2013年12月1日 8:12
週末は、青森にて、有志グループによる勉強会に、
ゲスト講師として招かれました。
定期的に呼んでいただける勉強会なので
「中西さんに教えてもらったことを、実行したら、売上が上がってます!」
メンバーさんから、こんなことを言われると、とてもうれしい気持ちになります。
勉強会は、朝からスタートして、みっちり6時間。
そして夕方4時に終了。
バスの出発まで、時間があったので、弘前城へ。。。
城マニアの後輩が「ナンバーワン」と評した城です。
本当は、桜が有名なのですが、今日は、紅葉です。
ところで、青森県は、今でも
青森・弘前を中心とした「津軽」と、
八戸を中心とした「南部」で、地域性や、風習がまったく異なります。
ぶっちゃけ「仲があまりよろしくない・・・」といった感。
江戸時代の「藩」の境によって、商圏が異なっている
戦国時代の終わり、津軽地方は、南部氏の配下だった「津軽為信」が、
単独で上洛し、勝手に自分の領地を、豊臣秀吉に認めてもらったに過ぎない・・・と南部の人たちは見ている。
戊辰戦争の際には、奥羽列藩同盟を結んで、新政府軍と戦っていたのに、
津軽藩だけが、早々に降伏。結果、お隣の南部藩が大窮地に立たされた・・・と感じている。
店舗展開をする場合でも、
「青森で上手くいったから、次は県内第二の都市・八戸に出店しよう」とか、逆に
「八戸で上手くいったから、次は県庁所在地・青森に出店しよう」と、簡単にいかない県なのです。
旧南部藩だった八戸は、現在でも、どちらかと言えば、
同じ南部氏の領地だった「岩手県」との関わりが強いのです。
昔は、通行手形。
今で言う「パスポート」がなければ、藩同士を行き来できなかった時代。
「藩」は、まったく別々の「国」なので、言葉も文化も違っていました。
お国柄や、その地域の成り立ちには、
現在のマーケティングにも活かせる要素が、たくさんあるのです。
2013年11月28日 22:25
みなさんのお店では、
クリスマスツリーや、
クリスマス飾りは、できていますか??
だいたい、繁盛しているクリーニング店は、
この時期、センス良く大きく「クリスマス仕様」になります。
繁盛していないクリーニング店は、季節感が、一切ありません。
実は、クリスマス仕様になっていないお店には、
・「お客様志向」が欠如している可能性が高い。
・「お客様からの見られ方・お客様への見せ方」について、無関心もしくは、独りよがりになってしまっている。
・「お客様の望むこと」をしてさしあげる気持ちが少ない。
実はこのような、他のすべての事柄にも通じる根本的な問題をはらんでいるのです。
私が良く使う「個別性は、普遍性である」という原則、そのものなのです。
一個の事象に、その他の全ての底辺にある性質が、現出するのです。
師走の迫ったこの時期、気の利いた業界の店舗なら、
ほとんどの店舗が、クリスマスのデコレーションをしています。
「お客様が喜ぶこと」で「他店がやっていないこと」。
これをライバルよりも、如何に早く見つけて、実行に移し、やり通すか・・・。
これが、繁盛店のマーケティングの基本です。
2013年11月16日 7:10
先日のブログに追記があります。
スタッフ数10名くらいまでの「小規模な繁盛店」
「家業的な形態といえる繁盛店」の働き方をまとめてみます。
1.店は年中無休、営業時間は早朝から深夜まで。
2.働くこと、体を動かすこと、労力を惜しまない。体で稼ぐ、商売は体が資本と考える。
3.仕事(=商売)と個人生活の間に区切りがない、けじめがない。
4.お客様が店に来てくれている間は、店を開けておく。
お客様が起きている間は、自分も起きている。
考えることや、事務処理、雑務などは、お客様が寝た後でやるものだと考えている。
5.他人の何倍も働いて、何倍もの所得をとろう、資産を増やそう、
一生懸命働けば、儲けも大きくできると考えている。
クリーニング店の場合、
1店舗ごとが、10名以下の「生業店」です。
全店舗トータルで「うちは、スタッフ50名の会社だ・・・」と
思い始めた時点で、会社、店の弱体化がスタートします。
会社が大きくなり、ある程度の生活ができるようになってくると、
このような感性が、どんどん薄れてゆきます。
本質的なものをもう一度、自分を含め、そこに働いている人々にしっかりと植えつけることが、
今日ほど必要とされているときはないのではないでしょうか?
