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撤退企業から勉強すること

当社が、材料を買っていた仕入れ会社が、
業績不振が理由で、事業規模を縮小する・・ということで、
支店を閉鎖する通知が、届きました。
今後は、本社のみで運営してゆくそうです。

ああ・・・
もっと、たくさん買ってあげていれば、良かったなあ。
我々も、力不足で、申し訳なかったなあ。。という気持ち。と、
現実的には
別の業者さんを、探しておいたほうが良さそうだなあ。という
打算の気持ち。

当社の担当者は、とても良く頑張る人で、
最後まで残って、残務処理にあたるらしい。

今年に入ってからは、
使えない人。給料が高く、売上に貢献しない人。から順番に、
バシバシ、リストラされていたらしい。

それでも、最後まで、
自分の会社の悪口を、一切言わなかった彼は、立派だと思う。

しかし、コンサルタントとしては
「業績不振の真実」は、知っておきたい。
「どうすれば、こんな風にならずに済んだと思いますか?」
「職業柄、後学のためにも、聞かせてください」と、水を向けた。

そうすると、
もちろん、大前提は、我々の能力・努力不足が、原因ですよ・・
という言葉から始まり、
「もっと、トップに現場を見て欲しかった」
「もし、現場を見れないなら、現場の提案を、受け入れて欲しかった」
「数字だけを見て、提案をダメ出しされ、身動きがとれないのが、もどかしかった」

創業オーナーが、一線から退き、
次の身内オーナーは、会社を売却し、
大株主=トップが変わった会社での出来事です。

「普通の会社が、モノのように、ポンポン売り買いされ、数字だけで判断される。
 話は、聞いたことがあるけど、他人事だと思っていたら、
 自分の会社で、起こってしまいました」とも、言ってました。

他人事ではない。
こうゆう会社は、これから増えるだろう。


肯定的自己暗示をかける人、かかりやすい人

サルミアッキ・後日談・・・。

とある、クライアント様の幹部会議では、
毎回、参加メンバーが、飴やビスケットを持ち寄り、机の上に置いて、
つまみながら、会議をしています。

その中に、そ~~っと
「サルミアッキ」を、しのびこませておきました!

誰か、食べないかなーーーなんて、ドキドキしながら、見ていました。

でもそこは、警戒心の強い幹部たち。
誰も、引っかかることは、ありませんでした。

種明かしをして、食べてもらうと、
7人中6人が「おえーーー」「マズイ!」との感想。

しかし、この会社のナンバー2の部長さんだけは、
「ん?これ、うまいやん!」と、パクパク食べ始めたのです。
「俺には、バイキングの血が流れとるんちゃうか!」なーんて。

え?あれれ?
そんなに、美味しいのかい??
ということで、私も、もう一度、食べてみました。

すると、あら不思議!
「まあまあ、美味しい」と、感じるようになってきたのです。

ちょっと強がりが入っていたかもしれません・笑
でも本当に。。
事務所では、1個食べるのが、やっとだったサルミアッキを、
私も、パクパク、食べれるようになったのです。

これは、以前のブログでもご紹介した「プラシーボ効果」の一種かな?

プラシーボ効果とは、偽物の薬でも、
優秀な医師から処方されて、
「効果がある」と信じ込んで飲めば、実際に、病気が治る。という心理効果です。

部長の言動によって、
「肯定的・自己暗示」がかかり、不味いものも、
美味しいと感じるようになったのです。

 
組織には、
この部長さんのように
「肯定的・自己暗示」をかけてくれる「太陽」のような人が、
とても重要です。
その周りに、私のように「単純脳」で「肯定的・自己暗示」にかかりやすい人がいると、
全体が、前に進み始めるのです。

誰もが「これは無理だ・・」と感じる
困難な案件に、ぶつかったときでも、
「いや、いけるよ!大丈夫だわ」という「光」を発する人がいて、
「あら!そうかもしれないな・・・」「やってみよう」と、単純な脳で、続く人がいる。

