苦痛を苦痛し、喜悦を喜悦す
毎年、寒い時期になると、思い出す言葉があります。
「苦痛を苦痛し、喜悦を喜悦す」「苦楽超然。」
1900年代前半、日本で確立した精神療法「森田療法」の創始者・森田正馬・東京慈恵会医科大学名誉教授の言葉です。
若い頃「鬱・うつ」の治療を受けたことのあるご支援先の社長さん
(今、とても素晴らしい会社経営者となっておられます)に、
7~8年前に、教えてもらいました。
「苦しいときは、ただその苦しさを感じ、嬉しいときは、ただ嬉しさを感じる」
その状態の「あるがまま」を、受け入れることで、
神経症を治してゆく、というのが「森田療法」の真髄だそうです。
社長の話によれば、
森田療法は、WHOが幾度か見学に訪れたことのある特色のある治療法で
「薬を使わない」ことが特長なのだそうです
京都の東福寺の近くにある三聖病院で、それを実践していて、
一般に開放されている講座もあると、聞いたので、
当時、私は、早速、行ってみました。
すると、そこは独特の空間でした。
古い小学校の木造校舎のような建物の中庭に、草木が生い茂り、池があり、
そこに泳ぐ金魚を、患者さんらしき人が、じーっと動かず眺めている・・・。
「しゃべる人は、治りません」という手書きの貼り紙・・・。
まるで、禅の講釈のような内容を聴きましたが、
内容は、ほとんど理解できず。。。
うーん、つまるところ、
「嬉しいときに、嬉しさにひたるように、
苦しいときには、苦しさにひたればいいんだろうなー」と、
神経症と無縁な私は、
そんなお気楽な解釈で、実際の生活に取り入れることにしています。
寒いのは、大の苦手。。。
「寒いの、嫌だー、あー、寒い、寒い!!」と、やりたいところを、
「寒冷を、寒冷す・・・。寒冷を、寒冷す・・・
ただ、寒さがここにあるだけなんだ。。。
冬らしくていいもんだ、この寒さは、夏じゃ味わえないよな。
やっぱり冬は、こうじゃなきゃな~」
自分ができる防寒対策をやったあとは、こう思っています。
さて、もうすぐ
「花粉症を花粉症し、花見を花見する」季節がやってきます。
花粉症は、進化した人間の証なんだぞー!
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