2025年2月1日 19:42
船井総研には、毎年、たくさんの社員が入ってきていました。
伸びる=コンサルタントとして大成する若手社員には、ある特徴があります。
圧倒的激務のなか、
入社1年目の様子を見ていれば、だいたいわかります。
それは、2つ。
1)クライアント先や、新規の問い合わせなどで、かかってくる電話。
先輩がしている電話の受け答えを、自分の仕事をしながら、じーっと聞き耳を立てている。
2)上司や先輩の言葉や動きを、そっくりモノマネして、遊ぶ。
これをしているスタッフは、コンサルタントとして成功しました。
1)電話の受け答え=コンサルタントの成功イメージを観察する。
2)モノマネ=上手い下手に関わらず「やってみる」という行動力。
一生懸命、言われた仕事をこなす社員、
社内表彰される社員が、伸びるわけではない。という事実を、私は知っている。
成功例の「観察」
やってみる「行動」
「生きる術」を手に入れる方法は、
前回ブログの「裏アイテム」を手に入れる方法と、要素は同じなのです。
他の人が持っているのを見て、=観察力
店員さんに尋ねてゲットする。=行動力
「あれ、僕も欲しい。どうすれば、もらえるんですか?」
「あれ」を探す=良いものを探そうとする意志と観察=「電話の観察」
「どうすれば、もらえますか?」=言ってみる、やってみる行動=「先輩・上司のモノマネ」

もうひとつ、つけくわえるならば・・・
土日も休みナシ。週に1~2日は会社に泊まり込み。帰るのは終電かその1本前。
今で言う「ブラック」な職場。
その極限のなかでも、
夜な夜な、先輩や上司の「モノマネ」で、笑える。笑わせる。
そうゆうところも、大事な要素だったのかもしれません。
2025年1月26日 17:39
オモテに出していないメニュー=
こちらが、リクエストしなければ出てこない「裏アイテム」がある。
それを駆使して、ボクだけのお店の美味しさを、味わい尽くす。
えびそば・一幻(北海道)

手前にあるのは、「海老オイル」である。
注文の時に、「海老オイルください!」というと、持ってきてくれる。
何も言わないと、出てこない。
長崎ちゃんぽん・リンガーハット(全国チェーン)

お盆の奥にある「うまみ塩たれ」である。
これも「塩たれください!」って伝えると、店員さんが出してくれる。
言わないと、出てこない。
両方とも、味を濃くしてくれる。
魔法の呪文、秘密の合言葉。みたいなものですね。
知らなきゃ、それで、知らないまま。でも、十分美味しい。
こうゆうのを、
どうやって知るかと言えば・・・
他の人が持っているのを見て、店員さんに尋ねてゲットする。
「あれ、僕も欲しい。どうすれば、もらえるんですか?」
私のコンサルティングにも、
言えば出てくる、言わなきゃ出てこない「裏アイテム」がある。
ような。
いや、ないような。
でも、そうゆうもの、ありますね!
2025年1月19日 19:22
「恒産なければ恒心なし」
「貧すれば鈍す」⇒「富すれば鋭す」に関連して、個人の場合。
高いものを買ったお客様は、
ニコニコしている。
安くものを買ったはずのお客様が、
文句や不満を言ってくる。
値段を安くすれば、満足度が上がるわけではない。
値段が高いほうが、満足度が上がる傾向にある。
人が関わる販売の仕事を真剣にやっていれば、
当然、気づく原則である。
高くても、満足度の上がる商売を。
上記の本質を、知っているスタッフさんを。
本質を知っているからこそ、恒産なく、貧する。お客様にも、親身に対応できる優しいスタッフを。
味わい深く、育ててゆきましょう。
※
高いものを買ってニコニコしているお客様ですが・・・
もし自社の商品・サービスに、その価値がないと判断したら、
ニコニコして、別の店に移ります。
高い→ニコニコ。
実は、これが一番、怖いんだよ。甘えちゃダメだよ。ってことも、知っておきましょう。
2025年1月18日 20:12
「恒産なければ恒心なし」
「貧すれば鈍す」⇒「富すれば鋭す」に関連して、経営者の場合。
経営者なら誰しも、
一時的に、苦しくなるときがある。何度もある。
それは、売上であったり、資金繰りであったり、お金にまつわることが多い。
「恒産なく」「貧する」状態に陥る。その脅威を感じる。
そんなときでも「恒心」を持ち、「鈍く」ならないようにする。
良く言われる「平常心」というものです。
その訓練を行う必要がある。
顔色ひとつ変えず、
「ない」ときでも「ある」ときと、同じ思考とふるまいをしなければ、ならないのです。
昨年、前職の船井総合研究所の社長・小山政彦さんに、
優秀な後輩の経営者が、こう尋ねた。
「船井総研の社長時代に、一番、気をつけておられたことは、何ですか?」

私は(さすが、いい質問をするなあー)と感心しつつ、注目して、聞いていた。
その答えは
・・・・
「やせ我慢だろうね」
なんとも、江戸っ子らしい、お答えでした。
きっと、上記のようなことです。
「平常心」での意思決定。思考、言動、ふるまい。その訓練を行うこと。
続いて、
「小山さんは、ご自身で経営もされ、コンサルタントとして色々な経営者を見てきたと思います。
経営者にとって、一番大切なことは何ですか?」
(2年前、同じ3人で食事をしたとき、同じ質問をしていた)
(当時と、同じ答えがどうか、試そうとしている・・・なんとも図太い後輩である)
その答えは、、
「業績を上げて、従業員の給料を上げてやること」
見事、2年前と、まったく同じお答えでした。
二人とも、さすがなのです!
2025年1月12日 19:17
せっかくの機会なので、
山本周五郎さん「赤ひげ診療譚」より。
心に残っている文章をピックアップして、ご紹介します。
↓↓
眼先のことに喜んだり、絶望して身を滅ぼしたりするのは、貧しい人間に多い。
恒産なければ恒心なしといって、
根の浅い生活をしていると、
思惑の外れた場合などすぐに極端から極端に走ってしまい、
結局、力のある者の腹を肥やすだけだ。
↑↑
本当に、深い言葉である。
貧しいから、目先に、一喜一憂する。
一喜一憂するから、貧しくなる。
「恒」とは、
「いつも、常に、ずっと、変わらず」という意味があります。
安定した財産なり、職業をもっていないと、
安定した道徳心を保つことは難しい。といった意味である。
「産」を、「財産」というだけでとらえてはならない。
「生産」ともとらえる。
常に「産」出する仕事をするから、財「産」がある。
結果、「心」も安定する。
「心」とは、意思・感情・感性・本質・性根・度量・記憶・注意。
同様のことわざに「貧すれば鈍す」があります。
貧乏すると、判断が鈍る。貧乏人は、ますます貧乏から抜け出せなくなる。
経営の場合、業績の悪い時の社長の判断は、
決まって、間違いやすい傾向にある。
業績が悪い⇒ケチる⇒サービスが低下する⇒お客様が離れる・・・というサイクルである。
逆に「富すれば鋭す」
裕福な状態になれば、鋭く良い判断ができる。

「福・富」のもとを作るため、今年も、全国を回ります!