2024年4月21日 20:01
例の「稀少入荷」車海老たちが、水槽に入れられている。
美味しく飲み食いしながら、
「あのさ、もし自分が、水槽の中の車海老だったら、どうする?」
一見、無意味でアホ。
だが、実は大切な「反実仮想」問答がはじまる。
「反実仮想」とは何か?以前も紹介した。
⇒https://cleaning-keiei.com/nakanishi/2018/01/25/
1)座して(いや、プカプカして)、穏やかに死を待つ。
・・・待て。本当に、それで、良いのか?
2)底で死んだふりをして、捨てられて、生き残る。
・・・待てよ。。不良在庫から調理しないと、もったいない!という経済合理主義の料理人だったら、
早く料理にされる可能性があるぞ。
3)ピンピン暴れて、抵抗の意志を示す。
・・・待てよ。動くと、上の方に行ってしまう。
時間合理主義の料理人だったら、手っ取り早く、アミですくわれてしまうかもしれない。
4)自ら腕(足か?)か片目を切って、明らかな不良品となる。
・・・オレを商品として出すと、お客様からクレームが入るようにしておいて、生き残る。
痛いけど、生きるためだ。海老になれば、痛くないかもしれない。
5)2)と3)の組み合わせは、どうだ?
死んだふりして、アミにすくわれたところで、ピン!と跳ねる。
地面に落ちて、捨てられて、生き延びる。
・・・でも、捨てられて、料理人の手から逃げ延びたところで、、海水がない。。
かなり苦しみながら、死ぬことになりそうだ。
6)ならば、ひと思いにスパッとつかまって、仲間を少しの時間でも生かし、
ヒトに美味しく食べられたほうが、良いか??感謝はされるぞ。
こうゆう思索をしていると、
申し訳なくて、食べることを、ためらうようになる。
人の「業」。命をいただいて生きていることを痛感する。
車海老の水槽が「小宇宙」に見えてくる。
もしかして、人間社会も、同じじゃないか??
ごちゃごちゃ、やってるけど、結局、ポン!と召されてゆく。
水槽の中と、人間の世界は、大して変わらないかもしれない。
だからこそ、
現世を自分のやりたいように。悔いのないように。
誰かに喜んでもらえるように、全力で。
全ては、ある日、ポンと召されてゆく日のために。
「どんな順番で、海老をつかまえるんですか?」と、料理人君に質問する。
変なヤツだと思われたみたい。
しばらく考えてから、
「美味しそうなヤツからです!」と。
・・・ミシュランの覆面調査員と思われたかな?
フッ、模範解答だけどな・・
本当か??
嘘つけーー。それじゃ、店の経営、成り立たないだろうよー。
「目があったヤツ」から始末していってるだろ?
キミ、結構、ワルっぽい顔つきをしているぞー。
きっと、
この水槽の中には、放り込まれてから、幾多の危機をかいくぐり、
何年、生き延びている。
そんな長老・海老も、いるんだろうなー。
「その海老は、この中で、誰だと思う?」
「なぜ、そう思う?その理由は?」
酔っ払いオヤジの面倒なトークは、尽きることがない。。
大地震が来ても、中国軍が来ても、
感染症が来ても、大不況が来ても、
大丈夫なように、こうやって反実仮想・訓練をしておく。
だから、
ライバル店が来ることくらい、何てことない!
2024年4月20日 19:35
何、食ったブログ、第三弾は、居酒屋さんより。
この貼り紙POPは、まことに「巧み」である。
こう書かれるとねー。
注文してしまいます。
しかも、この手書き感が、増幅させる。
欲張らないで「2個」を、全員からご注文いただく。
・・・・
当社の汗抜き仕上げは、お一人様、2個限定です。
熟練職人の勤務時間の縮小、資材の不足と高騰につき、ご協力をお願いいたします。
※
活車海老、のごとく「活・熟練職人」と書くも良し!
的なことに相当しますよね。
2024年4月14日 20:20
何、食ったブログ・・次は、大阪の百貨店より。
「マフィアが愛した・・」と言われると、、ね。
デザイン・センスと、フレーズだけで、買ってみたくなる。
オヤジ心、そそられてしまうのです。
「ヤクザが愛した饅頭」でも
「ギャングが愛したポップコーン」でも、なんか絵にならないですよね。
なぜだ?
