top > 2017年


作戦としての特攻隊 男旅・その2

「自分以外の誰かのために、体を張って、生きてきた」
若い先輩方に感謝と、
私も同じ国に生まれた男として、
そうゆう人間でありたい、という気持ちを、新たにしました。

同時に、大切な若い命が失われたことについて、
「コンサルタント=参謀」という職業とリンクして思いを馳せる。

特攻という作戦は、無謀ではなかったのか?

色んな思索が駆け巡り、未だ、答えが出ていない。

まず、
私は、コンサルタントとして、リーダーとして、大切にしていることがある。
「自分が、できないこと」
「自分が、身銭を切ってやれないこと」は、他人に提案しない。ということです。

結果、作戦内容を実施していただく会社やスタッフさんに、
意味のない、無駄なことをさせることはなくなるし、
時間・お金の負担、体力的・精神的負担も、最低限に抑えることができる。

「ポスティング、1日〇〇枚・・やればいいんですよ」と、
特殊な成功ケースを聞きかじっただけで、軽々しく話すコンサルもいる。
しかし、住宅密集度によって、配布できる枚数は様々なので、
地域別の基準を作らなきゃダメだ。
体力だって、人それぞれで、普通は2時間やれば、もうヘトヘトだ。
実際に、やったから、
どの地域ならどのくらい配布できるのか?
どんなツールが良いのか?配布NGのマンションをどうすれば配布できるのか?
スタッフの不正をどうやって防げばよいのか?も、わかる。

「福島の原発は問題ない」と言った政治家は、
自分自身か、少なくとも、家族か親戚が、福島に移住するのが筋だと、思っている。
何時間か避難所を訪問して、テレビに流すのはポーズに過ぎない。
何日間か、自分が避難所で生活してみないと対策は出てこないし、
心情もわからない、と思っている。

そうゆう意味では、
特攻を指示した幹部は、特攻すべきだと考えている。
任務上、不可能なら、少なくとも、自分の子供を特攻隊に入れるべきだと。

いつの時代も、どの国でも、
戦争は、年寄りが始め、若者が犠牲になる。

そこで・・・・
「特攻作戦を考えた人」とグーグルで検索してみる。
そうすると「特攻作戦の生みの親」と言われている二人の名前が出てくる。

大西 瀧治郎・海軍中将は、終戦後、割腹自殺。
宇垣纏・海軍中将は、玉音放送後、自ら部下とともに特攻。

大西中将の自殺は壮絶だった。
切腹しただけでは、人は死なない。
介錯により首を刎ねられなければ、絶命しない。
「自らの死を以て旧部下の英霊とその遺族に謝す」と遺文を残し、
介錯なしで、自ら腹と首を切った。
数時間後、絶命せずにいるところを、人が見つけて病院に連れて行くも、
介錯も、延命措置も、拒んで、翌日、死ぬ。
苦しみを自らに課して死んでいった。

宇垣中将の降伏後の特攻には、批判も集まる。
しかし、彼なりの責任はとっている。

このような史実を知ると、
作戦を立案する者としての「矜持」は同じだったのか・・・と思う。
無責任に特攻させたわけではないことは、理解できた。

もちろん、
この二名が代表のように書かれているが、
実際には特攻作戦立案にかかわった人や、
それを推奨した人で、責任をとらない人も、たくさんいるだろう。
「手柄は奪い、責任はなすりつける」大きな組織にありがちな特性だ。

現在の日本の政治家や、リーダーに、
覚悟を持って、仕事をしている人間が、いるだろうか?


敵機は来ますか? 男旅・その1

夏の恒例行事「男旅」
今年は、鹿児島へ。

ご支援先、取引先の社長、幹部の皆さんには、鹿児島出身の方もおられ、
好漢(=快男子)ばかりなのです。
さすが、現在の日本の礎を作った、薩摩藩。薩摩隼人たち。
そういったものへのあこがれも手伝い、一路、南へ。

目的のひとつは、
知覧にある「特攻平和記念館」に行くこと。

太平洋戦争下、沖縄に進攻しようとするアメリカ軍を食い止めるため、
爆弾を積んだ飛行機で、乗員もろとも、敵艦に体当たりをする・・・という
特殊任務の攻撃隊=特攻隊の出撃基地があった場所です。

館内には、特攻隊員1000名の遺影写真と、
遺書が展示されています。

まず、
写真のお顔が、皆、凛々しく、
文字と文体が、とても綺麗なことが、印象に残る。

遺書は、文語体で書かれているものも多いため、
内容と意味を完全に汲み取ることが難しい部分もある。
でも、
「明日、戦い死ぬことが確定した男が、一番大切な人に残した文章だ、
意味を完全に把握できなくとも、とにかく1枚1枚、全てに目を通すこと!」
それが今の平和な日本に生きる男に課された、
最低限の義務であり、礼儀だろう・・・
そのあと、何を思うかは、それぞれの自由だ。と、各自見学。

残される父母への感謝の言葉と、これからのことを気遣う言葉。
恋人や子供への最後のメッセージ。任務の全うを誓う言葉。。。
一見、何でもない普通の言葉にこそ
その底にある、大きな感情を、窺い知ることができます。

もしも自分が、同じ時代、同じ立場となったとしたら、
あまりに決断と思いが大きすぎるがゆえ、
すでに心の整理ができていて、
逆に、特別な言葉や、感情を素直に、書くことはないだろうな。と思う。
どうだろう?

