昭和レトロ喫茶店の記憶
大学卒業後、船井総研に入社して、最初の2年間は、フルタイムで仕事をした。
学生時代、バイク旅行に使っていた寝袋は、
会社に泊まるためのものとなり、週1~2日は、会社に泊まって仕事をする。
先輩方から依頼される「24時間ではこなしきれない」仕事を、納期までに完成させる。
「仕事は断るべきでない」という暗黙の了解。。。
もしも、断ったら「ヤツは、断ったらしいぞ・・・」フロア全員の知るところとなり、
以降、仕事は、こなくなる。(恐ろしい・・・)
土日は、嬉しい!なぜなら、昼前くらいに出社すれば良い。
クライアント先への調査・戦略立案をまとめたぶ厚い資料を提出する期日=「報告会」直前でなければ、土日は、22時には帰宅できた。
当時、雑居ビルに入居してたから、警備員のオッチャンと、若手社員は、めちゃめちゃ仲良しになる。
同じ部署の先輩は、優しかったので、
2週間に1回くらいは、完全に休める日がある。
そんな休日には、ここぞ!とばかり、、、寝る。
昼前にモソモソ起き出して、ジャージ姿で、この喫茶店に出かけて、
新聞や雑誌を読んで、ダラダラ過ごす。。。
家にいると、電話がかかってきて呼び出されることもあるので、外に出ておいたほうが安全!
これが「隠れ家カフェ」好きの原点。
自分が実力をつけて、クライアントから直接、依頼が来るようになって、
スケジュールボードが半分以上、つまり、週に最低でも3日くらい埋まってくると、
先輩から依頼される仕事を、選べる雰囲気が出てくる。
先輩も、自分よりも稼いでいる後輩には、仕事を頼みにくい。
当然と言えば当然の、実力社会です。
そうなってきたのが、3~4年目。
土日には、この喫茶店に出かけて行って、
新聞を読んだあと、自分のクライアントさんのための仕事をするようになった。
この昭和初期・・・大正ロマンの雰囲気漂うレトロ喫茶店、
道路拡張のため、閉店に。。。
きっとこれが最後になる。初心に帰って、頑張ろう!