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2024年・レクイエム④西田敏行さん~人生にコミカルさ、即興による創造

数々の名演技・変幻自在・「演技自体を楽しんでいるなあ」
【人生には、いつもコミカルさが内包されていてよい】ということを、
感じさせてくれる俳優さんでした。

写真は、名作ドラマ「白い巨塔」より
(再放送を何度も観てしまう・・お気に入り)
主役の財前五郎=唐沢寿明の義理の父・財前又一=西田敏行の名セリフ。

「ええか、人間、金ができたら、名誉が欲しなんねん。
人間の究極の欲望は、名誉や」
「名誉ができたら、金も人も、自然についてくるけど、
金はどこまで行っても、ただのカネに過ぎん」

カネの次は、名誉。
カネで買えるものは、ほとんど、何でも持っている人もいる。
カネを持っていても、カネで買えないものに、飢える。
その欠乏を、カネやモノで埋め尽くしてゆく。
粋がったり、背伸びをしても、まったく幸せではない。
次に、欲しくなるのが「名誉」である。
今、簡単に手に入る「名誉」と「カネ」の中間みたいなものが、
SNSの「いいね」ですね。

カネは「人の命」のために使う。
結果として、その死後、名誉を得る。というのが、王道です。

 
西田さんのどの出演番組なのか、忘れてしまったけど・・・・
「オレがブタで、お前がサルだったころはなあー」って、
堺正章さんと出演していたときのコメントが、とても面白くて、覚えています。

初期、ドラマ西遊記の「猪八戒」役・コメディ路線からスタートしました。

中~後期は、打ち合わせナシのアドリブも有名でした。
監督も、台本を無視しても怒らない(怒れない?)ほどの大御所役者さんに。
(白い巨塔・財前又一が「カツラ」という設定も、西田さんの提案によるものだという)

「ジャズのようなセッション・即興・予測不能からの創造を大切に」
と、演技=仕事について話しておられました。

ご冥福をお祈りします。





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