ヤクザやギャングって、
だいたい見た目で「それモン」とわかる。
マフィアのほうが「それモン」とわかりにくい。から??
より地下に潜ってて、秘匿性が高そうな感じ?
むやみに、ひけらかさない感じが、いい感じに思える??
映画でも「ゴッドファーザー」や「アンタッチャブル」のほうが、
「グレート感」があるんですよね。「仁義なき戦い」よりも。
中身も、お洒落でした。
しかし、
マフィアは、本当に愛していたのか??
たぶん、愛していない。
イタリアのお菓子を売るためのマーケティングの一環である。
御社の商品、何に愛されたことにしましょうか?
2024年4月13日 20:17
どうでも良い事の中に、ヒントがある。
時々、このブログにあらわれる、何、食べたシリーズ。
こちらは、通りがかりに、ふと入ってみたお店。
何と・・・「天ぷら」と「刺身」を同時に、丼のうえに乗せるという「暴挙」?
よくばり丼・1200円
定食として、別皿でセットされるのは、
上級ランチとして、広く認知されるところでありますが。
歌手で言えば、矢沢永吉と松山千春を、
デュエットさせた、というようなものである。
そして、
注目すべきは、この「よくばり」の下にある。
野菜天丼480円。
腹ペコで、お金に余裕のない学生君のためのメニューが、ちゃんと存在しているのです。
かっこつけてない、チャラくない、
お客様に密着して、
地道に積み上げるこのお店の姿勢が見て取れます。
裏面は、こうなっています。
2024年4月7日 21:24
クライアント先の女性スタッフさんと
「イケメン・プロ野球選手は誰か?」という会話になった。
驚いた!!
山本由伸、近本光司、山田哲人。
佐々木朗希、大谷翔平。。という名前が出てくる。
実際「プロ野球 イケメン」とネット検索しても、そうゆう名前が連なっている。
私の感性では、
「え??」「は?」という選手の名前が並ぶ。
「いやいや、ちょっと待ってください」
「顔の話をしてるんですよね?」
「顔・限定の話ですよ」
確かに、顔、悪くはないですよ・・・。性格も良さそうですよ。
でも、顔は、普通くらいでしょうよ。
「じゃあ、聞きますけどね。
僕の首から上を、カパッ!と、チカモトに取り換えたとしたら、イケメンですか?」
「中身も首から下も、僕です。顔だけ、チカモトです。」
30盗塁しない。毎年15勝以上しない。トリプルスリーしない。
160km投げない。100億円稼がない。
この通り、性格は悪い。変人かつ変態として。
それでも、イケメンですか?
女性陣のこのイケメン判断を、バイアス(先入観・偏り)と呼ぶ。
バイアスの中でも「ハロー効果」=何かの際立つ優れた要素だけで、
全てを総合的に高く評価してしまうバイアスのこと。
いわゆる「過大評価」である。
「顔」を評価するのに、
その判断に「顔以外の要素」を、多分に入れてくる。
純粋な「顔だけ」で判断をしていない。
いや・・・正確に言えば、バイアスがかかって判断できないのである。
つまり、
男よ、仕事で成果を出すべし!
それ以上のメリットも、たくさんあるぞ。
ということである。
「じゃあ、中西さんの言うイケメン選手は、誰ですか?」
よくぞ、聞いてくれた!
古くは、カープの高橋慶彦だ。
渡米した選手なら、ダルビッシュ。
今、日本国内なら
断然、ソブエ=祖父江大輔である。
中日の中継ぎ投手、本当に良く頑張る投手。
毎年毎年50試合に登板してるんですよ!3試合に1試合、これを10年間。
どうですか、めちゃめちゃ、かっこいいでしょ。
この、捕手のサインをのぞき込む表情と目力なんかね、
僕が女性なら、これだけで、打ち取られてしまいますよ。
ほら。ソブエです。
じゃーーん!!
「・・・・・」
「うーん・・・まあ・・」
「中西さんのストライクゾーンも、相当、偏っていますよ」
「どう偏っていますか?」
「何というか、、時代遅れなんです」
「今は、中性的な感じがいいんですよ」
「そうですか、うすうす、感じてはいました。。」
「でも、僕は、断然、ソブエ派です!!首から上だけ、ソブエになってもいいです」
こんな風にして、
現代人の感性とのすり合わせ訓練をしている。