競合店対策・・・「ライバル店があることは幸せである」という境地
クリーニング店経営に、他社との戦いは避けて通れない道。
ライバル店に対する、リーダーによって様々です。
怒り、尊敬、嘆き、憐れみ、憎しみ、
羨み、驕り、無関心・・・人間のさまざまな感情が入り混じります。
「あそこは安いだけ。仕事が悪いと評判だ」
「ウチの真似ばかりしている。訴えてやる」
「クレームを一切受け付けないらしい」と否定的見解をする人。
逆に、
「良く考えた商売をしている。うちも勉強しなくければ」
「行動力あるクリーニング店だ」
「あの営業力は、うちも見習わないといけない」
と肯定的見解をする人。
否定的見解をするリーダーよりも、
肯定的見解をするリーダーの方が良く伸びておられます。
山梨県・甲府市の武田信玄像の前から、
戦国時代の「最終勝者」徳川家康のエピソードをご紹介します。
徳川家の最大の脅威であった「武田信玄・死の報」に際し、
大喜びする家臣たちに対して、家康は、このように言ったそうです。
「信玄のような武勇の将は、古今まれである。
自分は若い頃から彼を見習いたいと思うことが多かった。
信玄こそ我らにとって武略の師であると言って良い。
隣国に強敵があるのは幸いである。
なぜならば、こちらは油断なく、怠りなく励み、
また、国内の仕置きにも心を遣うゆえに、政治も正しくなり、家も整う。
もし、隣国に強敵がいなかったら、味方は武のたしなみ薄く、
上下ともに己を高く思って、恥じ恐れる心を持たぬため、だんだん弱くなるものである。
信玄のような敵将の死を、味方が喜ぶ理はない。」
競合店・ライバル店の存在を肯定し、敬愛し、学ぼうとする姿勢のあるリーダーこそ、
最後に天下を取ることができるのですね。