経営者や、幹部は
できることなら、「肯定的・自己暗示」をかける人になって欲しい。
最低でも「肯定的・自己暗示」にかかりやすい人であって欲しい。


相手に負けるわけではない、自分に負けているだけ。崩壊は、内部要因から

四球、エラー、バント・走塁ミス。。
野球を見ていると、
簡単なミスをしたほうが、高い確率で負ける。

相手に、
ヒットやホームランを打たれて、負けることは、
ほとんど、ない。

これまた、会社経営に通じる。

売上・利益ダウン=負けは、
ほとんどが、内部要因によって起こる。

自分たちが、簡単なミスをしなければ、
問題なく、売上・利益は、上がる。

「やるべきこと」「決まったこと」ができていない。。。
難しいことではない「決めごと」が守れない。

遅刻、仲間割れ、報連相ナシ、納期遅れ、不愛想、、、からはじまり、
出すべき場所に、出していない。
言うべきことを、言ってない。。。等々。

繰り返す。。。
戦っている相手方の店舗、販促、接客、サービスによって、
自社の数字を崩されるのは、本当に、ごく稀なケースだ。
やられるときが派手なので、記憶に残るだけ。

自社の数字が崩れるのは、
自分自身の怠慢や、社内スタッフ、制度運用など、
内側から崩壊してゆくのだ。

お盆休み、高校野球を観戦しながら・・・
バシッと、一発で送りバントを決めてみせる選手を見て、
あの会社の、あの店舗の、あの人を、思い出し、
味方が点をとってくれた直後、
先頭打者にフォアボールを与えてしまう選手を見て、
あの会社の、あの店舗の、あの人を、思い出す。。。

結局、休んでいても、
気になるのは、仕事のこと。


コンサルタントの定点観測

定点観測とは・・・
決まった場所を、時系列で、継続的に一定の視点で、比較しその差をチェックすること。

私には、いくつかの定点観測ポイントがあります。

ある繁盛店の店頭や、メニューであったり、
ある百貨店の催事コーナーやディスプレイであったり、
ある会社のHPであったり、
ある施設のテナント構成であったり、新聞紙面のあるコーナーであったりする。

特に、仕事として、わざわざ実行するわけではなく、
プライベートを兼ねて、見ておく。

そうすると、時代の流れが、なんとなく理解できたり、
消費者の心をつかむ、新たな取り組みのヒントが得られる。

今回は、その一部を、ご紹介。。


ここは、福岡空港前の、野立て看板が立ち並ぶエリア。
20年以上、定点観測をしています。
立体駐車場が作られてしまって、一目で見渡せなくなってしまったけれども・・・。

ここには、リアルなその地方ごとの景気動向が、現出する。
不景気になると、
さーーっと、なくなって、骨組みだけの看板面が目立つようになる。
ここに広告を出す業者・業種にも、栄枯盛衰があり「儲け」の方向性が理解できる。

現在、福岡空港の野立て看板に空きスペースなし。福岡は、総じて好景気。
特に、大手企業が良いみたいだな。。
地元企業は、建築・不動産系が隆盛か。。

社会人1年目のとき、
ノウハウ、キレッキレのスゴ腕の先輩が「定点観測をしている」ということを聞きつけ、
やり方を教えてもらい(詳しくは教えてくれないんだけど・・・笑)
それ以来、見様・見真似で、やり続けている。

好きこそ、ものの上手なれ。
どん臭くても、20年やれば、不器用でも、なんとなく・・のカタチになってくる。


情報戦 ~エニグマとイギリス政府

第二次世界大戦、連合国・イギリスは、
ナチス・ドイツの無敵の暗号機「エニグマ」を、
解読することに成功した。

イギリス政府は、多大な人的、金銭的な労力・費用をかけて、
「エニグマ」を解読するマシンを作り出したが、
そのことは、トップシークレットとして、一切、外部に漏らさなかった。

たとえ、
自国が攻撃されることが、判明していても、
「暗号解読の成功」を、ドイツにさとられるのを防ぐため、
わざと知らぬふりをして、ドイツに攻撃させた。
自国に死者、損害が出ても、攻撃させた。
いざという局面での「切り札」として、温存しておくために。

第二次世界大戦での戦勝後、
イギリスは、インドやアフリカ、中南米の植民地国に、
ドイツが使っていた「エニグマ」を、解読不能な最強の暗号機として、与える。

裏で、
与えた国々すべての暗号を解読した。植民地国の機密は筒抜けになっていた。
不穏な動きを抑え込むためにも、外交にも、活用できた。

日本がアメリカに負けたのも、
暗号を解読され、動きを読まれていたからだ。
今川義元が、桶狭間で織田信長に討たれたのも、情報戦で負けたからだ。

正確な情報の素早い入手、効果的な使用は、
今も昔も、国も企業も、西洋でも東洋でも、
勝つための必須条件だ。

クリーニング店における「情報戦」の詳しい具体策は・・・
ここには、とても書けない・笑





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