私の思うところ、
ご支援先の2世世代(20代から30代)には、このような感覚が薄らいできているようです。
後継者の皆さんには、この「繁盛店エキス」を実践し、
強い会社を作って欲しいと思います。
スマートじゃないけど。。。
2013年11月13日 22:43
繁盛店の特長をまとめたノートをご紹介します。
「繁盛店」とひとことで言っても、
その規模や立地、業種、経営形態によって様々に分類され、
ひとつの繁盛店の特徴をとって、それを他店にあてはめることは、できません。
クリーニング業界に限らず、多種多様な業種の会社を、長年現場で見てきて、
比較的、共通しているもの、
深く突き詰めれば本質では全く同じものを、“繁盛店のエキス”として、抽出してみました。
1.お客様に見えないところは、一に節約、二に節約している。
逆に、目に見えるところには、コストを惜しまない。
2.設備、什器、施設は、とことんまで使い切る。
「使えなくなってから新しくすれば良い」「儲けてから大きくすれば良い」という志向である。
3.他人の金は借りない。無借金経営である。自己資本比率が高い。
4・利益を上げる最大のものは、物でなく、人である。
どちらかと言えば、人使いが荒く、何でもやらせる、遊ばせない。
5.「儲け」は、ガバっと、とるのでなく、小さくコツコツ積み上げるものと知っている。
6・1回当たりの仕入れ量は、少ない。1品目当たりの仕入れ量も、少ない。
7.仕入れの支払いは、現金が結局得をすると知っている。
8.ある単品に圧倒的に強い。単品で地域内のシェアをとりきる。
9.設定した客層が明確である。誰のための店なのか、すぐにわかる。
10.技術力に優れたものがある。他人が真似できないくらい、優れている。
11.買ったときだけでなく、買った後まで何かとサービスしてくれる、気にかけてくれる。
12.見た目の奇抜さがある。店の外装・内装・商品作り・売り方・サービス等の面で、人をびっくりさせることが多い。
13.経営者の人間としての考え方、理想・理念・哲学が、商品・売場・スタッフに反映されている。
14.えらい人ほど良く働いている、下の人はそれを目の前で見て、同じように働く。
15.仕事の成果とその報酬が、かなり一致している。
さて、何個くらい、何割くらい、できていますか?
2013年11月5日 8:33
超豪華な客室列車「ななつ星」の導入や、
鉄道会社らしからぬ、独自の経営手法が話題の「JR九州」。
こちらの写真は、ある九州の駅で見かけたものです。
「●●駅に行くには、どのホームに行けばいいですか?」と、尋ねると、
「2番ホームです。白い色のラインを、たどってください」と、教えてくれるのです。
(たどりながら進んでいくのが、なんとも楽しい!!蘇る童心・・・)
「珍しい車両空間」とか「超豪華」とか、
「異業種への進出・・・」だとか、でっかい話が注目されますが、
コンサルタントは、ニュースは、あくまで、上っ面のニュースとしてしか見ていません。
地道なお金をかけない工夫を、
積み重ねているんだな。。という現場に着目し、本質を見抜くのです。
こうゆう会社は、敵に回すと、厄介です。
お金をドバドバ使い、流行を追う、一見イケテるだけの会社は、敵に回しても、怖くありません。
自分たちは、「敵に回すと、怖い会社」にならなきゃ!
カネを出す前に、アイデアで何とかしよう・・・とする会社に!
何でも「買ってくださーい」というスタッフを減らし、
簡単に「買っていいよ」という幹部を減らし、
お金を出す前に、知恵とアイデアを出し尽くして何とかしよう!!というスタッフを増やすのです。
それが、永続する強い経営、人材育成って、やつじゃないでしょうか。