コンサルタントがブラブラ歩いて考えた「銀座」マーケティングのこと(前編)
銀座での勉強会を終えて、
勉強会ご参加メンバー同士で街を歩き、二次会会場へと移動していたときのことです。
メンバーさんの一人が、私にこう切り出しました。
「中西さんは、銀座の街を見て歩いて、どんなところを見て、何を感じているんですか?」
あまりにも、キョロキョロとあたりを見回し、
挙動不審な雰囲気を醸し出していたから、
このような質問をさせてしまったのかもしれません。
私がそこで感じていたのは、「銀座」という立地の品格の高さ。
そして、それを活かすマーケティングを行おうとする、各小売・サービス企業の戦略です。
ざっと見たところ、銀座に出店している各企業の店舗は、
ほとんどが「赤字」と思われます。
家賃と売上実績のバランスが、
釣り合っていない店舗ばかりのように見受けられました。
銀座にある単独店舗だけでは、とても採算がとれていない・・・と推測できる店舗が多いのです。
しかしながら、「銀座に店がある」というだけで、
信用がつき、品格の高い企業とみられ、他の地域での販売に好影響を与えてくれるのです。
つまりは、銀座にあるほとんどの店舗は、
その単独店舗での「利益」を見込んで出店したものではなく、
企業のブランドイメージを作り上げるために、出店したものと言えます。
言い換えれば、赤字分は「看板代」と理解して、
「銀座」に出店しているのです。
(後編へと続く)
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