 
抑えていた感情が一気に、あふれてしまった瞬間がある。

どなたのものなのか、
言葉も、正確には覚えていない。

遺書の主文を書いたあと、
父、母、恩師・・・それぞれに宛てた文があり、
その最後に、おそらくは親戚の子供たちに宛てたメッセージがあった。

「敵機は来ますか?」

長い文章の中の、この言葉を目にしたとき、涙が止まりませんでした。

自分が戦うことで、
愛する家族を戦火から守れるかもしれないならば・・・
そうゆう使命感で生きた人たちの本質と、優しい気持ち。

特攻隊員の根底に共通しているものを、一気に感じ取り、
涙腺がボワーーっと。。。

「敵機は来ますか?」のあとは、こんな風に続いていたと思う。
「敵機なんて、なんでもないですよ。
 これから、〇〇兄さんが、倒してきますからね。
よく勉強し、体を鍛えて、父母を助け、日本のために・・・」

まるで、自分に宛てて書かれているように感じます。

 
もちろん、特攻隊員だけではない。
各地で戦闘に参加した人も、しなかった兵員も。
国内で働いていた人も、女性も子供も・・・当時、みんな必死だっただろう。

記念館内は写真禁止なので・・・知覧武家屋敷の写真をアップします。


本気っぷりが違うから・・・

量販店大手のユニー&ファミリーマートのグループが、
ドンキホーテから40%の出資を受け入れることが発表されました。

アピタやピアゴ等のブランドを展開している伝統ある大企業が、
既存の流通業界の中では、ちょっとキワモノ扱いされていた「ドンキホーテ」と
手を組まざるを得ない状況になってきた・・・。
つまるところ、そう解釈されているようです。

ドンキホーテに買い物に行って、
この写真を撮ってきた、数日後のニュースでした。

店頭に、貼り出されているポスターです。
商品ごとに、近隣の競合するスーパーが、いくらで売っているのか?を調査し、
その結果を、リアルタイムで貼りだしているのです。

「やりすぎだ」「お下品だ」と思われる方も多いでしょう。
しかし、ここまでやる「本気で戦う姿勢」は、見習うべき点も多いのでは??

大手企業に、ここまでのスピリットが、あるのかないのか?
それは「安売りが良い」という意味ではありません。

「自社の一番の強み」では、
絶対に負けない!という、徹底した他社との相対比較のうえ、実践できているのか、どうなのか??

その点に対して、本気の企業しか生き残れない。

そうゆうことを、コンサルティング先の社長から身近で学ばせていただいている、
ライバル会社からも学んでいるし、
こうした買い物の日常や、ニュースからも学ばせていただく。


クセになるかも!

行列に並ぶことが、何よりも苦手な私。。。

しかし、
普段は大行列のお店の前が、
今日は、2~3組だと「これはお得だ!」との打算が働き、
並んでしまう。

名前を記入して、待つのですが・・・
なんと、すでに「ナカニシ」と記入されている!

(あー、どうも親切に、ありがとう!)と、一瞬、都合よく、勘違い。
・・・そうか、同姓なんだ・・・
(名前、書こう)
(でも、店員さんも、俺より早く来たナカニシ君も、
「ナカニシ」連発じゃ、紛らわしく思っちゃうよなー)
(「ナカニシ・B」か「ナカニシ・2017」と書こうかー)
(いや・・・「ナカニシ・イケメンのほう」と書いてやろう・・・)
(!!偽名使おう・・・、ウヒヒ、これこれ・・・)ということで、このようになりました。

上記の時間、ほんの2~3秒。
文字のあたふた感に、書きながらの心の揺れが出ています。

「おひとりでお待ちのソリマチさまー」と呼ばれる。

スクッと立ち上がる! 
♫ポイズーーーーーン

周りを見渡しても、誰も何も。。。ツッコミなし。。。
「違うだろーー!」
とは、誰も言わない。

何も変わらない時間が流れているだけ。

 
これ・・・意外と楽しいことに気づきました!
名前を書いて待つ行列なら、並んでもいいかも~(笑)


繁盛店のポスター


ご支援先社長との昼食で見つけた店内ポスターです。

こうゆう店内看板、とても好きですねー。
異業種には、ヒントがいっぱいあります。





TOPへ戻る