top > 2018年 > 11月 > 16日


日常の「小さな旅」

事務所に出社する日のランチ・タイムは、
心ばかりの「小さな旅」が、体験できる。

ランチのピークタイムを避けてずらし、
どこか美味しそうなお店はないか?
穴場はないか?
ビジネス街をブラブラする。

ボロボロ看板の怪しいお店。
なぜ、この状態で、未だ存在できているのか?笑
よほど美味しいか?
インド基準の金銭感覚か?
今日は、ここを攻めてみよう!

2階にある入口を入ると
店員も、客も、誰もいない・・・。
大型テレビで、陽気なインド映画が流れているだけ。

時間が遅いから、ランチタイム終了かな?
よほど、マズイのかな?
2つの思いが交錯し、「これはハズレ店舗だ!!」と一瞬で判断。
そそくさと階段を下りて、
別の店を探そうとしていたら、
スキンヘッドのインド人に声をかけられた・笑

「私、この店のオーナーね」
「ちょっと、買い物に出かけてた」
「え!? 店に、誰もいなかった?」
「食べれるよ、戻って!入って!」

店内には、スタッフがバックヤードにいたようで、
インド語で、こっぴどく叱られていた。

「なんで、二人ともバックヤードに引っ込んでるんだ?」
「営業時間中は、一人はホールにいるように!って、前も言ったよな?」
「また、客が逃げてたじゃねーか」
「今回は、俺が、連れ戻したから、事なきを得ただけやぞ」
「こうゆう度々のロスを、どう責任とるつもりや!」
「黙ってないで、なんとか言ってみろ」
「これから、どうするか、口に出して、言ってみてくれ」

きっと、こんな感じ。
いや~、どこかで聞いたことのある風景だな~・笑
この構図は、万国共通なんだなー。

なんだか、
他人事と思えず、申し訳ないから、
カレー3種に
タンドリーチキンもついているDセットくらいのヤツを頼んだ。

味は・・・そこそこ。
「宅配もやってるから、頼んでくれ」「ネットもやってる」
「メニューを渡しておく」と、売り込まれて、帰ってきた。
押しに弱そうに見えたんだろうな~。

店名も場所も、よく覚えていない。
「スキンヘッド・オーナー・カレー」だ。





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