偏差値と口コミ評価点数も、比例する。5つの仮説
高校の在校生・卒業生の口コミ情報サイトを調べてみると、
大きな法則が発見できます。
偏差値の高い高校は、口コミ評価の点数が高く、
偏差値の低い高校は、口コミ評価の点数が低い。
偏差値と口コミ評価点数は、比例している。
なぜ、そうなるのか?
5つの仮説が、思いつく。
1<自分のせい/他人のせい>説
偏差値の高い高校の生徒は、努力して、道を拓いてきた。点数は自分次第という思考ができている。
偏差値の低い高校の生徒は、他人(校則、先生、施設、校風、同僚)のせいにして、低い点数をつける。
2<苦労して手に入れたものは価値が高い>説
人間、苦労して手に入れたものを、悪いものと思いたくない。
だから、苦労して入学した高校には、現実よりも高い評価をつける。
深く考えず、入れるところにすんなり入学した人は、フラットな立場で評価する。
3<校則がゆるい/厳しい>説
偏差値の高い生徒は、自主的に規律を守れる。責任のある自由=リバティがわかる。
だから校則が最低限で良い。反発が少ない。
偏差値の低い生徒は、際限なく、無秩序で勝手。責任のない自由=フリー。
だから締める。すると、反発する。
4<長期的打算/短期的感情>説
偏差値の高い生徒は、自校の口コミ点数は、
将来、自分の経歴に影響を及ぼすことを計算して、高い点数をつけておく。
偏差値の低い生徒は、そこまで考えが及ばない。
目先の好き・嫌いで生きている。一時の感情で点数をつける。タトゥーを入れることに似ている
5<今の自分への評価、深層で自己投影>説
偏差値の低い生徒は「今は、1~2点だけど、これから、4~5点になる」という可能性
「=自分の伸びしろ」を残した点数を入れる。自分でも気づかないうちに、自分を投影している。
偏差値の高い学校の生徒の高評価も、「学校」というよりも、今の自分自身への高い点数である。
さて、どれが、当たっているでしょうか?
どれも、正解な気もします。
この5つの説を統合する根本的な答えとは、何か?
皆さんは、どの説をとりますか?
自分が高校生だったとき、自分の高校に何点をつけますか?
その他、さっと調べてみてわかったエトセトラ所感・・・
1)この傾向は、都市部において顕著。地方においては、ゆるやかである。
地方出身者のほうが、社会に出てから活躍できる素地、所以かもしれません。
2)「偏差値が高いのに、口コミ評価が低い」という高校も存在する。
特進コース、体育コースを設けている私立の高校に多い。
偏差値(=学校経営)維持のための詰め込み教育・階級・分断の弊害か?
大人の経済的エゴ。を、感じとるのか?
3)コンサルタント的視点からすれば、
「偏差値が低くても、口コミ評価が高い」というカテゴリーには、
新規マーケットがありそう。そうゆう学校を作れば、市場を切り崩せる。儲かる。
マッピングして、このポジションに近いモデルになりそうな学校の取り組みを調べれば、
答えは出てくる。
勉強しない=楽しい!満足。
というわけには行かないのが、世の中のようです。
ちゃんと体系的に勉強する人のほうが、生きている満足度が高い。