概に、そうと言えない人生がある。
それぞれの場所で、何を学び、何を提供し、誰から何を吸収するか?
どこでも必要とされるために、長く生き残るために、
どんな技術を身につけるか?
どんな姿勢で取り組むか? 仲間からどう評価されるか?
全ては、自分次第で、大きなプラスにできる。
プロ野球のみならず、
経営者にも、一般社員にも、そうゆう時代が来るだろう。
さて、
現代の名将5条件に当てはまりそうな、
まだ、監督をしていない引退選手は、、誰か?
監督をやると、成果を残しそうな候補の「未来予測」である。
・一番手は、福留。・・名門PL出身が、どう作用するか?
・二番手は、藤川球児。・・解説・野球眼は確か。名将の下で過ごした条件が弱め。あのストレートは魔球=ツールと言える。
・松坂も、意外と当てはまる!・・が、名将条件とツール枠が弱い(解説聞いてると、ダメだしな~)
・山本昌は・・ツール:スクリューボールは一級品。落合監督下で過ごす。が、1球団生え抜きが、不安材料。
・實松、宮本あたりも面白いかな。
2022年11月19日 20:07
先日のブログの続き。
投手出身でも「名監督」となれるかもしれない5条件。
今年の新監督のなかに、この条件に合致する監督がいる。
ロッテの吉井理人(まさと)監督である。
1)は、シュートとフォーク
・・・ただし、高津のシンカー、工藤のカーブほどの一級品ではない。
しかし「2級ツールを組み合わせて、生き残った事実」も、また見どころである。
2)は、24年間
3)は、現役7球団(うち大リーグ3球団)※コーチとして、さらに3球団。
工藤同様、筑波大学の大学院で修士課程を取得。
4)は、近鉄(オリックス)バファローズに出戻り。
5)は、仰木、野村、バレンタイン
吉井は、我が愛しの「近鉄バファローズ」戦士である。
だから、若かりし、現役時代のことも良く知っている。
ひと言で言えば、とんがっていた。内角を突く、強気の投球。
感情をオモテに出していたし、不服そうな顔もしていたなー。
有名な10.19川崎球場での決戦と、その翌年。
優勝決定の試合で2年連続、吉井のポジションである「抑え=リリーフ」を、
エース・阿波野に交代させられ、ロッカー室で激オコ!!
優勝したのに、胴上げに参加しなかったことは、近鉄ファンの間では有名である。
でも、野球に対しては、真摯で真面目。
だからこそ、理不尽に対して「抵抗」していた。
野球界で、いちはやく、科学的トレーニングを導入。その先駆けの存在。
入団してきたばかりの野茂と仲良く、チームメイトとの、つなぎ役でもあった。
年数とともに、研究を重ね、たくさんの勉強をしている。
球界内でコーチとしての手腕も高く評価されて、
今回、ロッテ・コーチからの内部昇進。
今年の佐々木朗希・活躍の影の立役者でもあり、チームの把握もできている。
・・・・
奇しくも、漢字は違えど、同じ(マサト)である。
他人事とは思えず、期待と不安で、見守っている。
失敗があるとすれば・・・「上との軋轢」だろうなー・笑
大人になっていれば良いけどな・・・「論理」を優先させるから。
「うまく収まれば、それでいいでしょ」には、納得できない性格。
自由にやらせれば、それなりの結果は残すと思います。
良き理解者が、近くにいてあげて欲しい。。
名前も同じだし、自分と、やや似ている匂いがするのです。
・・・・
気になって、今年のロッテの戦力を観たけど・・・これは、弱い!!
エース不在・4番不在・リーダー不在。。
全部、これから、作らなきゃ。。課題山積み。
・高卒捕手、好素材「ザ・野球小僧」の19歳、松川君を、5年がかりで一人前にする。
・佐々木が、怪我無く、規定投球回を投げる。
・藤原、安田、、近年のドラフト1位の好素材が、覚醒する。
ちなみに、2018年・夏の甲子園ブログで取り上げた、
金足農・吉田の秋田のライバル・山口君が、ロッテ入りし、そこそこ戦力になっている)
このブログの中盤・3)に、ご注目。
https://cleaning-keiei.com/nakanishi/2018/08/27
・これに、実績あるベテラン勢が加われば、、何とかなるか?荻野、角中、岡・・・玄人好みのベテラン最後の旬の時期。
・レオン&レロン・リー兄弟くらいの、強烈な外国人、引っ張ってこれないかなー。
11月も、出張の日々。。
![](https://cleaning-keiei.com/nakanishi/wp-content/uploads/2022/11/2022-11-09-18-30-32-104-scaled-e1669072394277.jpg)
出張先のホテルは、クリスマス仕様で、心を和ませてくれます。
2022年11月13日 21:31
ツールと野球について、たらたら書く。
プロ野球・セントラルリーグを制したヤクルトの高津監督が、
現役時代に武器としたのは「シンカー」という変化球。
シュートしながら、沈むボール。
プロの世界で、生き残るため=
お給料をもらうために、
「シンカー=変化球」という「ツール」を駆使したのです。
身体能力で、剛速球を投げることができない。
だから「ツール」で、成績を上げ、生き残った。
一般的に、プロ野球では、
「投手出身の監督は、良い成績を残すことができない」と言われています。
投手は「お山の大将」で、考えが、自分中心だから。
ゲーム全体・チーム全体を、見て野球をする必要のないポジションで育ったから。
と、その理由を言われています。
しかし、近年は、
この高津監督が、セ・リーグ連覇を果たしている。
ソフトバンク・工藤監督も、何度も優勝している。
思えば、工藤監督も、現役時代、大きく鋭いカーブを武器(ツール)とした投手。
弱者が使う「ツール」で生き残った。
これまでのプロ野球界の定説を覆し、
「投手出身」で優秀成績を残している、この二人の監督の共通点をまとめてみた。
実は、「ツール」以外にも、たくさんある。
1)「ツール」を活かした投球をしていた。
⇒身体能力に加え、技術の工夫をしている。弱者の立場からスタート。
2)現役生活が長い(高津:22年/工藤:29年)
⇒衰える体力を、カバーして勝つための工夫。若手の手本となる野球への姿勢・練習態度を、球団に評価されている。
3)多数の球団を渡り歩く(高津:6球団/工藤:4球団)
⇒色んな組織・風土を知る、当時の環境への感謝も知る。色んな視点で野球に触れる。
高津は、国内球団だけでなく大リーグ・韓国・台湾・独立リーグを経験。
工藤は筑波大学に入学し、コーチ学も体系的に学ぶ。
4)元の球団に出戻りしている(高津:ヤクルト/工藤:西武)
⇒人格を含め、共にプレイした仲間からの信頼が高い、一目置かれた存在である。
5)名将と言われた監督と共に過ごす(高津:野村/工藤:広岡、森、王、原)
⇒その手法を身近で体験する。
(次回につづく)
・・・ここから、しばらく野球ネタ。興味のない方は、飛ばしてください。
![](https://cleaning-keiei.com/nakanishi/wp-content/uploads/2022/09/2022-09-06-09-29-57-388-scaled-e1664495452962.jpg)
遅ればせながら、、10月、出張先ホテルで迎えてくれたハロウィン装飾です。
これも「ツール」と言えますね。